名乗れるのだろうか

名前は僕であり、あなたとは違うことを徹底的に知らしめます。


僕は青日タロウです

昼間はサラリーマンです。

27歳です。

血液型はB型です。

てんびん座です。

炒飯が好きです。

noteでエッセイを書き始めました。


僕はたろうです。

高校時代の友人が僕のことをそう呼びました。

その時から僕はたろうです。

本当の名前を好きになれませんでした。

自信を持てない時期でした。


僕はたろうです。

自己を表明するときに、少し気持ちが削られるような、

気恥ずかしさは何でしょうか。

名前を知らない関係はどこか宙に浮いていてそれは好きでした。

レースカーテンの向こう側。

そこに貴方はいるはずなのに、名前を知らないだけで遠いようでした。


僕は青日タロウです。

青日は、「青天白日」からとりました。

菜根譚という故事に出てくる一節。

澄み切って、空をつんざくような青色と、

燦と降り注ぎ、僕を貫く日の白さ。

隠し立て一つの無い、心の叫びを言葉にしたいと願いました。


僕は青日タロウです。

こうして名乗りでてみて、ようやく言葉を書けました。

言葉にすることで自らの気持ちを救えます。

名乗ることで僕を証明できました。

例えペルソナだとしても。

名前が生き始めるその瞬間。


では、あなたは何でしょうか。

どう名乗ったとして、僕の前ではあなたです。

そこにいるのはあなたです。


ただし、

ぼくがそこからいなくなった時。

あなたの名前が、あなたを示すのです。




あなたのサポートが僕の背中を押して、いつか届くべきところに言葉を届けられるようになると思います。少しでも周りが温まるように。よろしくお願いします。