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幼稚園の準備

幼稚園を決めた。
ずっとふたつの幼稚園で迷っていたが、
近さとフィーリングで決めた。

いまプレで通っている幼稚園も、
保護者のかたがすてきなかたばかりで、
未練がある。
仲良くなったかたに、別の幼稚園に決めたことを話した瞬間、すごくもったいないことをした気がして、なんだか落ち込んだ。
せっかくこんな出会いがあったのに、
良かったんだろうか。

けれど、そこはちょっと遠い。
それに、行くことに決めた近所の幼稚園の雰囲気も好きなのだ。

トイトレはまだ始めてすらいない。
着替えも当たり前のようにわたしがやっていた。色々心配はあるが、
とりあえず「子どもの幼稚園を決める」ということが、
すごく贅沢な悩みだと思う。
不妊治療から無事授かって、
ここまで育ってくれた。
もうすぐ3歳。ありがたい。

願書受付日、幼稚園に展示されていた、
「ザ・幼稚園グッズ」を眺める。
かわいい。
きんちゃくや手提げバッグ、ランチマット。
てか、これ全部用意するの…
手作りでやっているひとが多いんだろうか。
とりあえず、発注できる園グッズはすべて発注した。
手提げバッグとか、何十年も前と変わらない。

わたしも幼稚園児のとき、
母が手作りしてくれた手提げがあった。
好きだったサンリオのイラストの生地でつくってくれた手提げ。
工作なんかを持ち帰ったりするのに使うやつである。

みんな短い持ち手で、ただの袋状のシンプルな手提げを持っていたが、
わたしの手提げは、肩からかけられるようにと持ち手が長めで、さらに袋の上にはマジックテープで止められるフタがついている、なんだか凝ったつくりだった。

これがあまり使い勝手がよくなかった。
指定の斜めがけかばんの上からもうひとつ肩からバッグをかけても、幼稚園児の肩からはすぐ落ちてしまうので、
長い持ち手を引きずるように持つことになる。
なぜかついているフタも、バッグからはみでる大きさの工作や絵本なんかを持ち帰るときにジャマになる。

当時、子どもながらに周りのみんながもっているシンプルなつくりの手提げが羨ましかった。
母よ、なんであんなに凝ったものを…
つくるのむしろ大変だっただろう。
てか、結構覚えているもんだな。
勝手に市販のものや、お下がりでいただいたものを使う気まんまんだったが、
通園かばんくらいは選ばせてあげよう…

かばんは自由だが、リュックではなく、斜めがけのかばんが指定らしい。
なんでだろう?
ネットで検索してみると、
斜めがけのメリットとして、
かばんが自立するので中身がひっくり返りづらいことや、バスに乗るときさっと前にずらせるので、しっかり座れることなどが書いてあった。
なるほど。

かわいい園グッズは眺めているだけでたのしい。
色々と気がかりはあるものの、とりあえずこの瞬間を楽しむことにする。

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