【ACⅥ】クリア後の所感(1周目)

 こんにちは、あかしょん♤です。
 話題の新作である『アーマード・コアⅥ(以下、ACⅥ)』を発売日に購入し、ようやく3周目をクリアして物語を全て読み終えたのが二日前。その過程で、ほぼ全ての実績を解除するに至った(Steam版)ので、その感想を書いてみようと思う。別に解説とか考察とかはしない。

 3周分それぞれの感想を書いたおかげで、文量が多くなりすぎたので、ひとまず1周目の感想だけ公開することにした。2周目以降の感想も気が向いたら書くと思う。ゲーム内容についてはネタバレ全開な上、それなりの長さなので、そこはご注意を。


 目次からして、既に長すぎる……。

初めに

 ACシリーズ未経験者の僕がACⅥを買ってみようと思った理由はいくつかあった。友人が買う気満々だったこと、エルデンリングが面白かったこと、そして何よりACⅥが10年振りに発売されるシリーズ最新作だったこと。ACがどんなゲームなのかも知らなかったが、これらの理由から買ってみることにした訳である。

 変な先入観を持ってしまうのも嫌だったので、トレーラーとか事前プレイ動画とか、自分でプレイを始めるまでは一切見なかった。

チュートリアル突破まで

 PC版はCS版と比べてプレイ解禁が7時間も遅かったので、チュートリアルに登場するボスがかなり強いという事前情報を完全に遮断し切ることができなかった。「何か最後にやたら強いヘリが出てくるらしい」という情報だけ抱えて、僕達はルビコンの地に降り立った。

 ちなみに、プレイ開始前はコントローラーを使って遊ぶつもりだったが、マウスとキーボードをカチャカチャしてロボットを操作する方が、何となくそれっぽくてカッコイイと思ったので、コントローラーは使わないことにした。実際にロボットのコックピットにいる時の姿勢って、こっちの方が近い気がしない?僕だけ?

 操作感については、すぐに慣れることができた。遠い昔にPSPで遊んでいた『ガンダムバトルユニバース』というゲームに似ていたからだ。あのゲーム、かなり好きだったな~。ACを操縦し、ブーストを吹かしているだけで、とても懐かしい気持ちになれた。ACシリーズを遊ぶのは初めてなのに。
 当のチュートリアルミッションだが、ボス戦までは特に不自由なく進めることができた。主人公(C4-621、以下621)のハンドラーであるウォルターさん(パパ)が、渋い声で色々と教えてくれるからだ。

 で、肝心のボス戦。通称『ルビコプター』。これは苦労した。
 まず、スタッガーシステムを肌で理解するのに時間が掛かった。ブレードによる斬撃とミサイルと銃弾を一通り叩き込むとゲージが溜まってスタッガー状態になり、そこに再び斬撃を入れて大ダメージを与える、という基本的な流れを理解するまでに6回も撃墜された。強すぎるだろ。初めて倒せた時はそれなりに嬉しかった記憶がある。

Chapter 1 (1週目)

 チュートリアルミッションをクリアした僕は、まず初めに自分のACを赤く染め上げて光沢と反射の具合をMAXにした。形から入るタイプなので、武装や内装の変更など二の次だ。ああ、もう既に僕のACがルビコンで一番カッコイイ。塗装を終えてからしばらくの間、ガレージで自分のACを眺めては友人に自慢していた。しかし、友人も自分のACこそが最高だと考えているので、しっかりスルーされた。

途中

 さて、テスターACに乗った無名の訓練生を屠ったり、『レッドガン』という部隊の人達と仲良くダムを襲撃したり、ルビコン解放戦線が保有する『武装採掘艦ストライダー』とかいう大仰な欠陥兵器をブッ壊したりしていると、『壁越え』という難しそうなミッションに到達した。

 ここで初めて出会った『V.Ⅳ(ヴェスパー・フォー) ラスティ』という男がやたらクールだったのを覚えている。フレームの端々が鋭利で見るからに素早そうなカッチョイイACに乗って現れ、某海賊漫画の変態船大工よろしく背面が弱点のボス戦にて敢えて数的有利を放棄し、その対処を僕に一任するというトロール行為をかましてくれた後、爽やかで好感の持てる連絡を入れてくれたからだ。

