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給料日にはモスバーガー2つとポテトと温泉を。

給料日にはモスバーガー2つと、セットのポテトをソースにつけて食べて、温泉に行こうと思う。

毎月ありがたいことにやってくる給料日25日は、
私が身内の中で1番愛した人の月命日です。

誕生日でもないのに毎年やってくる命日のみに思い出すのはなんか違うし、私がその日を特別視され、思い出されたら嫌だ。だから、命日に重きを置きたくない。

そんな理由で、25日の給料日の日に
何時もよりも彼女を感じてみようと思う。
加えて、"命日"という単語を彼女は嫌がるだろうから、"給料日"にふと思い出してる事にする。


彼女は、とても愛らしくて素直で良く大笑いをし、美味しいものを少しずつ食べる人です。
でも、自分の気持ちを日記にしたためたり、優柔不断で、いつまでも気にしてしまう人間らしい人です。

私は彼女の年齢に達したときに、あれ程女性らしく元気に笑うことができるだろうか。
私は彼女の年齢に達したときに、モスバーガーを
美味しく食べられるだろうか。
私は彼女の年齢に達したときに、自分磨きができるだろうか。
私は彼女の年齢に達するときまで、この世界に居られるのだろうか、、。

学生生活を終えたことも、就職したことも、バンドをしていることも、まだ見ぬ結婚の報告もできなかった。
それでも20年間一緒に過ごした日々を、声を、香りを、肌質を、温かさをいつでも思い出すことができる。
彼女は私にとても大きなものを残してくれた。

この事を私は毎月の給料日に想いたいのだ。


最後に、彼女は気に入った言葉を書き留める癖があったのだが、私はこの言葉を忘れることはないだろう。

     "夢は見るものじゃなくて、叶えるものだよ"

21歳のときに、この言葉が書かれた日記を見たときから、私の中に留まり続けている。

私は毎月彼女に触れ、この言葉を思い出し、自分について考え、夢を再確認するのだろう。

私が夢を再確認するには、
給料日にモスバーガー2つとポテトと温泉を。

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