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フリーダムな読書会 #本よまモーニング @ #HAGISO

今週の #本よまナイト は浅田よわ美さんのライターの仕事の関係で朝開催になりました。朝版なので #本よまモーニング です。

朝開催ということで一般的な社会人には参加は難しいところです。しかし朝の読書会は素晴らしい!の一言です。そもそも私も #本よまナイト の読書会に初めて参加したのは朝回 #本よまモーニング のだったのですから。

今回はまたもやひら先生のおすすめカフェ、千駄木の #HAGISO に行きました。ここも素晴らしくて、近くに住んでいながら今まで知らなかったことをショックを感じました。しかし「耳をすませば」のせいじくんとしずくのようにすれ違いを重ねた末、今日やっと出会えたことが本当に嬉しい。運命って最高ですね!

民家を改装した佇まいです。青空に対して漆黒に塗られた外観が存在感をはっていました。黒塗りするこで建具やポスト、窓の奥の空間などを際立たせています。墓地や寺院の多い谷根千にもバッチリ溶け込めるところがオシャレだと感じました。

中はカフェ部が木調、アトリエ部がホワイトキューブの空間として作らています。和のテイストでありながら、畳、竹、障子、床の間などのあからさまなモチーフはつかわず和洋折衷な空間をつくりだしています。そして併設されているアトリエの作品の中で食事ができるのは藝大に近い谷根千ならではの独特な空間雰囲気です。

旅する朝食第二弾をいただきました。これだけ品目があって350円は安い!

ミートローフがなかなかいい味をだしていました。佃煮は貝柱の紐部分で塩辛くてアクセントとしてとてもよくきいています。

食後のコーヒーですがHAGISOオリジナルマグカップででてきました!さらにカフェオレは白のカップで!かわいすぎる!こういうところが本当ににくいてすね!

今回の参加者は3人。
わたしは「怖い間取り」という本を持ってきて読みました。

芸人松原タニシさんが実際に事故物件に住んで得た体験談や、事故物件を探すにあたっての不動産屋とのやりとりや、事故物件を扱う不動産屋の事情などを基本に、その他物件にまつわる怪談へと展開していきます。

風水の勉強をしようと図書館で予約したのですが、中身は怪談本であり。また実話でありながら本人からズケズケと”いわくつき”に踏み込んでいくその図太さが本当に小気味よい仕上がりになっています。

出てくる物件はわりとありそうな「老人の孤独死」や「自殺」などのノーマルなものから「連続で首吊り自殺者の出た物件」「住むと精神に異常をきたす物件」「入居者が2者連続で1月もたず違約金を払って退出した物件」「泊まると奇妙な夢を見る物件」「ホテルのその部屋の窓だけ鉄格子で閉ざされてるもの」「2階建てなのに階段が取り外され、天井から何者かに見られているような気がする物件」みたいな、なかなかヘビーなものもあります。

事故物件情報の共有サイト「大島てる」も登場しますが、使い方が「住む前に調べて避ける」ではなく「住んでみてから何があったか探る」という方向性であり、一般的な使い方をしていないところも魅力です。

また松原さんは古来の墓石や、スタジオで恐れられていた赤ちゃんの人形、いわくつきの市松人形、禍々しいマネキンの首7体など、常人が嫌がりそうなものがあつまってきています。類は友を呼ぶで、そういったモノや、そういった事に縁のある人を呼び寄せてしまうのでしょう。そう感じました。

最高の空間で、朝から読むのに相応しくない本をもってきてしまいました。


ひら先生は「誰のためのデザイン?」を読んでいました。転職して今ついている職場ではデザイン思考が必要になるようですね。この本サラリと読んだ感じよい本です。

学生時代にデザインを学んでいる最中「デザインって何?」っていつも思っていました。黙ってこれを一読しておけばよかったかもしれません。私は周りの人よりも手先が起用だったり、絵が少しうまかったりしたので美大に進みました。そして就職できそうという気持ちでデザイン科を選びました。しかしそれは安易な考えでした。経済も社会も外界から離されたような田舎で育ったため、私自身の中にデザインの基礎となるセンスが育っていませんでした。

人は人の手によってつくられた社会で生きているということを知りませんでした。奇しくもそれを実感できたのは就職できず大阪のまちでバイトをしていた時です。周りの美大生にはあって自分に足りなかったもの。社会感覚と、そのデザイン思考でした。

デザイン思考はその社会の中で生まれる「マイナス」を「プラス」にかえていくことだということを大学ではずっと教えていました。この本にはそのためにはどういう思考をみにつけ何を実践すべきか書かれているのだと思います。

浅田さんは読書会に本を忘れてくるという離れ業を使い、ひら先生のiPadで「オトナ女子のための食べ方図鑑」を読んでました。

この本は一般的なダイエットや食の健康についての間違いをカテゴライズされた女子たちを使って解説してある本で、とっても読みやすくて、ためになる素晴らしい本になっています。

あと、お店のBGMも昭和の甘いサブカル男の叫びのような選局テイストで、他には体験不可能な空間が実現していました。お客様と店づくりをされていることが感じられて、本当にHAGISOは素敵なカフェだと感じました。

今回のよまモーニングは人数少数でしたがすごく楽しくいろいろな発見がありました。浅田さんはなにやらライター業が賑やかで忙しく開催も大変なようですが、あなたの参加もお待ちしております。開催事項は以下です。


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