私と英語学習 IELTS 7.0/TOEIC 950程度 ー帰国子女(仮)が英語力を振り返る②


前回↑の続きです。TOEICみんなで公式受験を機に自分の英語学習を振り返ってみようと思い幼少期から高校生まで書いてみました。
今回はこの続きで、英語について成長した時期でも悩んだ時期でもある大学から現在について振り返ろうと思います。

前回の記事に書き忘れましたが、帰国子女の英語学習というと参考になるところも参考にならないところもあると思います。
私は完全な帰国子女というにはおこがましいですが、滞在期間によって耳に英語が慣れていたので、英語に慣れる/英語が文字として聞こえない、という点の学習方法には一切お役にたてないと思います。しかしB2を超えたくらいのレベルだと帰国子女でもそのようなバックグラウンドなしに英語学習を頑張ってきた人も同じような悩みに直面するのではないかと思うので、その点参考になれば幸いです。

〇今までの英語学習遍歴 続き

前回の記事にも書いた、今までに受けた試験の結果と年代の羅列です
小学生 英検5 4 3 級合格
高校生 TOEIC 620
大学生 TOEIC 815 /IELTS overall 7.0
現在  TOEIC 950程度

大学
前回の記事で少し触れた通り、入学まもないころにTOEICを受けました。
リスニング 435 リーディング 380 の トータル 815でした。
この数年前の高校時代に受けた リスニング 375 リーディング 245 620
と比べると特にリーディング面での成長が見られます。これは前回の記事にも書いたように受験勉強による語彙力と文法基礎力の向上が大きく影響していると思います。

一応なんちゃって帰国子女で英語には一定の自信があった私は「勉強したし、巷で良く聞く900点台とか越えられる」とおもっていた節があったので、815という数字にちょっと自信がなくなったのを覚えています。
改善したとはいえ乏しい語彙力が足を引っぱった記憶があります。  

大学に入って変わったのは、英語「の」授業があるだけではなく、英語「で」授業や、英語文献を使った授業があることでした。
私は偶然そういう授業が多かったので、今までと違ったのは英語の勉強というよりは英語をツールとして勉強する機会が圧倒的に増えました。
英語論文を多読するなど、受験英語等とはレベルが違う分量を、専門用語など検索しても訳語わからないまま読んでいくということを経験しました。
また大学に入ると留学生と関わる機会も今までより増えるので、積極的に交流パーティーなどに行って話していました。
また大学では留学しようと思っていたので、外国人の先生による英語で行われるクラスを多くとっていました。留学生も参加できる授業だったのですが、圧倒的に感じたのは留学生との英語のレベルの差と、先生が言っていることはわかるけど自分で言いたいことが英語にできない自分の英語力の限界でした。「1回は発言してみる、めちゃくちゃでも発言してみる」など自分に課して授業に参加していましたが、今もこの点は劇的に改善されたとはいえません。
留学生との楽しいおしゃべりでは自分が言えるレベルの語彙で、難しいことも話さないので問題は感じないのですが、授業となると扱うトピックも難しく、自分が表現したい内容も難しくなるので自分の英語力に限界を感じていました。


また大学時代は留学のためにIELTSのスコアを取得する必要があり、1回受験するのに2万円以上かかる高額なテストのため、1回で必要スコアをとれるように猛勉強しました。
リスニングやリーディングは受検やTOEICで形式が違うとはいえ慣れていますが、IELTSの難関ポイントはwriting とspeaking があることでした。
自分でひたすら書くだけじゃ上達はしないと思い、IELTS受験経験者のネイティブスピーカーを捕まえてカフェでおごったり日本語能力試験を手伝ったりしながら添削とアドバイスをたくさんもらい、
リスニング 8.0  リーディング 7.5 ライティング 6.0 スピーキング 6.0 のoverall 7.0 と目標を超えた、予想より良い点数を取ることができました。
必要なスコアを取れなかったらお金もかかるし留学に行けないかもしれないしどうしようというプレッシャーのなか勉強していたのですごくほっとした記憶があります。

少し英語を使うことに自信がでてきて、日本の中では英語がうまい人ポジションだった私をいい意味で目覚めさせてくれたのはインターンで行ったカンボジアでした。
カンボジア首都の大学を訪れる機会があり、カンボジア学生の集会に参加しました。
そこで驚いたのは英語のレベルの高さ。みんな、帰国子女?笑というくらい英語がうまかったです。
日本では英語うまいくらいのポジションの私が集会参加者40人くらいの中では一番英語ができないくらいでした。カンボジア現地語であるクメール語は話者も日本語より圧倒的に少ないのでテレビも英語のアニメがそのまま放送されていましたし、日本語を勉強している人もクメール語の日本語教科書が少ないため英語で書かれた日本語テキストを使っているなどそう言ったことも関わっているのかもしれませんが、世界レベルで見たときの自分の英語力に危機感を抱きました。井の中の蛙状態になりかけていた自分に良い刺激になりました。

