日々徒然

今日日常に何が起こっても、そうたいして変わりなくまた明日がくるのだろう。あの日のようにあの時のように。生きる途中の今日。貴方も私も。/

片隅のどこかが。消えていくのだろうか。壊れていくのだろうか。朽ちていくのだろうか。見た目はさほど変わりなく。それはまず、見えないどこかが。/

人は。何も知らず何も持たず生まれてきて。自我を持ち、それを喜び、知識を得て、豊かにもなり、経験と思い出という引き出しをいっぱいにしたのに、最後はそれを忘れていくのだろうか。忘れていくことは怖いのだろうか。その怖さで誰かのせいにしたり誰かを罵ったり、は、したくないなぁ。そんな先は悲しいなぁ。そう思ったことも忘れていくのかもしれないけれど。そうして何も持たずに消えていくのかもしれないけれど。

「一生の終わりに残るものは、我々が集めたものでなく、我々が与えたものだ」

誰の言葉だったろう。年々この言葉が寄り添ってきて身にしみる。/

「これでよかったのだ」というと、自分をなだめて諦めているような気がして。「これがよかったのだ」と、自分の今を受け入れてみる。そこから始まる気がして。