aoi

歌詞を書いてます。

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最近の記事

光射す

「ああ、私から歌を奪わないで」 これしかないの、と 泣きそうな君へ笑いかける 奪うことなんて誰にもできないよ 名前のように 流れる季節のように 失うことを恐れてしまうのは 今手のひらの中に 確かにあるから そう、自信をもって 失う怖さを知っている君は もう既に強い 揺れる歌声に 涙が滲めば 光射す その背中から羽が生えて 君が望めば なんだってできる

    • 瞬き

      瞬きを繰り返すのは 心が乾かないように もう君を探すのはやめたの 本当に憧れてたものがわかったから 君が好きと言ってくれた昔の私 たった一人 迷いなくさよならが言えたのは 君のことを愛しきれたから 腫れた瞼を 記憶で冷やして 出会えてよかったよ さよなら

      • 私が髪を切った理由

        1 . 失恋したみたいなものだから髪を切った、 って言いたいけど 私の好きな髪型に戻しただけよ 切れては繋がってぼろぼろの 糸にまだ 期待してる私の心は もうもたない ※ あなたはいつも 分からないふりして 傷つける 歌いながら わたしはいつも 素直じゃないから 可愛げのない女って思われてるんだろう 2 . 私が私らしくいられる髪型にしたの、 って言いたいけど ちゃんとこれで終わりって分かっただけよ 繋がっては切れてぼろぼろの 糸は あなたには見えてない 見ようと

        • 今日も青い

          信号は今日も青のまま だれかが渡ってくるはずだ、と 踏み出すことを恐れすぎて 同じ場所にいつまでも立っている 点滅し始めた心が もっと先へ進めと囁いてる 握りしめた掌じゃ 何が その手に残ってるのか 知ることもない 信号は今日も青のまま 僕を待っている

        光射す

          スポットライト

          1. 黄色の歓声が 君を包み込んで 眩しいはずだった 少しも目をそらせなかった 光が途切れて 点滅する中で どんな表情をしてるんだろう 見えたところで 目は合わなくて 君の観客の一人でいるのをやめよう 次は私の番だ 舞台にあがって光を浴びよう 2. スポットライトは眩しくて その下に立って初めて気づく 誰がいるのか分からないほど 鮮やかな光に紛れる 歌い終わって知る 諦めてから気づく 君はずっと 見てくれていたんだね もし、いつか話せたら 君に何を伝えよう こ

          スポットライト

          八月の風

          1. 八月の終わりには 思い出してしまう 温度が下がり始めた空気に 触れた傷が 歌声のように 流れ込んでくる 切ないけど 心地よくて 私とあなたの間には 透明な壁があって もし、それに色があったなら こんな苦しくなかったかな 2. 身勝手な心が 未だ期待している いつか、いつかはと、 変わらない日々の中で 私からはもう動けないよ、と 諦めているくせに 私とあなたの間には 透明なラインがあって 互いに顔を伺い 目が合うことなく離れたの 涙はでないよ 悲しいわけじ

          八月の風

          夢の中で

          夢の中で笑う君と僕は うまくいく気がしていた 朝が来たらお別れだね なんとなく分かってるような 顔をしてる 幸せや思い出の賞味期限が あるならいつまでだろうか 僕はその端っこの方を 少しずつ食べている 目が覚めて カーテンを開いて 瞬きを繰り返すほどに 薄れていく 忘れないと決めてた景色さえ 消えていくのは 言葉だけじゃなくて 君に対しての気持ち それは執着?それとも後悔? 食べる手を止めてみる 夢の中でもし、また会えたら 2人笑い合えるといいな その日までさような

          夢の中で

          1. あのさ、惰性で繋がってるのか 僕は必要なのか 考えてしまう時があるんだ 近づきたいと思うほどに 痛そうに見えてしまう ボロボロになった糸が 互いに切れるのを 待ってるみたいな関係に 嫌気が差して 今 僕が紡ぐ糸を手にして 綺麗、と笑う人たちがいる 新しい繋がりを もう見逃したくない 綺麗と思えるものはきっと 少しずつ変わっていくから ずっと変わり続けたいな 簡単に解けないように 2. 切れた糸を今も大事に 抱えることは 別に悪いことじゃない くたびれてしまって

          深呼吸

          15秒だけ聞いて、 使い捨てされている 君が教えてくれた曲さえ 都合のいい歌詞だけ 切り取っては 24時間後に消える餌になる 群がって 食い散らかして 傷つけられたメロディーが 今日も変わらずに 僕を救ってくれる どんな素敵な歌詞だって 誰も気づいてくれないなら 音のある深呼吸さ やけになりそうな心に そっと 口ずさんだ 大好きなフレーズ

          深呼吸

          優しい雨

          降り出した雨が 心に傘をさせと、 突き刺す痛みから身を守れと、 言うけれど 傷つくことより 傷つけられる痛みに 慣れてしまうことが怖いの 同じ歩幅で歩いてきたわけじゃない 寄り添いあえる理由を 私たちはまだ 知らない 降り出した雨が 傘のない私に ぶつかって落ちていく それでも、 いつか乾く その時を夢見て また歩き始めるの ーーーーー・ーーーーーー・ この歌詞に音をつけてくれた人がいます。 その人は、私にとって大切で 忘れることはきっとないかもしれない。 ありがと

          優しい雨

          少女a

          猫を追いかけて路地裏に迷い込んだり 次の満月を待たずに箒を握ったり そんなことに憧れて 見慣れた景色が鮮やかに見え始めたら それは 何かを始めるチャンスかもしれない いつもより少し早い 山手線に乗って 変わり映えしない1日を送ろう 窓には きっと昨日と何も変わらない私が映ってるように見えるけど 必ず何かが少しずつ変わってる 私の周りに立つ人も変わっていく まだ一緒にいたいと願っても、同じ場所に居続けることはできないように もうすぐ私の降りる駅に着く 歩きだした道の先で

          少女a

          24cm

          昔の話をよくするようになった君に 笑いかけながら少し哀しくなる 明日はどんなことをしようか もう僕には聞いてくれないね 言葉が増えるたびに 自由になれる気がしてた 実際、すこし窮屈なくらい 合わない靴を今日も履いてる いつもより、遠くへ行きたいなら 今、何かを脱ぎ捨てなくちゃな 踏み出した一歩で 足が震えるくらい 弱虫で つよがりな 僕が顔を出す 笑いかけて、僕は言ってやるんだ こんな人間の歌だって きっと誰かに届くはず