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老後の不安はなくならないけれど

あなたは、老後に不安はありますか?
「ない!」という方はいないと思います。。

以前書いた相談事例でも出てきました。

「老後資金が足りない!」
今日は、この「老後不安」について書いてみたいと思います。


「年金格差」問題


私の母は85歳で、5年前に父が亡くなり今は一人暮らしです。
私の両親は、父が60歳で退職してからほぼ年金だけで暮らしてきました。
上の世代を見れば、「年金だけで暮らしている」人たちが結構いますよね?

一方私たち50代は、年金定期便を見て
「どんなに節約したってムリ」
と思う人がほとんどではないでしょうか?

「年金格差」問題、よく言われますよね。

[図表]生まれ年度ごとの厚生年金の給付負担倍率純受給額

※年金保険料を支払った時期と年金を受け取る時期が異なるため、おのおの現在価値換算をしています。右列の「%」は、文面から「倍」と読み替えるのが正解と思われます。

世代間で生涯に受け取れる年金給付総額生涯支払った年金保険料総額との差が大きく異なる。
年金純受給額は1965年度以前生まれの人ではプラスであるが、それ以後の生まれの人はマイナスである。
早く生まれた人ほど得をし、遅く生まれた人ほど損をする。
1940年度生まれの人は生涯の年金保険料負担の2.23倍の生涯年金給付を受けることができるが、2010年度生まれの人は、生涯の年金保険料負担の62%しか受けられない。

1940年度生まれの人と、2010年度生まれの人は、3.6倍もの差があるということです。

年金問題は、色々な要因がありそうですよね。

まず、年金も「運用」でしょうから、
金利の高い「好景気だった」時代は良かったのでしょう。

また、「制度設計」に問題がありますよね。
将来「子供が減る」ということは予測できなかったのでしょうか。
単純な疑問が残りますね。


安定した時代に、資産形成できた世代


(私は「お金」に関しては本当に疎いのですが、、)
時代の好不景気=「金利」資産形成に影響しそうです。

好景気かつ日本経済が「成長していた」、
給与が順調に伸びていたのは、いつ頃までだったのでしょう。

https://nenji-toukei.com/n/kiji/10023

1970年ごろから急上昇したことがわかります。
そして、給与の上昇が止まったのは、1997年ごろです。
(ちなみにバブル崩壊は1991年3月のようです)

この時代に「社会人の黄金期」を過ごせた世代は、
1970年に大学卒業の22歳として1948年生まれ、今75歳です。
ちょうど団塊の世代ですね。

団塊世代とは:
1947年(昭和22年)〜1949年(昭和24年)生まれ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%A3%E5%A1%8A%E3%81%AE%E4%B8%96%E4%BB%A3

給与が上がり続け、金利も高い時代は、資産形成には好条件だったと思われます。


雇用の安定


そしてさらに、雇用が安定していた時代でした。

以前こちらでも書きました。

既に年金暮らしに入っている方=「逃げ切り世代」
まだまだ「安定した時代」に社会人生活を過ごした方です。

年功序列で確実に給与が上がり、現役時代に資産形成も出来た。
生涯雇用が一般的で、退職金という時代遅れな制度の恩恵も
充分に受けられた世代です。


年金で「つつましく」暮らす


私たちの親世代が、天寿を全うするまでほぼ年金だけで暮らせるのは、
「生活感覚」の違いもあるのではないでしょうか。

スマホなどの便利機器や、スタバなどの「高級な日常品」、、
嗜好品や旅行やエンタメ。。

こんなにありとあらゆる商品世の中に無かった時代に、
「生活のベースが出来た」ことがあるのではないでしょうか。


もう「仕事を退職」=「人生の老後」ではない


私たちが「安定している」と思っていた足元は、すでに存在しません。

しかし、朗報があります。
私たちには、健康な身体と、対策を立てる時間があります。

月々の出費は膨らんでいる。
年金受給額は減っている。
長寿命になっている。

この現実どう受け止め対策をとるか。

過去の時代のように、
「仕事を退職」=「人生の老後」ではありません。
問われているのは、意識の転換覚悟です。

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