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エチオピア隊員の語学事情とフィダル学習のススメ。

協力隊員として避けられない外国語。

エチオピア隊員は訓練言語は英語、赴任したら首都で約1ヶ月アムハラ語を学びます。

英語は話せるに越したことはないんですけど、圧倒的にアムハラ語が大事です。役所とか銀行とか行けばまだいいですが、一般の方たちはほぼほぼ英語を話さないからです。一応小学4年生くらいから英語で授業することになってるらしいんですけど。田舎ならまだしも、私のいるとこ、「首都と同程度(要請書曰く)」の都市なのに大学生相手でHow old are you?が通じなかったことに愕然としました。嘘やん。

なお私の配属先は市役所。大卒以上の人しかいないので活動言語は英語で問題ないと思いきや、半分くらいの人はほぼ英語が話せませんでした。英語話者の同僚によると「相手が言っていることは分かるが英語で表現ができないだけ」だそうだが、赴任以来の感触的には…どうかな~と。

しかしインテリ層はとてもインテリで、フランス語を繰り出して来たりします。迂闊なことに仏文出身だと言ってしまったが為に、事務所で日本語・英語・アムハラ語・フランス語の4ヵ国語を使う羽目に。結果日本語以外全部中途半端な気が…。

若干話が逸れましたが、とにかくあんまり英語が伝わらないこの国ではアムハラ語が大事です。なかでも個人的にはフィダルが分かるとアムハラ語が分かりやすく、使いやすくなると思っています。

フィダルはアムハラ語のアルファベットです。200以上あります。現地の人はいくつあるか把握してませんでした。笑 トップの写真で英文の下に書いてある記号、あれです。私はポケモンのアンノーンみたいだと思ってます。

首都研修のアムハラ語は本当にサバイバル用の会話重視なので、フィダルはやらずに無理やりアルファベットにして学びます。が、私にはこれが結構混乱の元でした。アルファベットで表現しきれなくて、文法法則とアルファベットが合わなくなったりするからです。そして実際活動先に放り込まれたらもうアムハラ語はアルファベットでは書かれてないので何も読めない。バスの行き先は分からないし、配属先が市役所のどこにあるかすらも分かりませんでした。名簿も読めないし、仕事にならん。

これが↓

これに↓。読めるかい。

結果、私は赴任して最初の1ヶ月くらいひたすらフィダル版と英語版の事業者名簿を見比べてフィダルの読み方とエチオピアに良くある名前を覚えていました。ざっくり読めるようにしましたよ、必要なんだもの。

そうしたら最近はGoogle翻訳使って英語→アムハラ語にして、誰かに添削してもらって、アムハラ語資料やアンケート(トップ画)を作る、ということができるようになってきました。…最初っからフィダル使ってアムハラ語学ばせてくれよと切に思いました。

最後に、ここまでアムハラ語を猛プッシュしてきたにも関わらず、ちょっとガックリきてしまうかもしれない事実を以下に2点記しておきます。

1)エチオピアは多言語国家。83言語くらいあるそうなので配属先によっては別の言語が要ります。ティグライって北部の方だと確実にティグライ語です。私の任地にはあとオロミア語とソマリ語がメイン言語にあります。無理です、覚えられてません。

2)使わないんじゃん、と思って訓練言語の英語をなぁなぁにするとアムハラ語訓練でつまずきます。アムハラ語訓練は英語です!!

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