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No.275 どす黒い感情になってみるのも悪くない

いくつになっても初めての自分に出会う。「あ、私こんなことする人だったんだ」「こんなこと思っちゃう人間だったんだ」。人間は変わっていくよね。良い方向にも、悪い方向にも。

私も最近、自分ではあまり良いとは思えない、初めての感情を抱いた。なんだかとてもどす黒い感情。その感情に伴って動いて、速攻で後悔もした。

自分の変化に戸惑うし、「こんなこと思ってる」「こんなことしちゃってる」みたいな自分に引いてしまう。

少し時間が経って、過去の自分にちょっとだけ軽蔑しつつも、やっぱりそれでも自分で生きていくしかないから、それを受け入れる。「こういう私もいるんだな」「こういうのも私なんだな」「私も変化していくんだな」って、割とあっさり、受け入れた。

と同時に、今まで感じてこられなかった気持ちを抱いて、絶対にやらないだろうと思ったことをやって、妙に新鮮さがある。

人間は想像で何か言うことはできるけれど、経験があると深みが増す。私は自分が抱き得なかった感情を抱いて、世界の見え方がちょっとだけ変わった。

前は何を言ってるのか、心の底までは理解できていなかった人の言葉も、少しわかるようになった。そして、私がこれから何かしていく上で、誰かを理解するのに必要な感情や経験でもあったなと思う。どんなにどす黒い感情でも、抱いてみて悪いことはない。と、なんだか変に前向きに捉えている。

人間の心ってものすごく多様で、いろんな色がマーブルに混じり合って、結果的にあんまりきれいな色にはならないのかもしれないね。でもいろんな色を知っていたら、その色を持った人の何かしらの力になれるかもしれないね。そうだといいね。


2019年9月22日(日)

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