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指輪にまつわるエトセトラ


婚約が決まった時に、未来の夫から未来の妻へ贈られるのが婚約指輪。

結婚式で、誓いの言葉と共に交わすのが、結婚指輪。

20代の頃、友人の結婚が決まった際には「どんな指輪をもらったの?」という話題に必ずなったものだ。

日本では「給料の三か月分」という神話がいまだに行き届いており、結納はしなくても婚約指輪を交わしたり、その返礼をしたり…という事も最近ではあると聞いた。

婚約指輪…そうだな、花嫁衣装と並んで、女の子には絶対的な憧れだと思う。


婚約指輪問題のいろいろ


そんな婚約指輪については、男性も女性もいろいろな思いを重ねていたりするものだ。

私が実際に聞いた話では…

結婚が決まった知人(女性)がもらった婚約指輪に納得がいかない、とかなり怒っていた。婚約指輪の希望が明確だったらしい。だがその後、そのまま破談になった。
典型的な「婚約指輪、ぱかっ!”結婚してください!”」を頑張ってやったのに、逆に怒られた…という事から、自分の誠意を喜んでくれない彼女に、今後の結婚を前に価値観の違いを相手が感じたらしい。
ある知人男性は「まだ結婚する相手はいないけれど、婚約指輪は用意して持っている」という人がいた。本人曰く「すごくいい石と出会ったから」と言っていたが、周囲の大多数の女性は首をかしげていた。ちなみにその男性、数十年たってもいまだ独身とのこと。。。
結婚当初は指輪が買えず、その20年後にはそれなりに収入も増えたので、改めて奥様に指輪を贈った男性。「若い頃は彼と結婚さえできればいい、と思っていたから私は別に指輪なんて気にしてなかったけど、夫はずっと気にしていたみたい。」と、ものすごい豪華で素敵な指輪を見せていただいた奥様。

されど指輪…という話が結構あって、いろいろな話を聞くたびに、結婚って本当に大変だな~と思った記憶がある。


ダイヤの指輪


さて、結婚にそんなに興味がなかった私でさえ、「ダイヤの指輪」には、以前から興味があった。

幼稚園ぐらいの頃から、父から贈られたという母の指輪を見て、「自分もいつかは、誰かから貰うのかな~」と単純に思っていたものだ。

…でも、結局私にはそんなことは起こらなかった。(笑)

私たちは、婚約指輪を省略した。

でも簡単な結婚式をしたので、さすがに結婚指輪だけはお互いのものを、式のギリギリに慌ててなんとか購入して臨んだ。

最初はそれさえもなくてもいいかな?ぐらいで思っていたけれど、式の中で「やっぱりあった方が、場が締まるね。」という理由で、急遽購入したのだった。

せっかく購入したその結婚指輪も、普段はお互いに一切付けず、夫婦で出席する結婚式の時ぐらいしか今はお互いにしていない。


婚約指輪を省略した理由


子供の頃、結婚よりもダイヤの指輪にだけは興味を持っていた私が、なぜ自分の結婚の際に婚約指輪を省略したのか。

理由は三つ。

一つ目は、無くすのが嫌だから。(苦笑)

私は、特に普段付け慣れてないものは無くすと、ものすごく落ち込む。

多分婚約指輪は、私の普段の生活でそんなに付けない。

だから、その原因になるものは少ない方がいい、と思った。

二つ目は、ある時から指輪にそれほど執着が無くなったから。

元々アクセサリーは大好きで、ブレスレットやピアス、ネックレスなどたくさん持っている。当然、指輪もいくつか持っている。

実は過去に、男性から指輪を贈られたこともある。

その際、すごく重かったのだ。

相手の真剣な思いが嬉しい、という気持ちよりも、「面倒くさいことになった…」という重圧感のほうが先に来た。

要は、その程度の相手だったのかもしれない。(苦笑)

その相手とは早々に別れてしまったが、指輪は返さなくていいという事でもらってしまった。

捨てるわけにもいかず質草に出すこともできず、別れた後も見るたびに重く感じていた。(今も、アクセサリーBOXの奥底にひっそりと存在している。。。ハズ。)

そして三つ目は…実は既にダイヤの指輪を持っていたからだ。

近しい親族が亡くなった際に、形見分けとしてダイヤの指輪をいただいていた。

それをリフォームして自分用にして以降、ここぞという時や既婚者のフリをするときなどに大手を振ってそれを活用してきた。(苦笑)

大変気に入っているので、かなり早い段階で「それ以上欲しくなくなった」というのが正直なところだ。

私が、「婚約指輪は別にいらないよ~」と言った際に、夫はちょっとほっとしたと思う。でも、なぜか私の母が「なぜ?!なぜもらわないの?!」と熱くなっていたが、これが私、という事で納得してもらった。

もちろんアクセサリーとしては好きなので、おもちゃみたいな指輪は、今も時々一目ぼれして買ったり買ってもらったりして、付けてはいる。(笑)


そろそろ婚約指輪の伝説から解放されては?


最近、実はちょっとした知り合い(女性)の、指輪にまつわる破談話を聞いてしまったのでこんなことを書いてみた。

彼女は、付き合っている段階から彼に「婚約指輪は、XXの〇〇が希望」と伝えていたんだそうだ。

が、彼がいざ彼女にプロポーズした際に出した指輪が、それとはまったく違うものだったらしい。

彼女は、想像していた指輪でなかったことがショックで、その場では返事ができなかったそうだ。

ちなみに、彼は彼女の希望のものが自分の収入では分不相応すぎる、と思い、違うものを選んだんだそうだ。

その後、彼が指輪を買いなおす、という話になったそうだが、彼女は「別の指輪でも、買う前に相談ぐらいできたはずなのにしてくれなかったことがショック。」という事で、彼女のほうからお別れしたそうだ。

たかが婚約指輪、されど婚約指輪。

でもそれにお互いの価値観や、相手への思いやりなどが現れたりするのだ。

そしてちょっとの間違いが、予定をどんどん変えていく。

ちなみに彼女は、その後きちんと話し合いのできる別の相手と、(当初の希望ではない)別の婚約指輪をもらって結婚していった。

(元彼のその後は不明。)


全く違う話だが、最近とある部族出身の方に、うちの夫が

「お宅の奥さんを、ラクダ30頭と交換いただけないか?」

と冗談で持ち掛けられているのを聞いた。

(海外ではいまだに日本人妻、大人気。私だからではない。苦笑。

・・・私もそろそろ、夫から高い指輪ぐらいもらっておくべきなのかな?と一瞬思った出来事だった。(やっぱり要らないけど。苦笑)

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