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家族以外のだれかと暮らすということ

少し前ですが、ヤフーニュースでこんな記事がありました。

史上最大の独身人口となった「ソロの国・ニッポン」

2020年から2040年にかけての20年間は、日本建国以来のソロ国家となることは必定であり、独身生活者が多い社会においては、社会構造とりわけ消費構造が劇的に変化することは間違いない。

「個」の時代は進んでいますね。
コロナで「人と会ってはいけない」なんてことになれば
当然出会いはなくなりますしね。

やっぱり、結婚はした方が良い?
結婚出来れば良いですが、出会いもさることながら
誰かと人生を共にするって、やはりハードルが高いですよね。
一人で暮らすか、家族と暮らすか?
その2択しかないのでしょうか?
そんな話をしてみたいと思います。


ゆるく集まる楽しさ


比較的大人数での集まり、いつ以来でしょう?

思い返せば、学生の頃は友達の家で鍋をしたり。

若いころ勤めていた会社は、社長の別荘に社員だけで行っても良いことになっていました。
同僚たちだけで金曜の夜からレンタカーで出掛けたりしました。
伊豆の山の中にあった別荘は、夜ベランダでBBQをしていると
カブトムシが突進してきました。
朝早くに起きて誰かが作った朝ご飯を、みんなでめちゃくちゃ褒めたり。
帰りはめちゃくちゃ渋滞で大変だったけど。

前々職の会社では、イベントで北海道の廃校に一週間
みんなで寝起きしたことがありました。
みんなで煮炊きしたり、川遊びとか、そば打ち、夜は星を見て、ライブも。

海外にみんなで行った時も楽しかったです。
昼間一人で行動するのもアリだけど、
夕飯はみんなで食べたほうが楽しかったな。

子供が小さい時、友達同士でわざわざ泊りで飲み会をしました。
子供がいると早く帰らないといけないから(笑)
一緒に泊まれば、いつ子供が寝ても良い。

楽しかったな。

若い時は身軽で、気軽に集まれました。
子供が小さい時は、子供のためのイベントも沢山ありました。
そんな時期が終わって、自分たちだけで飲むとなると、
支度や片付けが面倒だからと、もっぱらお店になりました。


軒先の宴会


少し前に見た「凪のお暇(いとま)」というドラマ。

主人公の凪(黒木華)は、仕事で行き詰まりOLを辞め、
ちょっと田舎のアパートに移り住みます。

いかにもどこかにあるそうな、木造の古いアパート。
ちょっと力を加えれば壊れそうな各部屋のドアの外に、
トタン屋根が掛かった半外の廊下があります。
粗末な木のテーブルと椅子があります。

私がいいなと思った、ドラマでの光景。
そこで時々、住人の飲み会が始まるのです、

家の軒先で集まれる関係、良いですよね。

私のマンションでも、時々やっています。
私の家はコーポラティブハウスです。

住民同士は全員顔見知りです。
(今はコロナで中止していますが)
近くの花火大会がある日には、デッキで飲み会です。
食べ物と飲み物は持ち寄りで、特にルールは無し。
ばっちり手作りな人も買った人も。
仕事が忙しくて時間が無かった人は手ぶらでもOKと、気楽なもの。
好きな時間に行って、酔っぱらっちゃったら帰る。
気遣いゼロで、数十メートルで帰れるのはとっても良いのです。


北欧にある「家族以外と住む」家


自宅は、前々職のコーポラティブハウスのコーディネート会社にいた時に買いました。
コーポラティブハウスは、住民みんなでつくるマンション
会社では、住宅における「コミュニティ」はテーマでした。

その関係で、デンマークとスウェーデンに視察旅行に行ったことがあります。
共同住宅をたくさん見ました。

「共同住宅」をたくさん見るって何?
と思いますよね。

「シェア」のレベル感が違ういろいろな住宅があるのですよ。
基本は、専有部分(通常のマンションの住戸)で生活は完結出来ます。
トイレ共同とかではないです(笑)
あくまで個人のプライベートは確保されています。

その上で共有スペースがあり運営方法にいろいろなものがあるのです。

子育てを共有する、とかシニアで集まる、とか。
シェアの目的が設定されていたりします。

たとえば「子育てを共有する」だと、当番制で食事を作ったりします
そうすると週1回は食事を作るけど、
あとの日は食堂に行けば食べられる、という感じです。
個人主義とコミュニティと合理主義が共存しているのですね。

また「シニアで集まる」がテーマの住宅は、
週に一回集まって食事をするという感じでした。

そのようなテーマ設定のある住宅はそう多くはないですが、
ご近所同士で共用テラスや庭に集まるのはごくごく普通な感じ。

その様子を見て思ったのは、人と接することに「気負い」が無いこと。
自然に発生する感じが、日本と違うんですね。

基本は個人主義
そのうえでコミュニティを心得ている
コミュニティが「社会システムとして必要だ」という共通認識があります。

※北欧のいろいろな共同住宅の話は、また詳しく書きますね。

家族とか、親しい友人とか
意図して関係性を築くのでない関係が、近くにある。
寄りかからず、でも一緒に楽しめる
これって、素敵なことだと思いませんか?

ゆくゆくは高齢者シェアハウスとか作って、
たまに走ったり(無理か 笑)
出掛けたり、飲み会開いたり、そんなことが出来たらいいな、
と夢想する私。。
私が下宿のおばちゃんをやればいいのよね。

家族じゃなくても一緒に住める。
そんな社会が作れたら、もっと暮らしは豊かになるのに。

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