 まあ、戦友呼ばわりされて悪い気はしなかったので、許してやろうと思った。イケメンとは仲良くしておいて損はない。

最終ミッション

 ミッション名は『ウォッチポイント襲撃』。Overwatch勢である友人はどこかで聞いたことある名前だージブラルタルだーと言って喜んでいたが、僕は違う。僕はハンドラー・ウォルターの指示に従って仕事をするだけの強化人間、C4-621だからだ。そのようなことで喜ぶ感情など持ち合わせていない。

 さて、道中で左方のテッラみたいな変な名前の気障な独立傭兵を倒し、コーラルとかいう謎の物質の逆流(?)に飲み込まれた結果、エアという名のルビコニアンと出会い、脳波が同調して交信できるようになった。正しく脳内彼女が誕生した瞬間である。その後、何かガンダムSEEDのミーティアみたいな兵器と合体したボス『特務無人機体バルテウス』が飛来し、よく分からないまま戦闘が始まった。

 このバルテウスもなかなかの難敵だった。
 まずバリアが標準装備らしく、これを剥がすのが面倒だった。しばらく戦って、バリアを剥がすにはどうやら初期装備のブレードで斬りまくるのが効率的なようだと気付き、大量のミサイルとグレネードキャノンによる攻撃に苦心しつつ接近して攻撃し続けた。

 そして、バルテウスのAPを半分近く削った所からが本番だった。普段は虫も殺せないくらい温厚な人間として知られる僕だが、腕部から放出される派手な火炎放射(当たると凄く痛い)で何度も焼き殺され、ムカついて脳の血管も焼き切れそうになった。が、この火炎放射も、ジャンプすれば簡単に回避できることに気付いてからは早かった。

 撃墜された回数は覚えていないが、突破にはそれなりの時間を要した。僕が無様に撃墜され、その度に脳内彼女のエアちゃんが溜息を漏らすのが心に突き刺さった。残念です、レイヴン。これはかなり歯応えのある難易度設定のゲームだと思った。

Chapter 2 (1週目)

 ショップで買えるパーツが増え、一通り揃えておきたくなったため、金策としてテスターACに乗った無名の訓練生を無慈悲にボコりまくっていた時、自分のACに付けられるべき名前を思い付いた。その名も『マーシレス』(無慈悲な、という意味の英単語"merciless"より)だ。カッコイイ名前だろ?

 
また、自分のACに『NO NAME』(名無し)と名付けていた友人に、AC名を『ネームレス(NAMELESS)』へと変更させた。自機の名前と接尾辞を揃えさせておけば、共に戦場に立った時にシャレオツポイントが高くなると思ったからだ。まあ意味は同じだから、ということで許可が下りた。なかなかのエゴイストである。

 ちなみに、もう一人の友人(無職)の機体には、『ジョブレス/JOBLESS』と名付けさせようと考えている。こういう所も、621は無慈悲だから仕方ないだろう。

途中

 最終ミッションまでのミッション数が少なくて拍子抜けだったが、中ボスとして現れる『無人重機スマートクリーナー』はそれなりにタフで鬱陶しかった。火山の火口のような部位が明らかに弱点っぽかったので、そこを重点的に攻めてあげたら楽に突破できた。後で知ったことだが、正面から殴っても普通に勝てるらしい。デカいだけの雑魚め、二度と僕とマーシレスに歯向かうなよ。僕はモニターに向かって唾を吐き捨て、すぐに拭き取った。

最終ミッション

 ミッション名は『海越え』。道中、惑星封鎖機構とかいう組織が保有する衛星から自機に向けて放たれるサテライトキャノンがエグかった。APが低めのマーシレスにとっては乱数2発くらいの高火力で、ヤバそうな警告音と共に降ってくるものだから、屋根のない所を進むのが怖かった。何度か撃墜された後、何とか回避のタイミングを掴むことができた。

 ボス戦。名前は『シースパイダー』というらしい。それなりに苦戦した。
 背部武装の二連グレネードキャノン『SONGBIRDS』(僕はこの武装が最も優秀だと思っている)と近接武器のパイルバンカーで、スパロボOGシリーズのアルトアイゼンよろしく突貫&ガン攻めしている内に倒せていた。

