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月刊アルバムレビュー 2022年5月号

①Rolling Blackouts Coastal Fever / Endless Rooms

ギターロックでありながらどこかSF的疾走感のある先行曲”The Way It Shatters”を聴いて、またこのバンドは進化してると思った。洗練された爽快感の中にも哀愁を感じられるフレーズや声。

②TOPS / Empty Seats

レトロポップなサウンドが魅力のTOPSの激甘なEP。マドンナなどを彷彿させるサウンドやメロディ。私の母いわく声がヴァネッサ・パラディに似てるとのこと。確かに。

③Wilma Vritra / Grotto

ヒップホップは普段あまり聴かないが、これはいいなと思った。トラックがいい意味で耳馴染みがなく新鮮で強い世界観に浸れる感じが好き。ジャケの不気味かわいい雰囲気も好き。

④Say Sue Me / The Last Thing Left

韓国産インディポップバンド。スウェディッシュ・ポップやネオアコ感が前面に出ていてとても好み。ギターの音とかはミツメに近いのかな。

⑤Elephant Gym / Dreams

台湾のマスロックバンド。SNSでライヴ映像が少しバズっていたけど、ベース&ボーカルのKT Changのプレイはやはり目を引く。3人の超絶プレイがハマっていく気持ちよさと歌物としてのポップさで無敵のアルバム。

⑥Tank & The Bangas / Red Balloon

ゴスペルみたいなコーラスと口笛、そしてこのリズムが好きすぎる。トラップもあり王道R&Bありファンクありでブラックミュージックを総ざらい出来そう。

⑦Cola / Deep in View

カナダのポストパンクバンド。Fontaines D.C.やYard Act系統に位置付けられそうなポストパンクだがUSオルタナに近い音像でもある。

⑧Pi Ja Ma / Seule sous ma frange

CHAIと共にSuperorganismとコラボもしているフランスのインディポップアイドル。フレンチポップの系譜を見事に受け継ぐディスコポップなど開放的な曲が並ぶ前半、大人なデュエットやアトモスフェリックな楽曲を中心とした(これはこれでフランス的)後半といったふうに二面性のあるアルバム。

⑨Jordana / Face The Wall

Jordanaは俺の嫁。ベッドルームポップとして出てきたアーティストが売れてベッドルームから出ていくことはよくあることだが、彼女はまだ寝室にいるようだ(MVも)。とはいえ前作から比べるとかなり明るい曲が増えたように思う。

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