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無音じかん

ついに重い腰を上げてウォーキングを始めてひと月。相変わらず家を出る前は本当にノロノロ、行きたくない・・・となりがちなのだけど、帰宅後の気持ちよさがたまらなく、今のところ続いている。

ウォーキングしている間は音を聞かない。友達は音楽を聴いているそうだし、イヤホンをつけて歩いている人もよく見かける。私はアーユルヴェーダでいうと確実にヴァータ・ピッタタイプで、常に情報を取り込んでいる感じ。ひどい時はYouTubeをPCで聞きながら携帯もいじる、という。だから短いけれどデジタルデトックスの時間として、このひと時はあえて無音。

無音でただ歩いていると、鳥の声、風のさざめき、土を踏む足の感覚、自分の呼吸、光のきらめき、草の匂い、いろいろなものの気配に気づく。もともと環境に過敏(特に匂いや音)ではあるけれど、五感がさらに活性化される気がする。


そうして静かに歩いていると、よく言われているお散歩の効能の一つ、「アイデアが浮かぶ」が、最近わかるように。以前はこれがぜんぜん、なかった。というかわからなかった。散歩中、もしくはその後の日常でも、ふと、小さなひらめきのようなものが浮かぶようになった。この「ふと」が大事みたい。あくまで当社比、ですが。ちなみに以前は携帯を持ち込んでいたお風呂も「純粋にお風呂に入る」ために無音にしている。


ここ何年か、集中力が低下したな、と思う。ある程度まとまった時間、勉強や読書など、本当に集中する時はもともと音が聞けないのだけど、集中できなくなったのは、常に何らかの人工的な音にまみれ、頭が忙しなく動いていたからなのかもしれない。テレピがないのに、テレビをずっと付けっ放しにしている昔の家庭と一緒になっていた。よくカフェで集中できる、という人も多いけれど、気が散りやすい私は、より繊細に集中したいときにも無音がいいようだ。

音楽は大好きで、音の刺激や心地よさも大事。ちなみにnoteや日記を書くときも無音が心地よいが、唯一大丈夫そうなのは、いや、もっと集中するかも? な音はバッハだった。頭に余白を作るためにも無音じかんを作りたいなと思う。

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