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「無償の愛」に見えるもの

数年前、大変なことが重なり、自分を奮い立たせないといけない時期があった。
私は夜寝る前、たまにその時期を思い出して、当時の自分に会いにいく。当時の自分に声をかける。

「うんうん、今は大変だよね。先が見えないよね。でも、大丈夫。未来はちゃんとどうにかなっているから。焦らなくていいんだよ。今日はひとまずゆっくり休もう。」

背中を撫でて、抱きしめる。そして、過去の私は安心して眠りにつく。
過去を書き換えたような気持ちになる。こういうことをたまにする。

きっとこの先、5年後、10年後もそれをし続けるから
数年前の私のまわりにはたくさんの「私」が励ましに来ている。
そう考えると、なんだか面白くなってnoteの記事にしたくなった。ドラえもんのお話みたい笑

ここまでは私の想像の話。でも、この考えは現実に影響を与えている。
もがいている人、特に過去の自分に似ている人を見つけると、何かできることはないだろうかと考える。

そして気付いた。
こういう姿が、外側から見たら「無償の愛」に見えるのかもしれないって。

何も見返りを求めず人のために何かしたいって気持ち。

それはただ気付いただけ。今まで与えられたものに。そしたら、自然と誰かに返したいって思う。ただ、それだけのこと。

奇跡じゃない。世界にありふれている。
返している感覚だから、枯渇しないし、すり減ることもない。

私に与えてくれた人たち
こんな気持ちだったんだね。


世界を恨み、否定したくなるとき
それが極限に達すると
否定し尽くせない何かにぶち当たる。

それにより、人は世界の美しさを知り
世界との一体感を取り戻す。
強く美しく神秘的だ。

生きていると
またそんなときが訪れるかもしれないけど
大丈夫。世界は生きるに値する場所だ。
その確信が、私にはある。

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