 あっさり勝てたように書いたが、Chapter 2のボスなだけはあって、コイツもなかなか強かったと思う。例によって何度も撃墜された。
 APを半分近く削ると、シースパイダーはガンダムF91のラフレシアみたいな形態になり、空を飛びながら凄まじい威力のコーラルレーザーで攻撃してきた。その派手なレーザーで撃墜された時、名前の『シー』とは海という意味の英単語"sea"ではなくコーラルの頭文字"C"のことなんだな、と気付いてハッとした。頭が悪くて、すみません。海を意味する"sea"が正しかった。

Chapter 3 (1週目)

 Chapter 2が短めだった分、このChapter 3はかなりのボリュームだったので1週目の時点では非常に嬉しかった。メインの戦場も暑そうな砂漠から寒そうな氷原に変わった。

 ラスティから通信が入って、場所が変わって状況は悪化してるけど、これからも頑張っていこうぜウェーイみたいなことを言われた気がするが、正確な内容は覚えていない。ていうかこのタイミングだったかどうかすらも定かじゃない。違ってたらごめん。

途中

 今作のパッチ枠と思われるV.Ⅶ スウィンバーンさんを見逃したら襲い掛かってきた変な名前の和風な暗殺者を返り討ちにしたり、大きな無人洋上都市に必要な情報があるから調査してこいとウォルターさんに言われたので調査に行ってみたり(エアはデート気分になってた)、脳内彼女のエアと一緒に大型ミサイルが爆発する様を見て「レイヴン、綺麗な花火ですね」「いや、君の方が綺麗だよ、エア」とイチャついたり(ここでもエアはデート気分になってた)、何かデカすぎるミミズみたいな機械に襲われたり、クズ野郎と称されている変人を倒したりした。

 特に最後の変人については、右手に火炎放射器、左手に特大チェーンソーを装備した気持ち悪いACに乗っており、しかも最初に上から不意討ちを入れようとしてくるという本物のクズ野郎だった。スロー、スロー、クイッククイックスロー。様子のおかしい人です。静かにさせてくれると助かります。分かったよ、エア。僕は変人の駆る変な名前のACを初期装備のパルスブレードで滅多切りにして撃墜し、その後で念入りに二連グレネードキャノンをブチ込んでおいた。死体撃ちは得意だ。

最終ミッション

 ミッション名は『アイスワーム撃破』。アイスワームとは、このミッションに臨むまでに出会った、デカすぎるミミズみたいな機械のことだ。ACを人間とした場合、電車くらいの大きさ。普段は仲の悪い企業同士が手を取り合い、合同作戦を展開してアイスワームを倒すことになったらしいが、ぶっちゃけ半分イベント戦みたいな感じで拍子抜けだった。

 ただし、ラスティがアイスワームにレールキャノンをブチ込む時の演出だけは必見。発射の瞬間だけ無音になる演出も相俟って、あり得ないレベルのカッコよさで、友人とキャーキャー言って喜んでた。「外しはしない……!」キャ~!!「後は任せたぞ、戦友」ラスティ様~!!任せてください~!!完全に目がハート状態である。基本的に無慈悲で無感情な621(僕)だが、そういう時もある。

 一方、普段から尊大な態度が鼻に付くV.Ⅱ スネイルさんだが、途中でアイスワーム側に追加される、コーラルをアサルトアーマーのように展開する攻撃をまともに喰らって無様に撤退していた。ダサすぎる。少しはラスティを見習えよ、お前。ボケナス土手カボチャが。こんなに早く、特技の死体撃ちを再び披露する機会が訪れるとは思わなかった。弾薬費が嵩む~。

Chapter 4 (1週目)

 アイスワームを倒した後、エアちゃんに「実は私、実体を持たない存在なんです」みたいなことを告白されたけど、声が綺麗だし別にどうでもいいんじゃね?と思って特に気にしていなかった。つまりは『コーラルという物質が集まって発生した、思念体のような存在』らしい。今はそれだけ理解していれば大丈夫だ。

