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今後のブロカント注目商品5選 2017⇒2021

この記事は2017年9月に書いた文章をリライトしています。
未来予想が4年後の今、どういう結果なのか振り返りながら見ていきます♪

パリではないフランスの地方都市、Lyonで蚤の市パトロールをしている、銀色アンティークの蚤の市視点の考察です。

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フランスでは長いバカンスが終わり、9月から新年度が始まりました。
新たな気持ちで生活の仕切り直しです。

私も9月には何か豊富や目標を決めて来年の夏までの計画を立てるのがこの国での習慣になってきました。
アンティーク雑貨の蒐集も新たな気持ちで計画です。

そんなわけで、今年度個人的に注目しているブロカント商品、5選いってみます!
今までと変わらないものや新たに力を入れたいものなどいろいろですが、蚤の市の市場の事情や価格帯、入手の難易度など総合的に見ての5選です。

古びた味わいがたまらない、1800年代の紙もの

紙ものは状態よく残っている古いものに出会うのが難しかったり、ストック中の管理も繊細なため積極的には扱っていなかったカテゴリー。
ところがこのところであった1800年代の乙女の新聞がどうにもツボにはまり…自分用に蒐集。独り占めしてにやにやと眺めて楽しむのも良いのですが、素敵な古さに自慢したくなるのが人間というものです笑

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【2021年9月メモ】
紙モノは紙モノでも2021年の今最も注目しているのはCDV(カルトドヴィジット Carte de visite)です。
19世紀半ば頃の欧米でブルジョワな人々が夢中になった名刺版写真ですが、1800年代のファッションを紐解く資料にもなり、やはり眺めて楽しんでいます。
そういう観点では2017年に乙女の新聞に惹かれたのと同じですし、ときめきポイントで言えば何の変りもありません。

やっぱり原点に戻って、アンティークボタン

元々アンティークボタンの蒐集が高じて始まった銀色アンティーク。
ご利用くださっている皆様のご要望などを聞いているうちにアンティークレースや刺繍リネンが多めのお店になりつつあります。
ところが、蚤の市で自然と目が留まる、心惹かれるのがアンティークボタンなのです。

新旧問わず「ボタン」が好きでたまらなかった幼少時代。
小さくて丸くていくつも連なっている…この感じが生理的にいとおしくてたまらなかったのだと思います。
大人になってもこの嗜好は変わらず、蚤の市でもアンティークボタンがぎっしりと入った缶などを見かけると、理性が飛んで(笑)全部お買い上げしたくなるのです。

そんなどうしても好きでたまらないアンティークボタンは一生かかわって行きたいアイテムなのかもしれません。

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【2021年9月メモ】
ボタン好きは相変わらずですが、最近では節操なしに大人買いすることは減りました(成長!)
ただレア感漂う素敵ボタンを見つけたら、自分用のコレクションに買ってしまうのはしょうがないですね…
個人的には細工の細かいシェル素材のボタンが好き。メタルボタンやガラスボタンも好き…結局可愛ければ全部好きです♡

根強い人気のアンティーク古着

アンティーク古着は写真で雰囲気を伝えるのがとても難しく実物の素敵さをどうしてもうまく伝えられず…今後の課題は着用画も含め、フォトで雰囲気を上手に伝えていくことです。
お洒落上手な皆様のアンティーク古着コーデをインスタなどで見るのが毎日の楽しみです♪

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【2021年9月メモ】
ヴィンテージ、アンティークを問わず古着は常に人気の高いアイテムですが、個人的には2021年になってから改めて古着の奥の深さに興味を持ち始めました。
とはいえミリタリーなどの分野はカテゴリーがかけ離れているので、レースや刺繍、フリルの白物アンティーク古着がやはり注目の中心です。
そういう意味では2017年と変化はありませんね。

小さめのお人形、ミニョネット

お人形の世界は奥が深く…ストックもたくさんできないので敬遠してたのですが、手のひらサイズのミニョネットちゃんはその表情に不思議な魅力があり…気づけば蚤の市でも積極的に探すアイテムになりました。

ただ、ミニョネットちゃんはフランスの蚤の市ではあまり多く見かけないため、たくさん集めるのは難しいのも事実。
時々出会う可愛らしい子たちを連れて帰ることができればな~と思っています。

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【2021年9月メモ】
ミニョネットちゃんの人気は今でも根強く、惹かれるかわいい子がいたら連れ帰るようにしています。
2017年当時は籠にあふれるように盛られて並んでいたビスクの手のひらサイズのミニョネットちゃんたちですが、このところめっきりとその数を減らしています。
ブームがピークを迎え、愛好家さんたちが蒐集した結果なのかもしれませんし、もしかしたらたくさんの子が日本に移住wしている予感も否めません。

もちろんアンティークレース

アンティークレースはもはや欠かせないアイテムになっています。
フランスの蚤の市ではアンティークレースの価格がどんどん上がっていますので、今後はお値段が今以上に上がってしまう可能性が高いです。

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【2021年9月のメモ】
実際10年前と比べたら10倍と言っても大げさではないほど、良品は価格高騰しています

そんな中掘り出し物を探し出すという、新たな蚤の市の楽しみ方を見出す2021年なのでした。
現在のフランスのアンティークレース市場は…まだ枯渇状態ではありませんが、良レースは多く日本へ送られているように思います。
その一端を担っている自分ではありますが…


2017年と2021年を比較して…

結論を一言でいえばほぼ変化なしですね。
紙モノは19世紀の新聞や雑誌などは貴重な資料として集めており、デジタルデータ化して保存したいという野望があります。
カルトドヴィジット(名刺版写真)に出会って熱烈に蒐集魂に火が付いた今年は、こちらに熱を上げそうな予感です。

ボタンは世間の流行りとか流れを気にせずにずーっと好きです。
2021年もおそらく個人の蒐集がメインとなりそうですが、良きボタンがあればいつでもお迎え準備OKなのです。

古着も2021年個人的再注目アイテムです。
もちろん世間的には常に注目されているアイテムです。
ファッションの世界だけあり、恒久的に思えるアンティーク古着にも流行があり、襟の形や袖や丈感に今年の流れをくみ取る努力しております。
蚤の市の現場では掘り出す機会も少なくはありませんので、常にアンテナ立てている方面でもあります。
ちなみに今年はメンズ古着も気になってます、買わないけどw

ミニョネットちゃんはややブームのピークが過ぎた感のある2021年です。
でもやはりかわいらしい子に出会うと連れ帰らずにはいられません。
今年の個人的なお人形関連の興味としては…ドールのお洋服を作られている作家さんたちに大注目です。
アンティークレースとの相性も悪くない世界です♡

アンティークレースはもはやライフワーク化していますので、2017年から2021年の間の変化と言えば自分的には年々熱くなり熱量倍増、と言ったところです。
最近では毎週通っている蚤の市を歩いているだけで、時々「良いレースあるよ!」と声がかかったりすることも。すっかりレースの人認定されています。
愛好家のマダムたちとの交流が生まれたのも今年の変化かもです。

古い物は変化のない世界だと思われがちですが、実際には波のようなブームが存在します。そのブームに乗るのも良し、気にせずに好きなものを集めるのも良しですが。
また、アイテム意外の変化と言えば、これまで現場直売のみだったディーラーさんでもオンラインで販売する方が増えたこと。また買い付けもビデオ通話での遠隔が増えつつあり、スマホ片手に会話しながら蚤の市を闊歩するバイヤーさんの姿も多くなりました。

ちょい昔を懐かしみつつ「今後のブロカント注目商品5選」2017年判のリライト+現在の考察でした。


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