レマン

日々思うこと 大淀、レマンなくなるってよ

大淀地区にある商業施設レマンショッピングセンターが2020年2月20日を持って閉店する。
今日、閉店するのである。開店から47年経つのだそうだ。約半世紀、大淀の人々のそばにレマンはあった。
47年前何があったかというと第一次田中角栄内閣が発足。ミュンヘンオリンピック、井上陽水が「傘がない」を歌い、リンダがどうにも止まらなかった時代だった。高度経済成長真っ只中である。
レマンと共に街も形作ってきたのだろう。レマン周辺の団地も一緒に歳をとってきた。レマンの周辺を通ると70代、80代の高齢者をよく見かける。
団地の人たちが買い物をするのは歩いて行けるレマンだった。そんなレマンがなくなるのである。
一番最寄りのスーパーも1km以上ある。なかなか高齢者が歩いて行ける距離ではないなと思うのである。
多分、大淀地区の高齢な方の外出頻度はレマンがなくなったら減るのだろうなと思う。そうなるとこの街は一段と歳をとるのだろう。
リハビリ専門職として何ができるだろうと考える。ケアプランでよくあるのは、自宅の近くのスーパーまで歩けるようになりましょうなどの目標である。
徒歩3分のコンビニまでも車で行く若者に、買い物に行くために往復1時間歩けと言われたらやってられないだろうな。
僕らリハビリ職は体を鍛えるばかりだけでなく、もっと街に対するアプローチも持っておかなければならないなと思うのである。
レマンが閉まる今、唐突に取り止めのないことを思いながら社会課題に取り組んでいかなければと思う。

アイデアの試作や自助具の制作、動画制作に使わせていただきます。世の中が全ての人に過ごしやすくなればと思います。