 さて、物語も進み、一つ一つのミッションが濃密になってきたような気がする。この頃には、頭の悪い僕もゲームシステムを一通り理解し、ACの操縦技術も成熟してきていた。

途中

 端的に言えば、凄まじい大きさの縦穴に潜っていく話だった。
 まずは深度1、変な形の大きな砲台に歓迎され(バカスカ撃ちまくられ)ながら降下していく。

 その後の深度2で出会った「無人防衛兵器エンフォーサー」は結構な強さだった。頑張ってスタッガーさせてもすぐに復旧しやがるので、なかなかダメージが稼げなかった。

 縦穴の調査が終わりそうになっていた頃、スネイルさんの謀略により、ラスティと戦わされることになった。アイツ、本当に許せない。621と戦うことになって、ラスティも残念そうだった(と思いたい)。頑張って倒した。ラスティ機が左腕に装備していた運命両断剣ツインブレードみたいな何か(レーザースライサーというらしい)がイケメンの極みみたいな武器で、もぎ取って自分で使いたくなったが、残念ながらそういうシステムはこのゲームにはなかった。ていうか撃破したらアサルトアーマーを目眩まし代わりに撤退されて、追いかけようとしたらウォルターパパに止められた。

 その後、やけに印象的な選択式ミッションがあった。というのも、選択肢は二つあって、報酬の差が半端じゃなかったのだ。片方は40万Cで、もう片方は18万Cだった。おいおい、どう考えても前者の方が難しいミッションじゃないか。額が倍以上も違うぞ。僕は小躍りしながら報酬40万Cのミッションについてのブリーフィングに臨んだ。

 ミッションの名は『レッドガン部隊迎撃』。これが本当に大変だった。
 大量のモブ、数機の強モブ、そして最後にはレッドガン部隊の総長であるG1 ミシガンがAC『ライガーテイル』に乗って出撃してくるミッションだ。いや、ライガーテイルて。カッコイイ名前だな、おい。

 ところで、このシンプルに物量で押してくるというベイラムらしい粗雑な戦術には、既に歴戦のAC乗りとなりつつあった僕も苦戦を強いられた。僕はChapter 3で出会った変人とは違って正々堂々とした武人気質なAC乗りなので、いつもの汎用性を重視した装備で、次々と襲来するレッドガン部隊を正面切って迎撃していた。満身創痍になりつつゼエゼエ言いながらミシガン機を撃墜した後、残ったモブのカスみたいな攻撃を受けて撃墜された時は、基本的に無慈悲で無感情な621(僕)も、男泣きに泣いたものだ。でも、楽しかった。男の子なので、相手が仕掛けてきた総力戦にたった一人で立ち向かうシチュエーションには燃えるのだ。

 ちなみに、もう片方の報酬18万Cの方のミッションは『レッドガン部隊迎撃』と比べるとアホみたいに簡単だった。621がこっちの簡単な方を選んでクリアした場合、『レッドガン部隊迎撃』はラスティが一人で担当させられて、見事やり遂げるらしい。あの機体構成で……?変態かよ。

最終ミッション

 ミッション名は『集積コーラル到達』。
 僕の適応能力が低いのもあってか、ここのボスは気持ち悪いくらい強く感じられた。

 レッドガンからアーキバスに鞍替えした(元)G3 五花海とV.Ⅵ メーテルリンクちゃんをサクッと撃破(ちっとも連携してこないから余裕だった)し、次いでトゲの付いた車輪のような見た目の自立型破砕機(『ヘリアンサス』という名前らしい。ミサイルと火炎放射がウザかった)を破壊しまくって月光を回収して、大量のコーラルを吸い上げるためのバスキュラープラントが設置された広大な湖に降り立つと、ボス戦が始まった。

 ボスの名は『アイビスシリーズ CEL 240』。Twitter上では『ルビコニアンデスキュベレイ』だとか呼称されているようだ。なるほど、ZガンダムのキュベレイとスパロボOGシリーズのサイバスターを混ぜたような見た目をしている。見るからに素早そうだったが、コイツは僕の想像を遥かに超える機動力を持っていた。

 半ばネットミームと化していた「敵だけ楽しそう」というエルデンリングへの評価を思い出させてくれるボスだった。僕はエルデンリングも全ての実績を解除する程度には遊んだ人間だが、確かにそういう感想を抱く時もあった。コイツみたいにビュンビュンと空中を飛び回れたら楽しいだろうな。右手に持ったレーザーライフルが何発撃っても当たらない。その機体、僕にも使わせてもらえないかな。

