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不機嫌な男


不機嫌な人、という印象を与える人はいる。

仕事なんかで、たまに「不機嫌そうな顔をしている」男性で気難しいタイプと会うことがある。

そんな場合、これまで私は勢いよく飛び込む仕事方式で乗り切ってきた。

実は私の場合、仕事で最初に「不機嫌そうで、気難しい男性」と感じる人は、大抵後でその予想を裏切ってくれる傾向があった。

あとあとそういう人の方が、すごく後押ししてくれたり、思わぬ援護射撃をしてくれたりすることが多かったので、プレゼンなどで気難しい系の男性がいると思わず、嬉しくなってしまったりしていた。(苦笑)

でも、恋愛では違う場合があった。。。

私は、うっかり惹かれてしまった、とある「男」に振り回されてしまった経験がある(苦笑)


私が恋した、とある「不機嫌そうで気難しい男」


「ちょっと面倒くさい男」に惚れてしまう経験をしたことがある人もいると思う。

普段の表情がどことなく冷たかったり、反応が薄かったり。

いつも考え事をしているような感じだったり。

「ほんとは、私のこと嫌いなのかな?」と思ったりする場合さえあった。

温度差というか、相手との距離感を感じる、というか。

どことなく不機嫌な男。

でも一度恋してしまうと、なかなか「もう止めよう!次行こう!」という風にできないものだ...。

これがハマっていく…という感じなのかもしれない。


その人は、外見的なところから野心的なところまですごく私の好みだったのと、何よりいろいろ知っている上に、いろんな説明が上手なところに最初惹かれた。

都心のカフェで会った最初のデートでの、第一印象が「不機嫌そうな人だな」だった。

それでも、1時間ぐらいの間はカフェで話し、少し散歩したりして別れた。

何となくいつも感じるような手ごたえが全く無かったので、「ああ、今回は断られるんだな。」とちょっと寂しく思っていた。

が、相手からの次のデートの約束が来たのでびっくりした。

「次は〇〇に行こうと思うんだけど、どう?来週とか空いてますか?」と言われ、はい!と即答したのを覚えている。

次の週末に、彼の運転でちょっと長めのドライブに行くことになった。

と同時に、あんな感じで車中もつのか?(汗)と少し心配にもなっていた。

だが、そのドライブは思いのほかすごく楽しかった。

彼と廻った、彼のオススメの場所は全部素敵で、何より楽しかった。

車の中でも、彼は初めての時よりもいろんなことを話してくれた。

そして、聞けて嬉しかった一言があった。

「前の時は、ちょっと何だか緊張していたんだ。会う前から、こんなに好きになってしまったらダメなんじゃないかと思って、自分でブレーキをかけていたというか。。。会ったら、もっと好きになった。」

最初に感じていた距離感の正体が分かってホッとした。

その後も、忙しい時間を何とか縫ってデートしていたが、彼の気難しそうな面を気にしつつも、私はだんだん彼に惹かれていった。

いつも次の約束を急かすのは彼のほうだったので、好かれているのかな?という印象を持ちつつも、なかなか距離がうまく縮まらないままで2か月ぐらい、毎日電話で話しつつ、小さなデートを繰り返す日が続いた。

彼のほうは、時折、掴めそうで掴めないような印象を私に与えるが、彼の方から何度も私に対しては「好きだ。付き合っていきたい。」ということをよく話していた。

彼は私のストレートな性格が好きだ、と言っていた。

三度目のデートで引き寄せられて手を繋がれてからは、二人で会うと自然にいつも手を繋ぐようになった。

そして、ちょっと先の将来のことまで話してくることがあったので、私もこのままこの関係が進んでいくものだと思っていた。

が、それまで毎日電話で話していたのに、ある日突然、急にその彼と連絡が取れなくなった。

電話をしてもメールをしても、応答も返事も無いのだ。

私は、Kと付き合っていた経験から、急に連絡が取れなくなるのがすごく怖かった。

狂気のように襲ってくる心細さを感じながら、ひたすら日々の仕事に集中しよう、としていた。

他の誰ともデートもせず、「何だったんだろう…」と思い沈んでしばらくたった頃に、やっと彼からメールが届いた。

「突然連絡が取れなくなって本当にごめん。実は転職をして…」

長い言い訳の書かれたメールの冒頭を読んだだけで、私の中で何かが吹っ切れた。

後半は読まずに消してしまった。だから、彼がその後も私と付き合いたかったのか、それともそれが別れのメールだったのか、今も知らないままだ。

トラウマって怖い。

そして、男の気難しさに、振り回された自分を反省した。


【結論】恋愛で「このタイプの男」は私に合わない


私のストレートな性格上、この手の男性は私の判断を鈍らせる。

私が付き合うのにはリスクが高い男性だ、と思った。

ちなみに、この男性は「愛人探し」の時に会った、ドバイに行ってしまった方だ。。。

当時の私の相手探しの目的は、「毎日元気で、仕事を楽しく完遂するために、身体の女性部分を使う」のが最大の目的だった。(苦笑)

なので、この時はこのタイプに振り回されてしまった自分をすごく反省した。

・・・でも振り返ると、コレももっと楽しめばよかったのに、と気持ちがゆるゆるになったアラフィフの今の私はちょっと思ったのだ。

30代のあの時の自分は何だか、時間や効率を考えていたりと、変に凝り固まってたな~と。

(まあ、迷走・暴走していたから…仕方なかったかもしれないけれど。)


で、なぜこんな思い出話を書いているのかというと、メールボックスの整理をしている中で、なんとこの時私が書いていたメールの一部が発掘されたので、急に思い出したのだった。(笑)

思わず気になって、彼の最後のメールを探したが、こちらは見つからなかった。(多分、冒頭読んですぐ、ゴミ箱行きにしたようだ。)

もしかしたらドバイへの招待メールだったかもしれないのに~、ドバイにでも会いに行けたかもしれないのにね~と、今の私は思う。(笑)


恋愛は、やっぱり効率とか生産性とか言い出すと、もうそれは楽しくないな、とつくづく思った。(笑)




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