老後の不安はなくならないけれど
あなたは、老後に不安はありますか?
「ない!」という方はいないと思います。。
以前書いた相談事例でも出てきました。
「老後資金が足りない!」
今日は、この「老後不安」について書いてみたいと思います。
「年金格差」問題
私の母は85歳で、5年前に父が亡くなり今は一人暮らしです。
私の両親は、父が60歳で退職してからほぼ年金だけで暮らしてきました。
上の世代を見れば、「年金だけで暮らしている」人たちが結構いますよね?
一方私たち50代は、年金定期便を見て
「どんなに節約したってムリ」
と思う人がほとんどではないでしょうか?
「年金格差」問題、よく言われますよね。
※年金保険料を支払った時期と年金を受け取る時期が異なるため、おのおの現在価値換算をしています。右列の「%」は、文面から「倍」と読み替えるのが正解と思われます。
1940年度生まれの人と、2010年度生まれの人は、3.6倍もの差があるということです。
年金問題は、色々な要因がありそうですよね。
まず、年金も「運用」でしょうから、
金利の高い「好景気だった」時代は良かったのでしょう。
また、「制度設計」に問題がありますよね。
将来「子供が減る」ということは予測できなかったのでしょうか。
単純な疑問が残りますね。
安定した時代に、資産形成できた世代
(私は「お金」に関しては本当に疎いのですが、、)
時代の好不景気=「金利」が資産形成に影響しそうです。
好景気かつ日本経済が「成長していた」、
給与が順調に伸びていたのは、いつ頃までだったのでしょう。
1970年ごろから急上昇したことがわかります。
そして、給与の上昇が止まったのは、1997年ごろです。
(ちなみにバブル崩壊は1991年3月のようです)
この時代に「社会人の黄金期」を過ごせた世代は、
1970年に大学卒業の22歳として1948年生まれ、今75歳です。
ちょうど団塊の世代ですね。
給与が上がり続け、金利も高い時代は、資産形成には好条件だったと思われます。
雇用の安定
そしてさらに、雇用が安定していた時代でした。
以前こちらでも書きました。
年金で「つつましく」暮らす
私たちの親世代が、天寿を全うするまでほぼ年金だけで暮らせるのは、
「生活感覚」の違いもあるのではないでしょうか。
スマホなどの便利機器や、スタバなどの「高級な日常品」、、
嗜好品や旅行やエンタメ。。
こんなにありとあらゆる商品が世の中に無かった時代に、
「生活のベースが出来た」ことがあるのではないでしょうか。
もう「仕事を退職」=「人生の老後」ではない
私たちが「安定している」と思っていた足元は、すでに存在しません。
しかし、朗報があります。
私たちには、健康な身体と、対策を立てる時間があります。
月々の出費は膨らんでいる。
年金受給額は減っている。
長寿命になっている。
この現実をどう受け止め、対策をとるか。
過去の時代のように、
「仕事を退職」=「人生の老後」ではありません。
問われているのは、意識の転換と覚悟です。
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