日々徒然

ブルーグレイの曖昧な空。雨を待つのか、それとも見送るのか。グレイが好きになったのは多分大人になってから。子供の頃は嫌いだった。雨も嫌いだった気がするけれど、長靴は大好きだった。へっちゃら、なにもかも。そうしてどこまでも歩いていける、颯爽と。娘たちも小さい頃よく長靴を履いていた。散歩や買い物やそれは雨の日ではなくても。自分で脱ぎ履きしやすいこともあるけれど、そのカラフルな色は楽しくなる魔法だったかもしれない。スキップしたり。でもそれは私の作った記憶かもしれないけれど。/

理不尽だとか、こんなはずでは、とか。人生は時々そんなことが続く。人は独りなのに1人では生きていけない。産まれる時死ぬ時、それは自分の人生の始まりと終わりであるはずなのに、誰かの記憶として生き続ける。けれども。人生、その最中は確かに自分のもので自分の記憶だ。楽しいと思うことが多いといい。決して楽しいことばかりではないと知っていても。
苦しみや辛さはまだ何かの途中かもしれない。この先の何かに続いていて、ある時ふと「あぁ、そうか。そういうことか。」と振り返るかもしれない。その時苦しみや辛さはその意味を持ち、いつかまた理不尽だとか、こんなはずでは、と思うことに出会った時、確かに自分を支えてくれる。人生は時に楽しい思い出よりも、辛くて苦しい思い出の方が支柱になってくれたりする。どんなことも無駄ではないよ、そんな話を上の娘にした。彼女ももうすぐお母さんになる。/

生きてみよう。自分の人生、ここが最後だよという瞬間まで生ききってみよう。昨日も今日もまだその途中だ。生きてみないと分からない。/

卵焼きが上手くできた。白菜の漬物やきんぴらごぼう、豆腐と油揚げの味噌汁、豚肉の生姜焼き。今夜は白いご飯をいっぱい食べた。のんびりと1日だけの休日。下の娘は最終の新幹線ででUSJから帰ってくる。若いって素晴らしいなぁ。