「何もなし!」
自転車で通りかかった工事現場から聞こえてきた
「何もなし!」というおじさんの声。
確信に満ちたそれは、いつまでも残り
いつしか安心と希望の声に変わった。
人生の中で「何もなし」は寂しいような虚しいような
空っぽな自分を想像してしまうけれど
毎日を、何事もなく終われることは素晴らしいことだし
何もない、と言うことは
これからなんでもあり、なことと一緒だ。
ないからこそ選べる、好きにできる。
何かがすでにあったとしたら
これがあるから、と新しさや好きから選んでいないかもしれない。
「何もなし」のときこそ
ワクワクしながら待とう。
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