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日記と言い張れば日記やから日記8 24/1/29〜2/17

ついに、3週間分を一度に上げることになったか…… 一部は下書きまではしていたものの、UPを失念していたのであるから仕方あるまい。

2/3(土) やはり一番大切なのは知性


婚活アプリでマッチした人から、メッセージが届いた。

「性格と見た目重視で、あとは気にしません。幸せな結婚がしたいです! よろしくお願いします!」

……いやいや、「『幸せ』のために結婚したら失敗する」って、思想家の内田樹先生をはじめ複数の識者が言ってることやぞ……。

つーか「性格と見た目」とか書く時点で……(そんなん皆わざわざ書かんで黙っとるわ)

結局、お前が求めてるものは「幸せな結婚」ではなく「俺好みのツラがくっついてる飯炊き・掃除・洗濯機能付きオナホ」ってことやろ?

と返してやりたいもんだ。

要するに——知性が感じられないので却下。

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2/7(水) 推しは、健康に良い


工事のために職場のエアコンが止まったが、それほど寒く感じない一日だった。

帰ったらブレイバーンの最新話を見たいが、先日アマプラで再配信が始まったFate/Zeroの視聴も止まらない。
間桐雁夜の悲鳴が大好物なので、聞くと元気が出る
推しと同じ中の人の声は健康に良いのである。

あと、一時期、iPadを時々職場にも持って行っていたので、壁紙を無難な猫の写真にしていたのだが、しばらくは家に置いておいてよさそうなので壁紙を推し画像にした。

毎朝、もにゃっと起き出して色々のスイッチを入れる中、画面にフワッと推しの勇姿が浮かび上がる——これも健康に良さそうで、大変よろしい。


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2/8(木) ブレイバーンの4話を見た


バンバンバンバンブレイバーンの4話を見た。
日本が大変だ。
しかし、現実の日本も別の意味で十分大変だ。

「記憶にございません」を繰り返す文科相とか、そんな耄碌した老人を働かせたらいかんだろう。
「ハーイおじいちゃーん、皆に迷惑かかるから、さっさと隠居しましょうねー」
って、誰か言ってやらんのかい。


と思いつつネットニュースを見ていた。

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2/14(水) 桜の感触


桜は触りたくなる花だな、と思う。
むしろ、毎年一度は触れている。

満開になった、ふわふわの花びらが群れている枝に触るのが好きである。

主に琵琶湖疏水沿いの低く垂れた枝、通勤途中にある公園の、若木の枝などは触れやすい。

それが毎年の習慣になると、「触れない桜は、もはや桜でない」という気もしてくる。

まだせいぜい梅の季節にこの文を書き出したきっかけは、最近アプリを入れてみた(使い方がよくわからず、何年も存在だけ知っていて使ってはいなかった)スタバから来たメールを見たことにある。

桜スイーツには弱いので「花見だんごフラペチーノ飲みたいな〜」と思いながら画面をスクロールしていくと、「ARで満開の桜を楽しもう」というのが出てきた。

が、数年前からあちこちでサービス展開しているこのAR桜というものには、全く惹かれない。
それは何故かと考えたら、冒頭の考えに至ったのである。

写真を撮ったとしても、全然映えない気がする。
嘘っぽい紙の花吹雪並みに。

「春と秋はどっちがいいか」論争は平安の昔から行われており、虫嫌い・秋生まれ・紫外線アレルギーの自分は断然「秋派」に付くが、桜に触れられるなら春も許してやろうかな、という気にはなる。

花粉も虫も嫌いだが。

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2/16(金) 懐かしの学び舎


午後、仕事の一環で(附属図書館所蔵の資料を求めて)久々に卒業大学を訪れた。

昼食をとっていなかったので購買近くのカフェに入ると、周りから聞こえてくるのは英語だらけだった。

「お、今ごろ職場では休憩時間だな」と思い、iPadでGoogleドライブを開いて、副業で請け負っているBL同人小説の校正を少し進めた。

最近『ハンチバック』の市川沙央氏のインタビュー記事を読んで、iPad mini欲しいなーと思い始めている。
Macより持ち歩きやすいものを……と思って導入したはずのiPad Airも、ちょこちょこ持ち歩くには肩への負担が大きく感じられる。

