カウントアップが始まる
カウントアップが始まる 公園のベンチに座りスマホをいじっていると、こちらに近づいて来る足音が聞こえた。
顔を上げると、白いレースのついたワンピースを着た、小学三年か四年ぐらいの女の子だった。両肩から三つ編みを前に垂らしている。その子は確かに俺に向かって歩いて来ていた。
「こんにちは」女の子は俺を見ながら少しだけ頭を下げた。
「あ」俺は一瞬、返事をしていいのかどうか迷ったが、まあ害はなさそうかと判断し「こんにちは」と少しだけ頭を下げた。
「あの」女の子はまじめな顔で俺に訊い