【暮しの養生手帖2021 9月7日白露】
二十四節気に合わせてその時にお伝えしたい「やすむ」「たべる」「うごく」の小さなコツをお伝えしていくマガジンです。
【二十四節気 白露】
相変わらず雨が多めではあって、秋雨。
だけど晴れの日が続くことがあって、2日続けて晴れるだけでこんなにも気分が晴れるのか!!という驚きがあります。これは、私が湿気に弱いタイプ、いまそういう状態だからではありますが、今年はいま、みんな湿気が体に入ってると思うので、晴れて体調よくなった人多かったのではないでしょうか。
そして、秋雨にまぎれて、朝夕がずいぶん涼しくなってきました。
毎年ですが、この時期の冷えには気をつけたいところ。
まだ昼間は暑い日も多いし、湿気で気温よりも暑く感じるので、エアコンが強くかかっている場所が多いのです。そして、朝夕は涼しい。日差しもまだ明るくて夏の気配が残っているので(でもよく見るともう秋だよね)、あまり考えないで夏服、裸足で出るといっぺんに冷えることがあります。
風邪を引いてしまうこともあるし、ここで冷えてしまうと冬に向かっての冷えの入り口になってしまうこともあるので、まわりの人が夏服でも、自分の感覚で着るものを決めていきましょう。
個人的には靴下をはやめに履くようにしてます。
【やすむ】
夜が涼しくなってきて眠りやすい人は増えてきてるかな。
だけど案外に湿気が多いので、寝苦しさを感じるときは、寝室に入る前に除湿、もしそこで除湿機で気温が上がった感じがあれば少しエアコンして気温を下げてから寝るといいです。
肌寒さを強く感じる場合は、薄手の長袖のパジャマを着るといいです。肌を覆う、というだけで冷える感じがずいぶんましになるので。とくにこの時期はまだ気温がそこまで低くないので、皮膚を覆うことで蒸散が抑えられるような感覚です。
しかしこれ前回も言ったのですが、寝室の環境によるところが多いので、ほんと、自分の感覚磨いていきましょう。
【たべる】
夏バテを引きずって、タンパク質鉄がとりやすい肉・魚などが食べづらいな…のまま、出始めた秋スイーツに突入してしまうと、秋雨と合わせ技のむくみで、ますますタンパク質鉄を摂りづらくなります。
秋って、芋とかかぼちゃとか、炭水化物がメインの甘いもの…ってまあ年中そうなんだけど、そういうものが増えてくるので、夏バテのそうめんからそのまま秋スイーツにつなげるとほんとに体が重くなります。雨だし。
結局、余分な水は体の中で冷えるので、これからひんやりしてくると、冷えます。
美味しいけど…美味しいを取るのか、軽やかに動けて冷えないを選ぶのか、考えましょう!どっちでもいいと思う!
【うごく】
雨が続いていると、日常生活の運動量が減ることが多いです。
「運動」というと、走るとか筋トレとかフィットネスとかを考えがちですが、まずは日常生活でどれだけ動いているかを考えるわけです。その上で動くのが足りなさそうだったら、「わざわざやる」なにか、歩いたり走ったりエクササイズを足したり。
雨の日はその「日常生活」の部分が、「雨降ってるし買い物明日にしよか」「寄り道やめよ」「自転車乗れへんしバスで」「だるいし動かない」などで全体においてじっとしがちになって、そしてまただるくなる。
そういったことを考えて、雨の日は「わざわざやる」なにかをより多くやってあげた方がいいのだけど、外でやる「うごく」ができないので難しい。
難しいな〜、で終わってるといつまでも何も変わらないので、なんか探しましょう。
ない人はラジオ体操をやるか、なかやまきんに君に出会ってください。
【ゆにさんの養生手帖】
前回に引き続き低調だったのですが、やっと調子が上向いてきました。
私は20代の中頃がいちばん、自分を愛情なく酷使していてひどい状態で、体質的にこんなふうに雨が続くともう半分死んだようになっていました。体を引きずって仕事の現場に行ってたけどクオリティが低くて、それをまた自責してしんどい、そしてずっと頭が痛い。
だけどもうそういうのはやめて10年以上…えっちょっとまって今年44歳だから20年くらいになるのか…おばちゃん…
でも、おばちゃんの今の方が元気だし健康だし健全です。
調子が悪いときに、ヤケを起こしたり自責したりという無駄なこと(言い切った)はしないで、絶対あきらめないで「やめてへんし」で【やすむ】から粛々とやります。
【やすむ】を死守、【たべる】は量を減らし気味に、タンパク質鉄野菜から、食べられそうなものから。【うごく】はやった方がいいのかそうじゃないのか、やるなら何をやれそうか、考えながら、絶対手放さないでやる。
たまに「あ〜、息子氏にあきらめさせるのめんどくさいしもういいわ、今日は一緒にセブンイレブンのシュークリーム食べたろ。飲み物は申し訳程度に豆乳にしとこ…(豆で湿気をとる狙い)」っていう日もあるし、「あかんわ今日はベビースターラーメン食べないと(謎の情熱)」っていうこともあって世界の山ちゃん味をファミマで買って食べたりもしてるんだけど、
でも絶対ヤケ起こしません。…起こしてるか↑。
人間は3次元で、物質で、生理的に、有機的に反応して、生きているので、自責しても時間がすぎるのを待っても、何も変わらないんだなというのを心の底から悟ったから。
私もすぐ消えたくなってたしできるだけ早く穏便に死にたいとか思ってたけど、寿命を決めようとするのは傲慢なことやし、できることはしっかり行動していきたい。
身の回りの環境も他人の思いも変えることはできないし、そこになにか求めるとしんどくなる一方なので、やめました。
そうなると、ちょっと回りの環境や人の思いでうれしいことがあると「えっめっちゃうれしいや〜ん!」ってなるのでお得感すごいです。
一方で自分の体の様子については、やったことがだいたいそのままリターンとして戻ってくるので、もうそれをやるしかないな〜。と思っています。
でもそれも「だいたい」で、何もかもコントロールできるとは思ってない。うちは両親とも病気を持って生活しているけど、息子氏3歳に「なんでじいじはごびょうきなん?」と尋ねられても「なんでやろなあ」としか答えられません(パーキンソン病です)。
元気になりましょ!楽しく生きていこう!って伝えたくて養生のことしゃべったり書いたり鍼灸院やったりしているけど、家で家族をみていると、いろんな意味で、自分で選べることってそう多くないのかもな〜、と思います。
あんなに人のために家族のために頑張ってきて、健康にもある程度気を遣ってきても、選べない病気になるんだな〜。
そもそも生まれられないこともあるし(私は2回流産があります)、
かと思えばどう考えても生まれつき頑健な人(息子氏)もいる。
だったら、選べる部分は感謝して、できる限りをやれたらいいな、やりたいな、って思って、行動しています。
「できる限り」でいいので。今できないなら、今はできないな〜、でもいいんだけど。だけどちょっとやったら良くなるな、が私はわかってるから、よいしょっ!でちょっと頑張ってやってます。めんどくさいに人生負けるのいやなんだもの。
なんか今日は壮大な話になってしまったな〜。いろいろあるんです、介護周辺とかさ、子育てとかさ。店が平和なのが本当にありがたいです。
昨日ワクチンで、今日ワクチン休みにしてみたんですけど、接種から25時間、まったくもって元気だし腕の痛みも減ってきました。うちの家族の大人6人、誰も副反応出なかったんだけど、ウイルスと相性のいいDNAなのか?これからくるのか??
京都で、2018年生まれの怪力男児を育てつつ鍼灸院をやっている私、の日記。