ヴァイオレット・エヴァーガーデンという無垢の少女

どうも、お休みモードのライアンです。

思ったことを言葉にしているだけなので、オチもない感じですがご容赦を。

今日は南極とか、研究とか関係ない話を。
先日映画を観てきました。それは、TVシリーズを何度も見返していた「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の劇場版です。
製作は先日の京都での痛ましい事件で一躍、お茶の間にまで名前が広がった「京都アニメーション」。

一言で言えば、TV版も映画版も素晴らしいので多くの人に見ていただきたいです。映画はもう一度見に行きます。

ここからTV・映画のネタバレあり。




作品を観ているときにいつも「ヴァイオレットは自己主張をしないなぁ」と思っていました(特に天文台の図書館のシーンなど)。客観的に物語序盤の彼女の境遇を見ると

・親も知らない孤児だったところ、戦争に利用された

・戦争で何人も人を殺した

・人の感情の理解が苦手

・戦争で両腕を失った

・頼れる人はホッチンズ元中佐のみ

悲劇のヒロインといっても差し支えのない状況だと思います。

でも、その状況について彼女はひけらかして、周囲の同情を得ようとしたりせず、聞かれた場合のみにこたえる。

もし僕が彼女の立場であったら、その状況についてもっと口外していたように思うので彼女の特異さに目が行きました。

ぼんやりと考えること数度、それこそが彼女が無垢であることの現れなんだなと思い至りました。

きっと彼女がもっと多くの人間のような感性を持っていたとしたら、多くの依頼者たちはあそこまでしっかりと自分の真意に気が付いたりすることはなかったと思います。(もちろん、あの環境で他の人間のような感性を得るのは難しいと思いますが)

無垢なヴァイオレットが偏見なく、彼らを見て、彼らの声を聴き、言葉にしたからこそ。

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