するすみ

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季節の身近な話と展覧会を見に行った記録、小鼓稽古の記録 日記ははてな:https://lechatsgris.hatenablog.com/

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    行った展覧会の記録。どの展覧会へ行ったのかといった記録を書きます。

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    季節の話題 書籍、絵画の季節関連の話題です

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    プランターや植木鉢に偶然生えてきた雑草をつまみ出して育てています。雑草はちっちゃな芽がいったい何になるのか判らないくじ引きみたいな楽しさがあります。小さくて可愛らしいありふれた草たちを可愛がる日記

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花と景色と和歌の展覧会

ゴールデンウィーク前に行けるところは行っておかないと、時間がとれそうにないので、仕事の合間に根津美術館の「国宝・燕子花図屏風 デザインのの本美術」を見に行きました。 根津美術館所蔵を生かし、毎年この杜若の時期に公開される屏風はとても有名です。知らない人はいないであろうというグッドデザインで、決定版となり、様々な「子孫」残したものであろうと思います。今回はこの屏風ではなく、他の障壁画「桜芥子図襖」を第一の目当てに行きました。 せっかく行ったのですが、入ったはいいけれど、とても

    • LOVE小さきたぬき 狸の壺

      サントリー美術館で開催中の「大名茶人 織田有楽斎」にまた行きました。 2回目。今度は狸の壺をじっくり見るために。 この狸。人気があるようで、ミュージアムショップのお土産のデザインにも採用されていました。 写真や絵では小ささがあまりわからないのですが、実物を見ると、本当にちっちゃくて可愛いのです。 説明には水滴(墨をする時に水をさす、水指)と説明があることからも小ささがわかると思います。文具として机の上に、硯の近くにあるものだからとてもちっちゃい。そのちっちゃい入れ物に、ちょこ

      • 魅惑の朝鮮陶磁 謎解き奥高麗茶碗

        根津美術館で開催中の企画展は現在は「魅惑の朝鮮陶磁」と「謎解き奥高麗茶碗」です。苦手というか、まったくわからないジャンルだなと思います。よくわからないだろうなあと思うトップの茶碗。その茶碗(や器類)のなかでもわからないな、と思っている朝鮮陶器。その大行進の展覧会です。 先頭は古い5世紀頃の壺。その後にわからないオブわからないと思っている青磁。青磁って綺麗だな、素敵だなと思うけれど、良さの差のようなものがよくわかりません。見ていて、今回の中では象嵌や鉄絵(黒っぽいような茶色っぽ

        • 蓮と白鷺と燕

          「蓮鷺図襖」目当てでサントリー美術館で開催中の 織田有楽斎に関する展覧会、「400年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎」展に行ってきました。 この日、事情があってあまり長い時間滞在できないので、お茶関連のものではなく障壁画を中心に見ました。 元々お茶道具については、全くわからないのですが、書状やお道具類がかなり出ていてお茶関連について興味がある人は全部見るのは大変だろうなと思う数でした。 会場に入るとすぐ有楽斎さんの坐像が登場。この人かあと思う。 素敵な茶入れやお寺

        花と景色と和歌の展覧会

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        記事

          中尊寺金色堂展

          建立900年の記念の年の展覧会。東京国立博物館本館で開催中の「中尊寺金色堂展」を見に行きました。 少し前に光悦展を見に言った帰り、「もうすぐやるよー」と予告の看板が出ていたので、じゃ、これもみようと前売りを買ってやってきました。中尊寺。行ったことはないはずだし。おそらく。子供の頃、あのあたりをぐるっと周ったので、もしかしたら有名なところなので行っているのかもしれないのですが。覚えていないので、行っていないということでしょう。自分で行けそうも無いので、ありがたい仏様からやって

          中尊寺金色堂展

          茶碗DAY

          茶碗は、特に楽茶碗はわからないなあと思っているので、それほど熱心に見ないのだけれど、それでもパッと見ると「これは好きだな」と思うものがあるから不思議。 この間、東京国立博物館に行った日、その直前に根津美術館に行っていたので(この美術館もお茶関連の展示を常にしていて、季節の取り合わせにもちろん茶碗がいくつか常に展示されている)、もう体力も無くなっていて、東京 国立博物館の「本阿弥光悦の大宇宙」の和歌巻を見終わるころはもうほとんどゼロ。だから、その後の茶碗の部屋に入った時は「もう

          本阿弥光悦の大宇宙

          青山を出て、東京国立博物館の平成館で開催中の特別展「本阿弥光悦の大宇宙」に行きました。 みんな大好き光悦。私は鹿の絵柄の笛筒が好きなんだなあなどと思いつつ、展覧会内容を知らずに出かけました。国立博物館らしい広域な展示で、本阿弥光悦自身の坐像から印影、家系図など基本情報から始まり、刀の細工書状など資料なども充実。扁額なんかはもしかしたら初めてみたかも知れません。展示のバラエティーが富んでいるので、みやすいです。会場も広いですし。 謡本がさまざま並んでいるのも良かったです。雲