それはいいとして、今回の依頼に限らず、最近のネット投稿小説や同人小説を見てると「うっそりと笑う」とか「えも知らぬ感情」とか、珍奇な表現にいろいろ出会うのだが、一体どこから生まれてくるのだろう……今後新しい用例として定着することもあるのか? と思うと(ない気がするけど)、すべて「誤用」とも断定しにくく、「※気になった表現」として別にまとめてメッセージで送る。

ふー、我ながら親切親切ゥ。

にしても、まさか約10年前に学生としてここに座っていた時は、こうなるなんてまったく予想してなかったよなぁ……とつくづく思う。

地元の田舎で公務員ルートまっしぐらだったはずが、副業会社員としてかつての学び舎で8割がた濡れ場のBL小説の校正してるとかね。

人生わからんもんだ……と月並みのフレーズを口にしつつ、あと10年後にはどこで何をしているのやら楽しみである。

ところで、立ち寄ったトイレにあったこの貼り紙は一体……まあ大学構内とはいえ外部の人も入りやすい位置にあるし、誰がやったかなんてわからんやろけど……。

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2/18(日) ピアノレッスン2回目


正月休みに「ピアノ弾けるようになりたいな」と思い、ピアノ教室に通い始めた。
先生はおそらく同年代か、やや年下と思われる女性ピアニストの方である。
去年の1月は乗馬の一ヶ月体験に行っていたし、だいたい年始には何か始めたくなる性質のようだ。

レッスン2回目の今日は先生の都合に合わせ、日曜朝8時半〜というニチアサタイムになった。

(よしよし、ちゃんと起きられたし、今出れば問題なく間に合う……)

と思っていたら、電話が。

先生「あの、今日8時のお約束でしたよね?」

え ッ …… !???

「すみません、スマホには8時半で登録してて……」
と言いつつ、持ち物を確認して玄関を出た。

(いやいや、もし8時開始やったら、流石に平日の出勤時間より早いから覚えてるわ……立地と融通がききやすいこと優先で入会したけど、この先生で大丈夫やろか……)
とも思いつつ、早足で向かう。

教室=ピアノが置いてあるレンタルスタジオまでは徒歩10分少々。

到着すると、防音扉の向こうから先生が何か弾いているのが聞こえてきた。
やや激しいパッセージが含まれている気がするが、これがDies irae(モーツァルト・レクイエムの「怒りの日」)的な曲だったらどうしよう……と懸念しつつ中に入ると、

先生「あっよかった〜、始めましょうか」

幸い、別にお怒りモードって感じではない。
ひとまず、こちらの非を認め過ぎない感じで(日本人はすぐ謝って損すると言うからね)早朝から出てきていただいたことへの感謝を伝えると、

先生「いえ、私の間違いだったかもしれないので」

と言っていただき、特にわだかまりもなく(多分)レッスン開始。

合唱・声楽・オーケストラ部の副顧問歴はあるものの、楽器経験はゼロに等しいためかなり基本からのスタートだが、指導内容は濃いもので、文句なしに勉強になった。
とりあえず指導力は確かなようだ、と安心した。

レッスン室を出た後、念のため「次回は10時でしたよね」と確認したところ、

先生「そうでしたね、確か……あれ? あ! スマホ中に忘れた!!」

と、ダッシュでレッスン室に戻られていた。

先生「すみませんね、私本当にそそっかしいんで」

——たぶん、今日の開始時刻もこっちが合ってたよな。
と密かに確信した。

まあ、音楽家って色々めちゃくちゃな人が多いからな……。
やや焦りはしたけど、それくらい変な人のほうが安心できるか、とも思った。

自分自身が幼稚園時代以来「やや変人」扱いを受けることが多い気がしているので、変人はまあまあ好きである。

もちろん「普通の人」も嫌いではない。
むしろ仕事や婚活においては「普通の人」のほうを好ましく思っている節もある。

しかし、「他人にも『普通』を押し付けてくる普通の人」は一番嫌いだ。
悪気が無いだけに、最もタチが悪い。

読んでくださり、ありがとうございます。 実家の保護猫用リスト https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/25SP0BSNG5UMP?ref_=wl_share