[台湾] バイクの免許をとりました
今回は番外編です。
台北ではMRTの路線が広がっているので、正直自分はYoubikeにもほとんど乗っていません。
しかし旅行にいくと、目的地によってはバスのみだったり、それ以前に公共交通そのものがない(離島など)ということもあるので思い切ってバイクの免許をとることにしました。
観光地ならばだいたいレンタルバイク屋さんがありますし、駐車場を探さなければならない車と違って駐車しやすいのも利点です。
ちなみにこうしたレンタルで借りることができるのは基本的には125ccのバイクです。50ccの原付バイクはゼロではないですが、台湾ではあまりみかけないようです。
125ccのバイクに乗るためには普通重型機車の免許が必要ですので、それをとることにしました。
なお、自分が試験を受けたのは台北の士林監理站ですので、下記の内容は全てそれに基づいています。
前準備
試験を受けるまでに準備しなければならないこと。
試験の予約
証明写真を撮る
身体検査を受ける
試験の予約 (考照預約報名)
予約はオンラインで。30日前までの日程を予約可能です。
希望日が埋まってしまうと仕事の調整が必要になるため先に予約だけしておきました。
もちろんこの時点では全く試験勉強をしていません。
予約を入れる前に危険察知テストも受けておく必要があります。
これは歩行者が脇から飛び出してきたり、前方の車に注意しなければならないタイミングを適切に察知できるかのテストで、実際に運転しているような一人称視点の動画を使います。間違っても何度もトライできます。
予約時に注意した方がいいと思ったこと。
普通重型機車を選ぶ
考試地點を間違えて選択していないか確認
はじめて受ける場合は、「初考生」と書いているコマを予約する
証明写真
証明写真のサイズは1吋で、3枚用意する必要があります。
(台湾のスピード証明写真機には1吋のサイズがある)
身体検査 (汽機車體檢)
試験を受けるための申請書類である「機車駕駛執照登記書」には身体検査の項目があるので、指定の病院で検査をうけて結果を記載してもらう必要があります。これは身体検査を受ける各病院でも入手できます。
また、証明写真も貼らなければいけないので、ここであらかじめ準備していた写真を使います。
自分がテストを受けようとしてるのは臺北市區監理所なので、その管轄で対応できる病院を下記のページで探しました。
色々情報を探していると、台北の場合士林監理站の近くにある士林承德診所が手慣れていていいという情報が出てきました。
しかし土日はやってないし、平日も16時半までなので社畜としては厳しいところです。
ほかも調べたところ、定安診所が21時まであいているようですのでここにしました。
検査の内容は視力と聴力の検査、それに身体動作が問題ないかを確認されました。身長と体重はこの病院では自己申告です。
試験勉強
試験は筆記と実技の二部構成。 当然ながら筆記で落ちると実技には進めません。
そして筆記試験はなんと日本語で受けることができるのです!
また、過去問も機車題庫からダウンロードできるのでこれを教材がわりに使いました。
というわけで、上記ページで日本語で絞り込みをし、表示されたpdfを全てローカルに保存しました。
ダウンロードした過去問を一通り読んだあとは、ひたすら模擬テストをやりこみました。もちろん模擬でも日本語が選べます。
模擬テスト開始までの手順は・・・、
ちなみに日本語が間違っていたり、途中で文章が切れている問題もありました。(そんな…)
この模擬テスト、あきらかに「それはない」と真顔で言いたくなるような問題もたくさん掲載されておりとても面白いです。
例えば・・・
引っかけ問題か?!と最初は警戒しましたが、まったくそんなことはなかった🙄️
正解はAですが、それよりBは街中で余裕でみかける乗り方なのですが、それは・・・。
なお、全部がこんな面白問題というわけではなく、ほとんどの問題は真面目な内容です。試験勉強なしで筆記試験に挑むと余裕で落ちると思いました。
実技に関しては無料練習場などが各地にあるので、そこで練習している人が多いようですが、自分はバイクを借りることができるような知り合いもいないため練習なしの一発試験に挑みます。