 今作のボス戦で初めて「こちらからは攻撃せず回避に専念し、敵の動きをじっくり観察する」というラーニング戦法を取らされた。これは数回の敗北を前提とした戦法であり、このような屈辱的な状況には、さしもの621も非常に悔しがっていた。

 ラーニングの結果、確実にスタッガーさせてパイルバンカーのチャージ攻撃を叩き込める瞬間を発見できた。戦闘中、ウォルターパパがいつも以上に真剣に応援してくれたのが僕の力になった。コイツを倒した時、僕は思わず「勝ったよ、パパ……」と呟いていた。パパの応援のおかげで勝てたんだよ。ありがとう、パパ。

 そしたら何か復活してボコボコにされた。
 僕は泣きながらPCの電源を落とし、そのままベッドに飛び込んで不貞寝した。翌日、血走った目でブツブツ言いながらコイツを撃破し、その様子を動画化してYouTubeにアップロードしてやったことで、いくらか溜飲も下がった。ちなみにコイツには周回プレイ時も手を焼いた。クソボスがよ~。

Chapter 5 (1週目)

 物語も佳境を迎え、終わりの匂いが近付いてきた。こうなると、進めるのが勿体なく感じてくる。しかし、そうも言っていられない。この物語の結末が気になるからだ。コーラルを巡る戦いはどうなるのか。最終的に勝つのは誰なのか。僕達の明日はどっちだ。名残を惜しみつつ、僕は先へと進むことにした。

途中

 Chapter 4のボスを倒した後、ノコノコとやって来たスネイルさんにスタンニードルランチャー(アイスワーム戦で使った特注の武器。めっちゃ強い)で不意討ちされ、捕まってしまった621。この記事ではストーリーについての細かい描写は可能な限り省略していたが、前述の広大な湖には企業勢力を出し抜いた上で到達しており、捕まえられるだけの理由はあった。エアちゃんの声で目が覚めたら牢獄みたいな場所にブチ込まれていたので、とりあえずその辺に転がってた壊れかけのACに乗って脱出。あ、カーラも迎えに来てくれたよ。ありがとう。でも、未プレイでこの記事を読んでる人は、カーラが誰だか分からないよね。ハハハ。

 ここでビックリ、Chapter 3で調査した無人洋上都市は、実は巨大な艦だったのである。で、カーラとウォルターパパは『オーバーシアー』とかいう結社のメンバーだったらしい。カーラと共に無人洋上都市『ザイレム』の機能を掌握し、アーキバス(スネイルさんやラスティが所属してる企業)によって占拠されたバスキュラープラントに突撃することになった。

 ここで選択式ミッションの発生。要するに、ウォルターパパの願いを叶える(残ったコーラルを全て焼き払う)か、エアちゃんの願いを叶える(コーラルとの共存を目指す)か、どちらかを選ばなくてはならなくなる。いくらか悩んだ結果、僕はウォルターパパの願いを叶えることにした。だって、コーラルは危険な物質で、なくなった方がいいと思っていたからだ。

 その選択は即ち、コーラルそのものであるエアとの決別を意味する。621の「コーラルを焼き払う」という選択を知ったエアは、心の底から辛そうな声で「ッ……残念です……」と言うのだが、これがもう滅茶苦茶に重くて最高だった。僕だってエアのことは好きだ。でも、ウォルターパパはこう言っていた。「コーラルが絡むと死人が増える」と。本当にその通りだと、コーラルに群がる数々の敵を葬ってきた僕は思った。
 だから、禍根を絶つべきなのだ。

 バスキュラープラントを壊されたくないアーキバスや、新型に乗って現れたラスティによる妨害を突破し、燃え残った全てに火を点ける準備が整った時、ザイレムが衛星による砲撃を受けてしまう。どうやらこれはエアの仕業らしい。そう彼女が自白してきた。

