日々徒然

近所のスーパーが改装することになり、1週間お休みになるという。「キャベツが足りない!」「もやしがない!」「うどんが!」走れば3秒で行ける距離のそのスーパーは、お店にとって第2の冷蔵庫でもある。もちろん業者さんからの仕入れは毎日。けれど水もののように流れが変わる飲食店にとって生鮮食品の在庫持ちはご法度。ぎりぎりの線で仕入れをする。ネギとシソは屋上で育てられるようになったけれど、キャベツは自分達ではとてもまかなえない。何事もなく1週間を。/

梅雨明けを聞くと共に2階のクーラーが壊れてしまった。「使っていなかったんだから壊れるはずがない。」とは義母の持論。(去年まで義母は一人暮らしだったので2階のそれをほとんど使うことがなかった。)修理するにもその部品すらもう作られていないという。時の流れ、それぞれ。/

夕暮れ。重なりあう昼と夜。その色、その風、その痛み。別れ、出会い、約束、在処、戸惑い、憂い、安堵、躊躇、悔恨。空の端から想いの指先でゆっくりとページがめくられていく。次の章は『夜』/

娘、娘、嫁いだ娘。貴女を見ながら私は私のその日々をもう一度生きている。あんなふうに喜び、あんなふうに羞じらい、あんなふうに笑っていたのだろう。いま私と娘。同じ場所に立ちながら私は貴女を抱いた過去しか持たない。娘は私の知らない未来を生きていく。/

朝がきて夜がくる。それを始まりと終わりと呼ぶなら、1日1日は人生の縮図のようだ。私の今日も始まり終わる。そう思えることはとてもよいことだろう。明日はまた明日の私。おやすみ、世界。