いま思えばWeMoアプリで免許不要タイプの電動バイクを借りて練習してもよかったかなと思いましたが、学生時代は原付バイクに乗っていたので基礎的な運転能力に関しては心配していませんでした。むしろ満点を取る気満々だったという(フラグ)。
しかし、コースについては事前に知っておいた方がいいと思い、YouTubeで該当動画を何度もみてイメージトレーニングをしました。
士林はほかの試験場と少し試験会場の構造が異なるため、注意点などの説明がある公式動画と・・・
一人称視点で撮影されている動画を参考にしました。
注意しなければいけないポイントはこの図がわかりやすいです。
一時停止後の再発車時は左右(右側通行なので左を先に確認)の確認が必要です。頭の動きは大げさすぎるほうがむしろよいらしい。
直線道路を7秒以上かけて通過する。ここで脱落する人が多いらしいですが、一回目で失敗してももう一度チャンスを貰えます。ちなみに二回失敗するとそこで終わりです・・・。
踏みきり音が鳴り終わるまで停止。
停止線で停止。点滅信号がとまったら発車。
コの字カーブ。足をつかないように注意する。
一旦停止。右側にウィンカーを出す。点滅信号がとまったら発車。
車線変更。左側にウィンカーを出し、左後ろを振り向き目視で安全確認しつつ車線変更を行う。
前方の信号が青になるまで横断歩道手前で停止。青になったら右側にウィンカーを出し二段階左折用のエリアに入ってウィンカーを止める。
信号が青になったら発車。
試験当日
こちらが士林監理站。
一階の様子。
画像内の黄色いベストを着たおじさんの横にあとで利用する番号札発行機があります。
安全講習の会場となる教室は三階でした。
当日の流れはこんな感じでした。
安全講習を受講 ←このときに受験料も支払う
筆記試験 (ここから午後)
実技試験
免許発行手続き
実技は自分のバイクで受けることができますが、当日借りることも可能。ただし燃料費を支払う必要があります。
(免許取得前にどうやってここまで乗ってくるのだと思わないでもない・・)
安全講習
安全講習は実際に起きた事故の動画などを使って行われます。 動画はZ指定的な場面はないですが、台湾交通事情の恐ろしさの片鱗を感じることができます。
講習終了後は午後の筆記試験まで休憩ですが、バイクを持参している人は実技試験場で練習ができます(ずるい・・・)。
なお、士林監理站の周囲は何もないのですが、建物内にコンビニがありました。
筆記試験
時間になったら筆記試験の受付で手続きを行います。このとき試験で使う使用言語も一緒に申請します。
筆記試験とはいえ、実際には試験会場のPCを使います。試験形式は内容は模擬テストのときと同じで、終了後にすぐその場で点数が確認できます。筆記試験は85点以上が合格なのですが、結果としてはぎりぎりの86点でした。
過去問にはなかった初見の問題もあったりで、いくつか落としてしまいました。
試験がおわると筆記試験の点数記載の機車駕駛執照登記書を受け取り、(バイク持参でない場合は)これから行う実技試験で使うレンタルバイクの燃料費を支払いました。
実技試験
実技試験場は敷地内の一角にありました。順番を待つ列に並びつつ前の人たちの試験の様子をみることができるのですが、皆さん自分のバイクを使っていました。一体ここまでどうやって…(略
実技の合格ラインは70点。緊張のあまりコの字カーブの部分であえなく足をついてしまいましたが(フラグ回収)、80点で合格しました。
前の人の様子などをみる限り、最後の二段階左折の枠内に入ったあとは、試験管は全然チェックしていないようでした。
なお、試験管とのやりとりは全て中国語になります。
実技試験が終わるとその場で試験管が点数を機車駕駛執照登記書に書き込んでくれるので、それを持って再び監理站の建物に戻ります。
免許発行
一階で番号札をとり、番号が呼ばれたら窓口に向かい機車駕駛執照登記書と写真を提出、免許証発行費用も支払います。
というわけで、準備期間約一ヶ月で念願の免許証を手に入れました!
かかった費用
受験費用 250元
免許証発行費用 200元
借りたバイクの費用 30元
まとめ
試験勉強含む準備期間は一カ月でも割と余裕
筆記試験には引っかけ問題はない(と思う)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?