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ラフさにこそ自分らしさ

ラフな普段着と言えば、スウェット。
昔はスウェット上下なんてのはオヤジのリラックス着の代表みたいなところがありました。
今は素材感やデザインも良くなったので、ご近所着から街着としても幅広く使えるようになりました。

わたしは若い時からスウェットパンツが好きで、街着としても頻繁に活用していました。特に70年代のヴィンテージチャンピオンの細身シルエットは大のお気に入りでした。
スウェットパンツって気取って見えないというのが何より自分的にあっていたように思います。

しかし、難点もありました。
楽は楽なのだけど、楽過ぎて心地良い感じがしない。
そして、トップスに比べ劣化が早いのだ。
ボトムスということもあり、生地自体がすぐに弱くなったり、汚れやすい。
ひざが出てきたり、お尻あたりのシルエットが崩れてきたりもする。
そんなこともあって、歳を増すごとにどんどん履く機会も少なくなっていった気がします。
特に秋冬に履くことが多かったので、それに変わるラフなパンツはないか、ずっと模索していました。

そこで数年前、another 20th ceanturyから発売したのがフリース素材のTREKKERパンツ。

Robin&son's Trekker

スウェットパンツではないけど、十分それに代わるアイテムとして活躍しています。シルエットや雰囲気も年配の方まで履いていただける。
あくまでラフさは残しつつ、少しだけ清潔感も加えてくれる。

12月から3月くらいまでの4ヶ月限定ですが、ニットでもスウェットでもトップス、アウターは何でも合わせやすい。
ウエストもベルクロで調節でき、まさにスウェットパンツのようにスッと考えずに履けます。
そんなところはイージーなのに、ショートレングスとロングレングスを作るという変なこだわりも詰まっています。
靴とレングスの相性って地味に大切、いや、かなり大切ですからね。
ウエストの位置調整で若干のレングス調整はできますが、それも限界がありますから。

しかし昔に比べると巷ではラフな着こなしをする男性が多くなったと感じます。悪いことではないのですが、どうも違うラフ方面に進んでいっているようで悲しくもある。
ラフなスタイルって、流行りとかではない気がする。
ラフさは自分の心地良さの表れであり、自分だけの形というものがあってのものだと思うのだ。
とにかく、この仕事をしている人間としては「楽ならなんでも良い」とはなりたくない。

一段と日常着というものを深く深く考えるようになってきた。

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