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Audibleで「本心(平野啓一郎著)」を聴きました❢

 「『個人』から『分人』へ」

の考えに共感して読み始めた平野啓一郎さんの著書。

 彼の代名詞的作品である

「ある男」

「マチネの終わりに」

を大興奮で聴き終えたあとに聴いたのが、

2040年代の日本を想定した近未来小説の

「本心」


 平野さんは今現在のリアルな日本社会を描いたり、その問題点を厚かましくなくもガッチリ指摘してくれるあたり、知識量や勉強量に敬服するばかりですが、

「本心」

で描かれる日本の近未来も

「それ、かなり発現可能性高いのじゃない!?」

と唸らされました🫢


 読者に人間にとっての最も根源かつ不可避な

「生と死」

について深く考えさせるのですが、それを2040年代の世相に持ち込んでもすんなり入っていけるのです❢


 作家さんには現在の日本に

「ド正論を直言できる」

方が数多く存在すると思いますが、平野さんはその急先鋒❢


 それでもこれまで世に送り出した作品では、まだまだご本人の言いたいことのごく僅かな部分だけだと思います。


 「本心」においては、たとえばなんの取り柄もないごくごく平凡な若者として描かれている主人公が、ひょんなことから思わぬ道が切り開かれていくさまなど、着眼点が見事❣としか言いようがありませんでした。


 僕は平野さんの作品は

「プチリアル自己啓発本」

として、俗物的な

「自己啓発本」と並行して愛読・愛聴していきたいです❣


 おそらく、僕の一生で物足りなくなることはないでしょう♪


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