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短歌連作「ありふれている」colony vol.4 展示作品


ありふれている

追憶の国にあなたを住まわせてやがて魔法は法となりゆく

時間は 季節から光の濃度へ 夕焼けが好きな理由、わかるよ

飛べそうな体はいつも重たげで紫陽花であることを押し付けた

想像するほどに港は遠ざかるから、舟のわたしは見つけられない

還さ/らなきゃ 溢れるように溶けている日々に 生きていけます

生活がまだない昼に河川敷歩けば再生されるスピッツ

風のなか動画を回す 抱きしめてこぼれたものを諦めたくない

旋律の、桜の、あなたと巡り会う 転生がありふれた世界で

青藤木葉

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