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闘鷲降臨~必要なのは自ら切り拓く意志(23-24Game13,14) #FE名古屋

それは「リムアタック」という手段のことではなく、ハートの問題。

Game1 FE名古屋 77-89 三河

Box Score

Summery

  • FE名古屋は前節と同じスターター、三河は久保田が復帰

  • 1Q、FEは理想的な立ち上がり。シューティング好調な相馬がわずか4分で9得点を重ね、11-2とリード。その後リードは11点まで広がったものの、最後にもったいない形で得点を重ねられ28-22で終える

  • 2Q、セカンドユニットでやや攻守の強度が落ちたところで三河が得点を重ねて逆転。この辺りからは三河の敷いてきたゾーンも攻めあぐね、残6分から4分ほどで僅か1点しか取れない状況に。ここで何とか支えたのがJJ。最後の8得点をほぼ独力で稼ぎ出し、ラストは1on1から3Pを決めてなんとか1点リードで折り返し

  • 3Q、相手のゾーンへの指示は出ていたと思うが、なかなか効果が出てこない。なんとか単発の3Pで繋ぎ、守ることでついて行ってはいたものの、徐々に点差は開いていく

  • 4Qは5点程度の点差までは詰めていたものの、ここで西田に得点を奪われると、得点を取り切れないFE名古屋が焦りから自壊。あっという間に得点差を15点まで広げられると、その後は特に見せ場もなく敗戦。ターンオーバーが19-12、FTの成功本数が試合を通して7-17、というのもさることながら、最終Qに三河が犯したファウルが「0」だったことが深刻なエナジー不足、「攻め気」の不足を表していた

Rating

6 根來 -
いつもご苦労様です
8 佐土原 5.5
悪くなかったけど守備の時のあの腕の使い方はやめようね
10 杉本 -
こういう日にこそ彼の力が欲しいんだけど
11 ヘンリー 5.0
ゾーンアタックでボールコネられるのきつい
13 中村 5.0
ボール持ったらまず自分が攻める、が必要
15 川嶋 5.5
やっぱり2番の方が活きる感
16 満尾 -
この相手なら出番を勝ち取って欲しいが
18 相馬 5.5
合格点あげられる
21 笹山 5.0
その時間帯だけ頑張ってもらってもアリバイにしかならんのですわ
22 JJ 5.5
まあ流石ですよね
24 鍵冨 5.0
攻撃で流れに乗れないね
54 オマラ 5.5
あれ以上を望むのは酷というもの
HC 5.0
ゾーンアタックで機能不全起こすのはベンチの責任
PotG 西田 6.5
ここぞというとこで得点アシスト決められるのは流石日本代表

Game2 FE名古屋 82-72 三河

Box Score

Summery

  • 前日は三河のゾーンディフェンスの前に臆病を晒したFE名古屋。どんな風にやられていたか、というのは↓を読んでいただくと理解がしやすいと思う

  • そんなGame2。FE名古屋は同じスターター。三河は噂通り、外国籍をレイマンからオーガストに入れ替えてのスタート

  • 1Q、前日よりも三河の攻撃の入りがよく、やや三河優勢でスタート。FE名古屋はオマラを上手く使って得点を重ねて耐え抜くと、今日はセカンドユニットが躍動。ヘンリーと笹山の活躍で一歩抜け出て21-16とリード。得点差こそ前日と大差ないが、三河の得点ペースを考えるとよりFE名古屋ペースの入りと言えるだろう

  • 2Q、前日と同様にゾーンで主導権を握ろうとする三河だったが、ここに待ったをかけたのが杉本天昇だった。Qの入りの3Pをヒットさせると、この日の3P成功4本をすべてこのQに集中させるThis is シューターぶりで前日のチームの沈滞ムードを振り払う。これに呼応したのが中村浩陸。杉本が拡げたスペースを鋭いドライブで突き、攻守に躍動。三河も途中、守備からの速い展開もあって1ポゼッション差までは詰めるものの、そのたびに跳ねのけたFE名古屋が43-35と良いペースを保って折り返す

  • 3Q、お互いがやや低調な攻撃にフラストレーションを溜める展開。点差が広がりも詰まりもしない中、相馬が自分のファウルについての異議でテクニカルを、さらにはそこへの異議でベンチテクニカルをとられ、ここでFTラインに立ったのはダバンテ・ガードナーだった。しかし、フラストレーションを溜めているのはダバンテも同様だった模様。なんとこの2本のFTをいずれも外すと、明けた攻撃で川嶋のしつこいディフェンスを腕で押しのけてしまい4つ目のファウルでベンチに(その後均衡した状態で戻っては来たが)

