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負けないためには、戦わない

誰かと争いになると、どちらかが勝ち、どちらかが負けとなります。まぁ、稀に引き分けなんてこともありますが、引き分けとは言うものの負けとほとんど同じ嫌な気持ち、悔しい気持ちになってしまうでしょう。会社に勤めていると、そんな争いに巻き込まれることが結構あります。巻き込まれるというか吹っかけられたり、当たり屋のごとく当たられたりします。
会社というところでは大きいものから小さいものまでさまざまな諍いの種が渦巻いています。これらの諍いの種を全部相手にしていたら毎日が戦いの日々になってしまいます。
なぜ、会社には諍いの種が多いのでしょうか?
それはマウントを取りたがる人が多いからです。役職や階級の社会ですから、当然と言っては当然かもしれませんが、他人を見下したり攻撃したりすることに快感を感じるモンスターが結構いるのです。それらのモンスターにまともに対応していたら、あっという間に精神を崩壊させてしまいます。
それでは、どうしたらよいのでしょうか?
タイトルにも書いたように戦わないことです。
戦わなければ負けることはないし、負けないから嫌な気持ちになることもありません。
簡単じゃん!
って思ったあなた、会社はそんなに甘くありません。
あなたが戦いの意志がなくてもいきなり戦いになってしまいます。
少なくとも自分は戦いの意志がなくても、勝手に相手から戦いを挑んで来る怪人たちがいるのです。

事例1 否定マン
意見を求められたので、自分なりに意見を述べたら否定された。さらに意見を求められ、意見を述べるもさらに否定。否定され続け、結局正解がなんなのかわからないまま終わりを迎えるなんてことがあります。いったいこれは何だったんだ?何が目的だったんだ?と不快な気持ちだけが残ることになります。

会社人生では、こんなこと結構あります。しょっちゅうでしょうね。
自分から意見を求めておいて、難癖つけて否定してきます。こういう人に一生懸命に真面目に答えていると心を病みます。こいつは否定マンだと思って対応しましょう。正解をがんばって探しても一生見つかることはないでしょう。否定することを楽しんでいるサディストです。
対処方法は否定されたら間髪入れずに「自分もちょっと違うと思ったんですよ〜ははははは、、、」と相手の否定に乗っかりましょう。否定マンを否定しても疲れるだけです。他にアイデアはないのか?と聞かれたら、一生懸命に考えるフリをして、微妙な沈黙タイムを続ければ、否定マンも気まずくなって、解放してくれることで勝。

事例2 意固地マン
上司やリーダーに多いタイプです。間違ったことを押し通してきます。そのまま進むと間違いなく頓挫しますから、部下やメンバーとしては是正しなければなりません。意固地マンは他人に失敗を擦り付けマンである場合が多く、そのまま進めると誰かが被害を被ります。しかし、いくら論理的に説明しても意固地マンは自分の意見を押し通してきますから、ストレス満載になりますね。意固地マンは自分の意見を通すこと、屈服させることに快感を覚えていますから、反論は以ての外です。反論などしようものなら、ひどいことを言われることでしょう。

意固地マンには何を言っても無駄です。とは言え、何も言わないと「お前も何も言わんと賛成してただろ」と後々責任を押し付けられかねません。ですから、意固地マンの言っていることが間違っている場合には、正しいと思うことをできる限り意固地マンの機嫌を損ねないように提案した上で、適正な対案を述べた記録を取っておきましょう。後々、責任を意固地マン自身で取ってもらうためです。また、可能であれば意固地マンの上司にも状況を伝えておくとよいでしょう。ただし、意固地マンとその上司が結託している場合もあるので、その場合には逆効果になります。関係性を注意して対応しましょう。

事例3 質問マン
会議や打ち合わせでやたらと質問してくる人いませんか?
しかも偉そうに「なんちゃらせんでええんか?」「なんちゃらはちゃんと調べたんか!」など、言いたい放題に言ってきますね。まともに答えていたら疲弊しますからやめましょう。質問マンは、相手が答えられない姿や、自分に屈服している姿を好みます。真っ当に回答してしまうと、余計に白熱してしまいます。

質問マンへの対応は、程よく負けてあげることです。ただし、とんでもなく工数のかかる宿題、しかも意味のないような宿題だけは貰わないように避けましょう。質問マンを気持ちよくさせるのゲームでもやっていると思って、ささっと片付けてまともな議論に集中しましょう。

ここで紹介した以外にもさまざまな怪人たちが会社には巣食っています。まともに対応していたら、精神をやられてしまいます。うまくすり抜けていくのも社会人のテクニックだと思っていましょう。
しかし、誰彼構わずにすり抜けていると、まともな人とのせっかくのディスカッションもスルーしてしまうことになります。ですから、社会人として一番身につけなければならないテクニックは「人を見る目」です。しっかり人間を見極めて、まともな人と怪人を識別して仕事に邁進しましょう。
ちなみに私は「人を見る目」がかなりありません。これまでに何度も騙され、使われ、酷い目にあってきました。親しい若手社員にも「見る目なさすぎです」と励まされることが結構あります。皆さんは私みたいに騙されて搾取されないように気をつけましょう!
ご安全に!

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