見出し画像

来年も桜を見に行けますように。

25年前の秋、祖母は亡くなった。次の春、母に聞いた。「おばあちゃんは桜を見れたんかね」三滝の観音さんの辺りに、車で連れて行ったと母は答えた。「よかった」そこは元気なときにお茶にするためのドクダミ草を取りに、ひとりで登っていた山である。おばあちゃんの家のお茶はまずかったなあ。

自分の力で行けなくなったから、桜を眺められないのは寂しい。 年をとり、いろいろ寂しくなる中で、桜は見せたいなと思う。
昨日、近所の桜を見に歩いて行くのがしんどくなった親を車に乗せて連れて行った。5分くらいしかいられなかったけれど、桜の下を歩けてよかった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?