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強さの象徴とは

わたしにも強い人間像というものがある。
それは自分の考えを貫きながらも、決して争わず逃げながらでも自分の居心地の良い場所を見つけられる人。そして、その中でまた自分らしく生きられる人。

一見、弱さとも捉えられかねないけど、そこには世間体すらが馬鹿馬鹿しく思えてしまうほどの強さがある思う。
今の時代は息苦しく生きている人が多いと聞くけど、息苦しさも自らの考え方でいくらか緩和できるのではないでしょうか。

全てを解ってもらおうとは考えない、その分世間にも期待し過ぎない。
多様性を重んじる風潮は大歓迎だけど、今の世の中は少しそこに入り込み過ぎてしまっている。
もっと自然であるべきことが、どこか考え過ぎてそこには不自然しかない。
どんな嗜好であれ、マジョリティだのマイノリティーだのを意識した時点で本質からは遠ざかっていく。

いつも普通に自分のスタンスでいながら、強要もせず強要もされない。
その寛容さこそが自信であり、ある種強さの素となる。
身なりや格好も同じ、本当に好きな「型」で居続けられることが幸せであり、意志をまとうことにもなるのだ。

Hi Story
” 1960年制作、ブリティッシュ・ニュー・ウェイブの代表的映画「ブライトン・シーザリオ」。心に大きな悩みを抱えながら生きる主人公の女性が、ロンドン近郊のブライトンという街にたどり着く。そして、自分を受け入れてくれたこの街でライフセーバーとなり、大きな生きがいを見つけていく。
最後は砂浜を離れ、大きな旗を振るたくましい人間になっていくというあらすじ。作中で彼女が名乗るシーザリオは、シェークスピア「Twelfth Night」で主人公が男装する際に用いた名前。冒頭、その名前を恥ずかしげに名乗るシーンが実に印象深い。
パンフレットになったのがフライトキャップに裾を切ったロイヤルネイビーのパンツ姿。社会と戦う彼女の意志をまとうかのような姿に誰しもが心を揺さぶられた。”
*Hi STORYはフィクションであり、登場する人物や団体名等はすべて架空のものです。

このコマンダーパンツは強さの中に繊細さを持たせることがテーマでした。
コマンダーという響き、ロイヤルネイビーベースにアレンジした補強ディテール、そしてコットンナイロンリップ素材、それは正に強さのみを象徴しているかのよう・・。
それでも仕上がりは決して強過ぎず、ライトで優しい。

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