【暮しの養生手帖2021 4月4日 清明】
二十四節気に合わせてその時にお伝えしたい「やすむ」「たべる」「うごく」の小さなコツをお伝えしていくマガジンです。
【二十四節気 清明】
「すべてのものが清らかで生き生きしている」なんて、ええ感じの季節。
確かに天気もだいぶ安定してきた、というのは、気温の下がり方が少しはましになってきた。
最高気温は早くから高めだったけど、朝晩がまるで冬、だったので、身体がなじまなくて疲れている人、昼間に気温が上がるときにぽーっとする人が多かったのが、最低気温も少しずつ上がってきて楽になっている感じ。
でもこの1週間を見るとまだ最低気温は低め、夜桜って寒かったなそういえば、と思い出す。
【やすむ】
だいぶ落ち着いてきた感じもあるけれど、まだ睡眠障害出てる人もありますね。
ここのところ、全期よりも雨の日が多いしそれもしっかり降って風もきつい、みたいな嵐みたいな日もあって、気温以外にも気圧や湿度の変化で調子を崩しやすくもありました。
今年は日曜ごとに雨だったので「もう寝とこ〜」になってた人はそれはそれでよかったかも。春のお天気の変化はけっこう大きくて、しかもいきなりきて影響受けやすいので、「あかーん」というときはばたーんと寝てるのもよしとしときましょう。
【たべる】
前回、「必要なものを食べる」という言い回しをしました。
両親(70代)と同居するようになって地上波のテレビがよく流れているようになったのですが、テレビ番組は「食べて元気になる」というテーマのもの、多いですね。そしてそのほとんどが「枝葉」の話で、「根幹」の話はないな、と感じます。
細かな栄養素を取り上げて「健康にいい!」と言いがちなのです。
根幹としては私はまず、
・エネルギー量(単位:カロリー)がちょうどいいこと
・たんぱく質をしっかり摂ること
の2点に絞って見ています。そこがスタートです。乱暴に言うと、そこを押さえてからでないと、細かい栄養素を整えても根本がよくならないと考えています。
カロリーの数字で表される「エネルギー量」は、足りなければ元気が出ないし、多すぎれば太ったり、むくみが出たりします。どうも「取りすぎ」=太る、の方に注目されることが多いですが、足りなくて燃料切れで元気が出ていない人もいます。
たんぱく質は身体のあらゆる部分を作る材料になります。筋肉も骨も髪の毛も、内臓もです。生まれた時からおとなになるまではたんぱく質でパーツを作り上げ、現在に至るまでそのパーツをたんぱく質で作り替えながら人は生きているので、足りなくなるといろいろ不具合は出ます(ぼかした)。たんぱく質不足は貧血にも関わってくるので、たんぱく質が足りないと「元気出ない」に割と直結してきます。
栄養方面のことは、個人差、生活の負荷によっても全然違ってくるので、おおざっぱには言えません。だけどまず気にするなら「カロリー=エネルギー量」と「たんぱく質」から注目してほしいと思います。
【うごく】
東洋医学では春は肝の季節で、肝は筋につながっています。筋が元気になる!だといいんですけど、エネルギーが暴走的に入ってしまって「カチカチ」になる人がけっこういます。
硬い、凝ってる、って感じになるので、動くのが億劫になるのだけど、アスリートが「動かしすぎて疲れる」のに対して、たとえば事務作業やパソコン、スマホが多くて凝っている人は「筋肉を『じっと固定すること』に使いすぎている」、ので、動いたほうが楽になります。
その場合の「動く」は、筋トレしてみっちり追い込む、というのではなくて、「じっとするのをやめる」程度で十分。そして「できるだけ大きく動かす」。
あちこちで言ってますが「ラジオ体操」かなりおすすめです。
へ〜、
って言うだけ言ってやらないでしょう。知ってる。
一回、動画見て同じようにやってみてください。できないから。
そんなん楽勝でできるわ!という人はこちらをどうぞ。自衛隊体操。これ、できたいわ〜。
【ゆにさんの養生暮し】
うちの朝ごはん、毎日毎日毎日毎日、固定です。
・卵焼き ・ソーセージ ・ブロッコリー ・パン
息子はこれに加えて野菜ジュースを飲みます。大人用のなんかえぐみなかなかあるやつ。
「考えないこと」って日常においてけっこう重要だと思っています。
「ごはん何しよ〜」って思うの、なかなか頭を使います。しかも毎食、毎日。調理もだけど、「買っておく」という準備にももちろん頭使うので、全部合わせるとすごく考えています。
それをやめました。
たんぱく質、野菜(まとめた)、炭水化物とパーツで考えて、準備がしやすいものを選んだのと、なかやまきんに君が毎日食べてるというので自信を持って決めております!!(きんに君推し)
京都で、2018年生まれの怪力男児を育てつつ鍼灸院をやっている私、の日記。