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いまは99%

「だって、まず掃除したことないでしょ?」
私は気づいたら、旦那の実家でキレていた。
旦那の叔母や従兄弟たちも集まっている食事の席である。
ふと我に返り、なんとかその席をやり過ごした気がするが、その後はあまり記憶にない。

なんで怒ってしまったかというと、
家事分担の話が出たとき。
旦那の従兄弟が共働きで、大体家事は5:5で分担しているという話をした。
彼は、それに続いて言ったのだ。
「うちは…いまはaohaが専業主婦だからほぼ100:0だけど、
お互い働いていたときは7:3くらいかな」
私は唖然とした。
「あれ?俺の分担、もっと少なかった?」
不穏な空気を察した旦那が言ったあと、
私がキレながら冒頭の発言をしたのであった。

数年前、勤めていたとき。
子どももなかなか出来ず、
共働きでの夫婦だけの生活がずっと続いていた。
期間は8年間くらいである。
朝は大体起きる時間は同じ。
出かける時間は30分位わたしが早く、
帰宅は彼のほうが2.3時間遅い、というのが
大体のパターンだった。

当時の家事分担は、
朝食準備は私。
(昼ご飯は各自。)
夕食の買い物は私。
朝食の片付けと夕食準備は私。
トイレ掃除、風呂掃除、
キッチン掃除、
日用品の補充、
部屋の埃取り、掃除機かけ、排水溝の掃除は私。
なんなら夕食後の後片付けも私。
帰宅は彼が遅いのに、布団に入るのは私のほうが遅いことが多かった。

で、何を3割もしていたつもりなのか。
というか、私が7割しかしていないと思っていたのか、というのがまたショックであった。

しかし、彼も「全くしていない」わけではないのである。
休日にはたまに趣味で料理を作るし、
たまに朝食をつくったり、
たまに片付けを手伝ってくれたりはする。
しかし、私の記憶では、
頻度は15回に1回くらいである。
なにがどう、家事全体の3割になるのかさっぱりわからない。
ああ、休日の車の運転は彼か…

彼のなかではきっと、めったにしない「家事」をしたことが、大きく膨らんで記憶にあるんだろう。
帰宅が私より遅いのだからと、
出来る限り頑張っていたことがないがしろにされたようで、がっくりきたのだった。

いまは会社を退職し、
不妊治療に専念して無事出産し、
現在は家事育児は99%わたしが担当している。
ありがたいのは、
働いていたときと、働いていないときの彼の家事参加の頻度があまり変わらないこと。
もちろん私が家にいる時間が圧倒的に多いので、その間はすべて私がやるけれど。

休日の料理、食器の片付けなど、
子どもとの時間を持ちながら、一緒に色々してくれる。

家事や子育てだけに専念していると、
孤独感を感じることもたくさんある。
けれどいまは専業主婦として、99%家事を担い、子どもとの時間もたっぷりもらって、
旦那に生活費を稼いできてもらって生活が出来ることに感謝している。
今は99:1が、自分たちにとってはベストなバランスのようだ。

これから子どもが園に入る。
変化しながら、またベストなバランスを模索していきたいと思う。



#家事分担の気づき

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