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京都南山城の仏像 東京国立博物館

奈良国立博物館の展覧会に行けなかったので、東京で一部の仏像がやってくると聞いて楽しみにしていました。
当日は毎年ある病気の検査の日。とても疲れるのだけれど、病院なのでもちろん平日。うしし。平日ならば美術館に行くしかないね!とちょっと検査の日が楽しみになりました。
前売り券を買って、準備万端。検査後に上野まで行きました。上野の博物館はとても混んでいるという印象があったのですが、この日は平日でお昼の時間だったからか、それほどでもありませんでした。
一つの部屋に十数体の像の展示でした。こじんまりしていて、かえって集中して見やすく良かったです。体力の問題から文字を読むのは難しいので今回も音声ガイドを借りました。文字を読むことで展示を見る時間が少なくなってしまうことがあるので、音声ガイドを借りないときは、見るだけということも多いです。
音声ガイドから名前を教えてもらって、あとは見るだけ。時代だとか場所などは普段もあまり気にせず、展示を見ています。
浄瑠璃寺の阿弥陀如来坐像は、ちょっと肩と首のあたりになんとなく特徴があるような、こう、グッと気持ちが入ったような感じ。なんだか話せそう。展示は海住山寺、薬師寺、岩船時、浄瑠璃寺、現光寺、極楽寺、禅定寺、寿宝寺、神童寺の素敵な仏像の展示でした。数は一つずつだったり少ないですが、広くその辺りの雰囲気を感じる展示となっていたように感じました。美しい薬師寺の薬師如来像、たくさんの手を実際に備えた千手観音菩薩立像は本当に千本に見えるようにたくさんの手を備えている千手観音像は作られた時期が割合古いことが多いそうです。仏像って不思議で、じっと見ていることができる不思議なお顔、私はひとの顔がどちらかというと苦手なのだけれど、こういう像はじっと見ていると色々に見えてきて、楽しくいられるのです。行くことができないであろうと思っていた遠い場所の美しく、面白い(失礼?)な仏像を見ることができて楽しい展示でした。もうすぐ始まる平成館での「やまと絵」展も前売りを買って待機。また病院の帰りに行くぞー。秋は病院月間で病院ばっかり行くので、美術館に行ける機会も増えるのです。病院が楽しみになる術。


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