最終ミッション

 ミッション名は『封鎖衛星制止』。
 前述の僕の選択を受け、バスキュラープラントに突っ込もうとするザイレムを止めるために巨大な衛星砲を乗っ取ったエアから、指定する封鎖ステーションまで来るようにと呼び出しを受ける。621が約束の場所に向かうと、そこにアイビスシリーズの機体を駆るエアが現れた。「この惑星を焼かせはしない」と、621の眼前に立ち塞がる。

 ここまで来れば誰でも分かるだろう。これが最後の戦いになる、と。
 そして、僕とエアによる凄まじい死闘が始まった。エア機は超高出力のクイックブーストを使用するのだが、これが目で追い切れない程のスピードなのだ。ターゲットアシストを封印していた僕は、必死にマウスを振り回してエア機をレティクル内に捉えながら戦っていた。タゲアシは補助輪みたいなものだと思っているので使いたくない。

 
エアが僕に言った。「今なら分かる。貴方こそがルビコンの戦火そのものだった」と。コーラルを同胞とし、人とコーラルの可能性を守ろうとしている彼女からすれば、同胞(コーラル)を皆殺しにするという僕の選択を受け入れられないのは当然のことだ。しかし、こちらにも戦う理由がある。それぞれの正義と信念。それらの衝突。これが"戦争"というものだ。

 そして、決着の時が来た。来てしまった。激戦を経て、マーシレスはボロボロだった。「これで最後だ、エア……!」そう呟きながら、同じく瀕死のエア機にレーザーランスのチャージ攻撃を叩き込む。
 機体が限界を迎えて爆発する瞬間まで、エアは621の方へと手を伸ばしていた。やめろよ……やめてくれよ、エア。君の期待を裏切った僕に対して、せめて恨み節でも吐いてくれていれば……。

 かくして、最後の障害となったエアをも打ち払い、ザイレムはバスキュラープラントへと突っ込んだ。どういう原理なのかは分からないが、それで火が点いたようだ。凄まじい勢いでコーラルの奔流が広がり、辛うじて退避するマーシレスの姿が確認できた後、あっという間に何も見えなくなった。

最後に

 エピローグのナレーションでは、「コーラルを巡る争いに勝者はなく、ルビコンは廃星として永久に放棄されることが各組織の間で決定された。星系を焼き払った主犯である621は今や世界の敵と見なされ、消息不明となっている」という説明が入り、ひとまず物語は終了した。あの様子では、たぶん土着のルビコニアンは全滅していると思う。最後に映し出されたルビコンは、人間が住めるような状態には見えなかった。

 という訳で、1周目はエアちゃんと敵対するルートを選択した。
 正直言って心苦しかったが、まあこれが最初で最後の決別だということで、エアちゃんにも納得してもらえた(と思う)。

 このゲームは面白い。まだ終わってないのもいい。ここまでネタバレしておいて何だが、みんなも買った方がいいと思う。先日たまたま会ったゲーム好きの同期にも購入を勧めておいた。

 僕は宗教上の理由で中量二脚しか使わなかったが、普通の人はもっと幅広いアセンブル(ACのパーツ構成を弄ること)と、それに伴う戦術の広がりを楽しめると思う。軽量とか逆関節とか四脚とかタンクとかね。

 ちなみに、1周目終了時点の機体構成は以下の通り。
 頭:VP-44D 胴:VP-40S 腕:VP-46S 脚:VP-422
 右手:VP-66LR 左手:VE-67LLA 右背:SONGBIRDS 左背:Vvc-706PM
 ブースタ:FLUEGEL/21Z FCS:FCS-G2/P05 ジェネレータ:VP-20C

 アーキバス製パーツis最高。Sponsored by ARQUEBUSである。この構成が気に入りすぎて3周目終了時点までほとんど変更せずに遊んでいた。でも文字だけじゃ伝わらないだろうなぁ~。この強さと汎用性の高さは。

 3周目も終わった今となっては、流石に色々な構成を楽しんでやるかという気にもなっている。それと、ミッション中に撃墜される度にアセンブルを変更できるのも良かった。実際の戦闘ではそんなことはできないので、僕は可能な限り利用しないようにしていたが、このシステムに頼らざるを得なくなることも何度かあった。特にChapter 4のボス戦はね。いやマジで、あそこまで行くのも面倒だからね。僕は柔軟な思考の持ち主だ。

 ここまで読んでくれてありがとう、戦友。

 それでは。

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