          本阿弥光悦の大宇宙

          繍と織再び

          根津美術館で開催中の「繍と織」。以前行った時見なかったものを主に見るため、もう一度行きました。前回みて気に入った展示ももう一度見ると、以前とはまた違った印象があるので、それも楽しみ。上代裂では、お気に入りの緑地狩猟文錦を重点的にみました。織って出している模様なのに、描いているような生き生きとした猛獣の姿が魅力の裂。馬上からおし捩りのような姿勢でその猛獣を弓矢で狙っている人の姿も、狩の決定的な瞬間を表していて素敵です。前回じっくり見ることができなかった帖に貼り付けた小さな布たち

          繍と織再び

          繍と織

          根津美術館で開催中の「繍と織」、見にいけました。去年12月から気になっていたのですが、時間を空けられなくて一月にチャンス。と出かけました。明日、根津美に行くからね、と家族に宣言したら「私もー」と母が立候補。母といきました。 奈良時代、飛鳥時代の織りで表現される布から展示は開始。色はだいぶ褪色していたり、糸が抜けていたり、残欠で残り僅かのみといったものもあるけれど、細やかな模様に、これを昔はどのようにして織ったのかと思う驚きの品ばかりでした。花の表現は今見ても面白く美しいし、8

          初ロンダジル

          お昼に仕事が終わって、ちょうど近くだったので、若宮町のラ・ロンダジルに行った。少し前に何かお茶道具になるようなものの展示をしていると見た覚えがあった。時間があるから、一度覗いてみようと思った。(おそらくみたての妄想茶会といったテーマだったと思う) 神楽坂界隈は住宅やお店その他がたくさん集まっていて、細い道がたくさんあり、坂道で、近くにいても、行かない地帯は行かない。と思う。 若宮町辺りは縁がなくて、今回のラ・ロンダジルも知ってはいるけれど、行ったことのないお店。なぜ知って

          初ロンダジル

          北宋書画

          根津倶楽部の期限が切れてしまったままになっていたところ。ちょうど時間ができたので、今年の分を更新にいく事にした。 根津美術館。現在開催中の企画展は「北宋書画精華」中国の書画はどちらかというとあまり馴染みがないジャンル。何か見ることができるかなあと思いつついってみると、意外と楽しい展覧会でした。特に敦煌の仏教美術館が面白い。 まずはかなり有名だという(でも私にはあまり馴染みがない)江山楼観図巻、秋山蕭寺図巻。基本となる代表的な絵なのだろうけれど、馴染みがない。けれど、パッと

          皇室のみやび展

          三の丸尚蔵館 三の丸尚蔵館がリニューアルされて、その記念も兼ねてなのか展覧会が3日から始まるとのことで、初日の3日に「皇室のみやび」展を見に行きました。 以前三の丸尚蔵館に行ったのはいつだったのか覚えていないのですが、以前行った時は、ふらっと行ってふらっと入った気がします。現在は事前時間指定予約でチケットを購入し、時間通りに入るという運営のようです。時間前には入れないようなので、あまり早く行っても無駄に並ぶことになるようです。 私が行った一期は2部屋の展示。1部屋目に目当て

          皇室のみやび展

          絶滅図譜

          樋上公実子展「月虹・絶滅図譜」を見に、パラボリカ・ビス鳥越倉庫へ。 初めて行ったのに知っているような覚えているような感じがする場所というのがあるけれど。 樋上公実子さんの絵に漂う空気は、なんだか知っているような気がするもので不思議だ。描いてあるものは初めて見るものでも、その絵の中の空気は知っているような、まえに嗅いだことがある香りのような気配がある。 写真やプリントでみるより、実際の絵を見たほうがその気配が濃い。 絵中の人であっても、生き物であっても、ティーカップでも

          見えなかった

          先週、また病院に行ったので、「チャーンス」と東京国立博物館「やまと絵」展へ。すっごく楽しみにしていて、前売り券を買っておいたものです。 楽しみだなーと思って行ったのですが、当日、病院に逆戻りをしなければならなくなり、短い時間しか見られなかったこと、そして混んでいて、全然絵の前に行けないことで絵が見えず。 好きな絵があるのに近づけない・・・・。と悲しい気持ちでとにかく、見える障壁画のところをみたり、曼荼羅絵のような人気レス(なぜだ!)のところをみたりして帰りました。 好きな絵を

          見えなかった

          幕末の人たち

          サントリー美術館。 「激動の時代 幕末明治の絵師たち」を見てきました。今回の展覧会、好みじゃないだろうなと思っていたのですが、やっぱりでした。うまいとかそういうのはわかるのですが。 時代の機運、新しいものが日本に入ってきて、絵画が影響を受けたこと、絵師たちもそう言ったものに触れて、自分たちも新しい技法や考え方を取り入れてやってみようとしているところ、地震や海外との交流で、人も服装も風景も激変し、みるもの、感じるものが変わって、それを描こうとしている試みや盛り上りも感じられ

          幕末の人たち

          京都南山城の仏像 東京国立博物館

          奈良国立博物館の展覧会に行けなかったので、東京で一部の仏像がやってくると聞いて楽しみにしていました。 当日は毎年ある病気の検査の日。とても疲れるのだけれど、病院なのでもちろん平日。うしし。平日ならば美術館に行くしかないね!とちょっと検査の日が楽しみになりました。 前売り券を買って、準備万端。検査後に上野まで行きました。上野の博物館はとても混んでいるという印象があったのですが、この日は平日でお昼の時間だったからか、それほどでもありませんでした。 一つの部屋に十数体の像の展示でし

          京都南山城の仏像 東京国立博物館