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取材ライターと「トレードオフ」

取材で「気力」「体力」を大幅に消耗する

取材ライターをはじめて9ヶ月。

最近、「つらい」と感じることがある。

それは、取材することで「気力」・「体力」を大幅に消耗すること。

取材中は、たのしくて仕方がない。

頭をフル回転させて、「どうしたらもっと本音を引き出せるかな」とか、「もっと違うエピソードがでてこないかな」とか、とにかく無我夢中で、いつも一瞬で時間が過ぎてしまう。

でも、いったん取材が終わると、糸が切れたみたいにぐったりしてしまい、その日はほとんど使いものにならない・・・。

少なくても2~3時間は何もしたくなくなるし、夜も興奮してなかなか寝付けない。

多分、取材中に「過集中」になっているのだと思う。

自分と取材相手以外に何も見えなくなることが多いし、時間も一瞬で過ぎる。

おそらく、ミハイ・チクセントミハイが提唱する「フロー状態」だと思う。

それはそれで良いことだと思うけど、とにかくこの「消耗感」をなんとかしたい。

1日の業務量がかなり制限させてしまうのを改善したい。

この消耗感は、特に実際に会って取材をすると顕著で、オンラインではこれほど消耗はしない。

私はHSS型HSPの気質があるので、実際に会うと受け取る情報量が多くて、圧倒されるのかも。

でも、その分、その熱量を記事に反映できる気もする。

まさに身を削って仕事をしている感覚・・・。


人と会うと消耗するのは昔から。

20代のときに経験した金融機関の法人営業でも、よく緊張していたし、消耗していた。

でも、その時の経験からわかる。

この消耗感は必ず慣れる時がくる。

そして、消耗感に慣れる時、(多分)同時に熱量も減っていく。

だから、消耗しなくなったとき、今度は熱量を記事に反映できないことに悩むはず・・・。

物事はトレードオフってよくいうけど、取材に関しては本当にそうだと思う。


「頑張らないと成果はでない」という考えにはとても窮屈さを感じるし、正しくない気がしている。

世の中、なんでも頑張ればいいってもんじゃない。

自分に対しても、他人に対しても、無駄な頑張りを強いるのは馬鹿らしいと思う。

取材の消耗感は、「頑張りによる消耗感」とはちょっと違うのだけど、もっとエフォートレスに、もっとよい取材ができないのか・・・。

もっと良い記事がかけないのか・・・。

少しずつ、解決策をみつけていきたい。

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