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だからこそ君は 喪うこと をむしゃむしゃと食べつづける

繭から生まれた言葉 4

神戸を舞台にした恋愛小説集『繭の中の街』からセレクトした言葉を、発売日までのカウントダウンがわりにお届けします。

きみが自分を守るために吐く糸は
 きみが創造するちいさな部屋は
 やがてほどかれ 
 だれかのむきだしの体を包む布になる
 だれかのからだに内蔵される翼を編む
 だからこそ きみは 
喪うこと を むしゃむしゃと食べつづける

「待ち合わせの5分前」ーー繭の中の街

アーティストの森田晶子さんの幻想的な油絵、
神保町のアルビレアオさんの美しい装丁。
ずっと飾っておいていただきたい本になりました。

出会うこと、関係を作ること、そして喪うことまでも、
この世界でしか体験できないこと。
この小説が、怖れずにその体験に飛び込んでいく原動力になればと思います。


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