その後無事に留学に行くことが出来たのですが、カンボジアで感じたことと同じ危機感と自身のなさを再び強く感じた機会でした。日本にいるとできていたつもりの英語でも海外にでると本当にできない自分に嫌気がさしました。アジア出身の留学生もとにかく英語がうまい!
今回は授業もテストも受けるので、特にレポートの書きかたやテストの答案の書きかたをもっと練習しておけばよかったと思いました。
私もしゃべれないことはないですし、日常生活で困ることはほぼありませんでした。でも毎回日常生活で誰かに何かを聞くたびに聞き返されないかな?とだんだん英語恐怖症になっている部分はありました。
帰国してから後輩などに、留学前にやっておいて良かったことはなんですか?アドバイスはありますか?と聞かれるたびに、特に英語でのアカデミックライティングなどのスキルを含めた英語力だと答えます。

ちなみに留学では本当に英語漬けの生活だったので脳内言語もほぼ英語化してました。帰国してからもルー大柴状態から抜け出すのに時間を要しました。

その後大学院受験を志し、留学前のIELTSのスコアが切れそうだったので帰国して半年ほどたって再びIELTSを2年ぶりに受験しました。overall 7.5を目指し受験した結果は overall 6.5 リスニング 7.5 リーティング 7.0 ライティング 5.5 スピーキング 6.0 と、スピーキング以外は全部0.5 下がる結果となり、とてもショックを受けました。もちろん前回が全体的に解きやすい問題で、今回が相性悪かったとかも感じられますがとりわけ留学を終えて下がっているという点が悲しかったです。
ちょうど今年が期限が切れる年なので今年IELTSを受けたいなと考えています。

その後英語の勉強として意識して取り組んだことはありませんが、英語のニュース記事を読んだり、英語のyoutubeを見たりというようなことは趣味で日常的にやっていました。

社会人
社会人となって、一応仕事で英語を使う職に就きました。英語でメールを書いたり会議をしたりするので、学生の時には使わなかったようなビジネス用語であったり、ビジネス英語メールを学んだりすることはありました。
しかし、留学時代に感じたような「私英語できない」というような良くも悪くもプレッシャーを感じる機会は減りました。理由として、私の会社は外資系ではなく日系で、あくまで日本にいながら英語を使うというレベルなので伝わるかどうかに重きが置かれている点にあると思います。そのため、海外あるいは日本でも外資系でネイティブと同じレベルに英語を使って仕事をするというようなことは求められていませんでした。

長年の弱点だった文法を見直そうと、非ネイティブだけど英語がうまい何人かに勧められた英語で書いてある文法書、English grammar in use を使って苦手なところを復習してみたりしました。

〇最近の英語

TOEIC 900 とか絶対英語ペラペラじゃんと思われる方もいるかもしれませんが...うーん。私は本当に英語ができないなと思う日々です。IELTS 7.0/TOEIC 950 程度といっても同じスコアを持っていたとしてもどの能力が得意かによってレベルは様々だと思います。
英語の語彙やイディオムはめちゃめちゃ知っていて難しい文法を使いこなしてレポートを書けるけど発音がいまいちだから話しているのを聞くと英語が上手だと思ってもらえない人や、ものすごく発音がきれいで音だけ聞いているとネイティブのようだけれど語彙等があるわけではないので文を書くと稚拙さが出てしまう人など。
今私は英語レベルでいうとB2-C1のintermidiate 中級者 ですが、ここから fluentレベルに持っていくのが一番大変だと言われたことがあります。

英語を使って世界の要人と交渉できるような英語力が最終ゴールだとすると私は世界レベルでみてまだスタートにも立っていないなと思います。
IELTSの点にも如実に出ているように、私は典型的な日本人パターンで聞く書くは得意で話す書くが苦手です。
どうやったら話す書くをできるようになるかという問にアドバイスとしてもらったのが、書いて書いて書いて話して話して話す。そのためにもっと読んで読んで聞いて聞いて。 
なるほどなと思いました。
「聞く読む」は「書く話す」よりも人生で2倍以上多くやってきたんじゃないかなと思います。学校の授業やラジオの英語をいれて。そして幼少期の英語圏に住んでいた一年間で英語をたくさん聞いたからこそ、私は聞けるようになったのだと思います。
同じように話す書くをやっていないとそりゃできないのも当たり前だよなと思い、その機会を増やすためにまずはアプリのハロートークでとにかくいろんな人と量を話しました。でもただ話しているだけだとやっぱり成長しないので、間違いや癖を指摘してもらって直していくことが大事だなと思い、オンライン英会話を始めてみようと考えています。

私の英語をめぐる旅はまだまだ続きます。






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