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深夜のコンビニに通う

クリスマスイブに、
飛行機と新幹線に乗って、遠い実家に帰った。

旦那は仕事納めまでまだ数日あるため、ホテルでテレワーク。
わたしと息子だけ、先に実家に通い、
夜にホテルに戻る日が続く。

普段旦那とは生活リズムが違っても、
部屋が別れているので、多少はお互い睡眠が確保できる。
けれど実家にはスペースの関係で泊まれないし、ホテルで一緒に寝るとなると
深夜12時近くまでテレワークの旦那は
朝2時半起きの息子に騒がれるとつらいだろう。

帰省で少し生活リズムが変わることを期待したが、遅く寝ようともキッチリ2時半に目がさめ、元気に歌う息子。
どうしようか。
とりあえず、息子とふたりで深夜のコンビニに出かけた。

飲み屋街に近い場所のコンビニ。
午前3時。
わたしたちの他にお客さんはレジにひとりだけ。

買い物もできるだけゆっくり。
深夜に3歳なりたての息子を連れて、
何か言われないだろうかとか、
夜道を歩く不安とか、
はじめて来るコンビニでの落ち着かなさとか、
なんだかずっと気持ちが揺れている。

息子のほしがった牛乳とおにぎり、
持ってくるのを忘れた歯ブラシを持って
レジにいくと、
留学生らしい店員さんが、
息子に向かってにっこり笑って手を振ってくれた。
はあ。嬉しい。
途端に元気になった。

その後も1週間、そのコンビニに深夜、通いつづけた。
初日と同じ店員さんがいるときも、
他の店員さんのときもあったが、
皆優しいまなざしを向けてくれ、
とても救われた。
夜中の居場所ができた気分。

コンビニ店員さん、
深夜もいてくれて、
あたたかい接客をしてくれて、
ありがとうございます。

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