  • 4Q、ファウルもフラストレーションも溜めていたダバンテだが、三河はエースとの心中を選ぶかのようにダバンテにボールを集め、粘り強く点差を詰めにかかる。すると先にやらかしたのはFEのヘンリーの方だった。F3もちだったところに開始20秒でファウルを犯すと、石井に身体をぶつけられて挑発されたところにキレてアンスポを犯して5ファウル退場。7分ほどを外国籍のスペアなしで闘うことになる。さらにダバンテにボールを集めることでオマラにもファウルがかさみ、ダバンテもオマラもF4持ちというスリリングな展開に

  • そして4QのOTO明け、インサイドのオマラにボールを預けると、ポストムーブからオマラがダバンテからファウルを奪いつつボールをリングにねじ込んでダバンテをベンチ送りに。ここでエースJJが3Pを決めて点差を二桁に乗せると、川嶋が攻守に熟練の技を見せて得点を積みながらゲームをコントロール。前からのプレスやファウルゲームを時間を使いながらかわし切ったFE名古屋がバウンスバックに成功

Rating

6 根來 ―
オマラ退場の準備はしてくれてたはず
8 佐土原 6.0
西田とバチバチやっていたのは良かった
10 杉本 6.5 PotG
シューターの本懐。昨日の沈滞ムードを振り払った
11 ヘンリー 5.5
チームに勢いを与えるのは良いが、勢い余るのはダメ
13 中村 6.0
短時間だったけど効果的な働き
15 川嶋 6.5
もうひとりのPotG。完璧なクローザーぶり
16 満尾 -
今は我慢の時、そしてこの中断はアピールの時
18 相馬 5.5
ハッスルまでは仕方ないがその先は余分
21 笹山 5.5
笹山はんは相も変わらずお若いプレーをしはりますなあ(京都弁)
22 JJ 6.5
あれだけのタスクを抱えて勝負所で3Pあれだけ決めるとか頭上がらない
24 鍵冨 6.0
身体を張れて守備の規律を崩さないのが起用の理由かな
54 オマラ 6.0
よく我慢しました
HC 6.0
昨日の今日でこれだけ相手のゾーンへの対応が変えられたのはベンチの手腕

Impression

  • 相手ゾーンの前に思い切りを失っていたFE名古屋の攻撃に勇気を与えたのは杉本天昇だった。道を切り拓くのはなにもリムに近づくだけが手段ではないのだ

  • やはりシュートは打ってナンボ。天昇みたいなタイプはなおさら、10本連続で外してもその後連続で10本入れればいいの精神で今後のシーズンも過ごしてほしい

  • 前半のPotGが天昇なら、終盤のPotGは川嶋。一つ一つの判断、隙の突き方、時間の使い方が小憎らしいほどに的確

  • ヘンリーはなんというか、こういう精神面が課題なんだろう。てんでお子ちゃま。JJお兄さんの苦労が偲ばれる

  • とはいえ、時折見せる爆発力はとてつもないものでもあり、彼がモノになったら、そしてルークが帰ってきたらどんなチームが出来上がるのか、楽しみは尽きない

  • 三河についてはあそこでダバンテ一本鎗にならざるを得ないあたりが若干辛い。まあ、本人のメンタルと、この日は西田があんまり良くなかったので他に手がなかった、と言えばそうではあるけれど

  • お互いに2つ勝つほどの力はまだない、という現在地を感じさせる節。ブラッシュアップして上位に殴りこむのはどちらのチームになるのか、中断明けを楽しみにしたい

90K Meter

Game1 3062人
Game2 3095人

  • 初の稲永開催

  • 2日間3000人を超えてきたのはこれまでなかったわけでそういう意味では立派…だけど、3000人平均を考えるともう少し入れておきたかったというのが正直なところ

  • 特に土曜日はチケット自体が完売だったようなので、ここから先伸ばすのはどうすればいいんだろうねえ

  • とりあえずららぽーととのシャトルバスがかなり待ちが出ていたようなので、オペレーションは要改善

  • クリスマスの川崎戦はもっと入るといいなあ

90000人達成まであと…67,865人/残22試合/平均3085人必要

Photo by ばんばん

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