ついに風邪を引いた。

あの病が流行り出してから、一度も、たったの一度も
体調は崩さずきたのに、なぜ今なんだろう。

やっぱりちょっと気を抜いた？
いや、いつもと変わりなかったのに、
気付いたら鼻水が滝のように流れ、くしゃみがところかまわず連続発射。
喉が死ぬほど痛くなって、何も食べられない飲めない。

でも、熱はないから、耐えた…一日。

次の日、耐えきれずにかかりつけの病院へ。
隔離されて、検査。
やはりまだまだ怖いよね、あの病。

結果は陰性。ひとまず安心したけれど、
具合悪さは変わりなし。
薬を飲んで、水分取って、ひたすら寝た。

わかっていたつもりだったのに、忘れていた。
普通に生活できることの幸せに、慣れてしまっていた。
美味しいもの食べて飲んで、好きなところへ出かけて
ぐっすり眠る。
あぁ…そんな平和な日々が、どうか戻りますようにと
うなされながら祈っていた。

早め早めに進めていた勉強も、仕事の講座の資料作りも、
全てがストップし、どんどん遅れた。
これではいけないと焦って、無理して、頑張ろうとして
さらに悪化させた。
もう最悪だ。

3日目にして、やっとこちら側へと戻りはじめた。
しばらく忘れていた風邪の怖さと健康のありがたみを
ひしひしと感じた。

これから巻き返していく！
その前に伝えたい。

おちつけ！
今こそこの言葉を自分に。