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ハーブの学びは楽しい

アロマテラピーをひと通り学ぶと、次にハーブを知りたくなりました。
同じ植物でもハーブと精油では、伝わってくる香りが全然ちがうのは何故だろう、ハーブは食用に使えてアロマは使えない、それはなんだろう、と思うようになりました。
たまに間違って精油が口についたり手についたりして、それをうっかりなめるとひどく不味いのです。
体感的に経験則で「アロマは食用に向かない」のは分かっていました。
簡単な理由ですが、精油はハーブの「芳香成分だけの集合体」だからです。
香りは美味しくない、むしろ不味いってことですね。

ハーブティーの美味しさは、第一にあの癒される香りです。
香りがなかったら、殆ど白湯みたいものです。だからと言って白湯に芳香成分(精油)を滴下して同じ飲み物になるかといったら、絶対になりません。
ハーブには、香りだけでなくビタミン、ミネラル、たんぱく質などの栄養素があり、フラボノイド、タンニンなどの植物にとって大切な非栄養素がたくさん含有されています。ほかにもハーブによっては、赤、ピンク、黄色、ブルーなど、視覚からの伝わるイメージあります。
それらのたくさんの成分が合わさって、独特のハーブティーが出来上がります。
芳香成分は、植物にたくさん含有されるいろんな成分のうちの1%にも満たないものだからです。

香りと味は違う例として、ローズの花びらのハーブティーがあります。高貴で優雅な香り、甘い香りでさぞや美味しいかと期待すると、実はそうでもありません。
花びらにはタンニンという渋み成分が多く含まれています。そしてタンニンは高温だと溶出しやすい性質を持っています。お湯を注ぐと香りと共に渋みも出てくるわけです。長く浸ければ浸けるほど渋くなります。
甘い香りと渋い味のお茶ができます。
ハーブを取り扱う会社の人に聴くと、消費者の苦情の一つに
「ローズティーを購入したが味がない」というのがあるそうです。
ローズの甘く高貴な香りが味そのものだったらどんなにいいでしょう。
でも、タンニンは健康に良い成分でもあるんですよ。
美味しくないけれど身体には良いのです。

最初にハーブを学び始めて、なかなかなじめなかったのは成分です。
精油は「芳香成分」のみの勉強ですから、分類がらくでした。
ぜんぶカタカナ。

ハーブもそういうものだと思っていたら、化学記号で表す成分(カタカナ)はもちろんですが、他に味や性質を表す成分や、栄養素だったり、色素だったり。なんだか色々出てくるのです。
「粘液質」という成分がありますが、ネバネバした状態を表しています。
栄養的には「糖質」「水溶性食物繊維」のことを表しています。そこが身体に良いのです。
アロマからスタートしていたので、最初はそこが混乱しました。
講座をしていても、みんなもそうじゃないかなと思ってしまい話に熱がはいるところです。

ハーブには、毒にも薬にもなる「アルカロイド」という成分があります。
毒は、うまく使えば人を生かす成分です。
毒を知りたい、毒からできる薬を知りたいと思うようになり、少しだけ登録販売者の勉強をしてみようと医薬品の世界にも足を突っ込み始めました。

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