日々徒然

季節が夏から秋へ移り変わる。その流れ。
朝がきて夜がきてまた朝がくる。その流れ。
浮いたり沈んだり泣いたり笑ったり。自分もまたその流れ。揺蕩う(たゆたう)とは命の姿をあらわす言葉のようだ。/

毎月1日(ついたち)、亡き義父のお墓参りに行く。ここ坂の町をさらに2つ坂をのぼり、たどり着くその場所。眼下には鏡のような海が横たわっている。見上げれば空、空、一面、空。

魂は 空へ
愛は 海へ
骨は 大地へ

父も母ももういない。振り返ってももう誰もいない。私の命は前へ繋げるしかない。空に近い場所だった。風が、ただ風の形をしていた。/

屋上菜園の紫蘇が小さな白い花をつけた。蜂や紫色の蝶々が集まってくる。そろそろ収穫は終わりだろう。置いてある古い椅子に白黒のぶち猫ちゃんがよく座っている。私の姿を見つけると一目散に逃げていく。一定の距離を置きながら舌を小さく鳴らしてみる。やっぱり逃げていく。いつか慣れてくれればいいなぁ、聞けば2軒隣の猫ちゃんだった。この町へ来て1年半。私達、まだまだ新参者。/

働いて働いて働いて秋の3連休が終わった。