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ムサビ通信卒業までの奮闘記〜卒業制作編〜

こんにちは。あんぞです。

今回はムサビ卒業通信卒業までの奮闘記ラスト、卒業制作についてお話ししていきます。
前回はこちら。


卒業制作は最大の難関

当たり前と言えば当たり前ですが、卒業制作は授業の中で一番大変です。学士習得に必須の授業であり、学士取得に見合う力をつけたかを判断されます。
ここではあくまで私が通っていた、武蔵野美術大学 デザイン総合コースのことをお話ししていきます。同じ学校でも他の学科で内容は異なると思うので、あくまで一例として参考にしてください。

大変な理由①:スクーリングが多い

卒業制作のスクーリングとしては、全6回(7日間)設定されていました。もちろん振替日などはないので、基本はその日程全てを空けておく必要があります。また、そのほかに卒業制作の設置日、講評日、撤収日もあり、こちらももちろん基本欠席不可です。そのため1年間の間に計10日ほどは空けておく必要があります。

大変な理由②:テーマ決めが自由

デザイン総合コースは、その名の通りデザインを網羅的に学びます。個人で専門的に授業を選んでいれば別ですが、大抵の人はふわっとした方向性のみを決めているだけなので、軸となるデザインの方向性(グラフィック、情報、プロダクト、コミュニケーションなど…)が定まっていない人も多いと思います。
卒業制作のテーマは基本的に自由です。個人がやりたいこと、熱意を持って1年間取り組めることであり、教授にもその熱意や思いが伝われば、基本的にNOといわれることはないでしょう。このテーマがすんなり決まる人は早めに表現方法の検討に移れますが、そうではない人はテーマで四苦八苦し、結局次の年の卒業を目指すということになります。3年次くらいから、なんとなくやりたいことをや方向性をいくつか考えておいた方が良いです。(かくいう私は、4年次にテーマを考えました。ただテーマが割と早い段階で固まったので、その後割とスムーズに進みました。)

大変な理由③:並行して他単位取得もする必要あり

卒業制作のスクーリング4日目くらいから、「卒業単位に足りなそうだから、今年の卒業制作は見送ろうかな…..」という話をちらほら聞くようになります。前の記事でもお話ししていますが、卒業には124単位が必要です。デザイン総合コースの卒業制作の単位は4単位なので、他の授業で計120単位が必要となります。卒業制作を進めながら、他単位の授業も進めるのはかなり大変です。

卒業制作のポイント

卒業制作は個人のテーマに沿って試行錯誤しながら頑張るしかないのですが…誰もが当てはまるだろう普遍的なポイントをお話しします。

ポイント①:卒業制作の比重をかなり高くしてスケジュールを組む

スクーリング+準備だけで約10日間。あとは何を作るかによりますが、半年〜1年間はやはりフルコミットするイメージです。総合大学出身の人は、卒業論文と比較すると思いますが、論文を書くより制作をする方が大変だと思います。少なくとも私は卒業制作の方が大変でした。
4年次の特に下半期は、予定をあまり詰められないことを覚悟しましょう。その上で他授業の履修計画を組んだ方が良いです。私は、4年次の夏までに狂ったようにスクーリングを入れることで大半の単位を習得し、10月末ごろには120単位を取り終えていました。こんな感じで卒業制作の比重を考慮しつつ、単位修得の計画をした方が良いです。

ポイント②:プロトタイプは早めに作る

デザインという行為全てに通ずると思いますが、モノがないと人は判断がしにくいです。そのためプロトタイプが重要で、それを元にブラッシュアップしていく、というのがデザインの基本思考です。
卒業制作も一緒で、いくらテーマを熱く語ったところで、じゃあそれをどう形にするの?というところが遅くなると、教授とのすり合わせタイミングも遅くなり、クオリティの高い卒業制作ができません。どんなに不恰好でも良いので、やろうとしていることのプロトタイプは早めに作りましょう。

ポイント③:仲間と楽しく!

卒業制作のスクーリングのクラスは基本同一。卒業制作を同年度で実施する人はみんな仲間です。1年間という期間で実施するので、どの授業よりも絆が生まれます。
積極的にいろんな人とコミュニケーションを取ることを心がければ、みんなであーだこーだ言いながら意見交換したり、楽しい時間になると思います。

さいごに

ここまで5回にわたって、ムサビ通信について色々お話ししてきました。ムサビ通信を通して得られたものは数多くあります。もちろん大学のカリキュラムを通してデザインは何たるかやその考えは学びました。また、様々なツールに臆することなく挑むことを学ぶもデザイン学科ならではかもしれません。(Adobe系、3DCG系、プログラミング系など…)
そのほかには、美術大学生という意識のもと過ごしたおかげで、何を良いとするかの審美眼、および社会人として働きながらも通信過程大学を留年なしで卒業した自己管理力に少しだけ自信がつきました。さらには、大事な仲間にも出会えました。

一番最初に書いた通り、予想の10倍大変でしたが、その100倍くらい得たものが大きい3年間。この経験は何にも変え難いものとなりました。
これら一連のnoteが、ムサビ通信の、ひいては通信制大学への挑戦を迷っている、誰かの背中を押す後押しになれれば幸いです。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!

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