入居審査、理想と現実の違い ⑦ 再出発編

モンスター入居者から原状回復費用の回収を、断念した私は
既に新たな入居者を募集していました。

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幸いわりと早い段階で、入居の問い合わせがあり
新しい入居希望者が無事入居となりました。

新しい入居者の方はとても誠実な方で、なんの問題もおきていません。
(現在6年目)

そうしてここまで来て、記事のタイトルの伏線を回収する訳ですが

ビジネスとして大家業をやる以上、ボランティアでは無いので
利益を追求する事になります。

そうなると、どうしても後々問題が出る可能性が高い属性の方達を
入居させる事は、事業運営上大きなリスクとなります。

私がこれまでの不動産業で学んだ事は

短期的な利益を追求するよりも、長期的な視点で事業運営を考える事が
結果的に高い利益を得る事に繋がります。

また事業では性善説は通用しません

今回のケースの様なモンスター入居者と関わってしまったら
家賃滞納、原状回復費の負担、機会損失
これらの損失が発生するだけでなく

保証会社がもし入っていなければ、強制退去の執行に関わる
裁判所からの命令にかかる費用まで、出てきます。

そうなれば被害額は100万円~200万円というスケールです。


つまり入居審査は、よく言われる様な
職業差別"とかでは無くて、これまでの不動産事業において
蓄積された実績から出された、明確な信頼あるデータと言えます。

やはり特定の属性の方々は、幼少期からの生活様式や
一般的な常識とは、違う所で生きてきているので

入居前にどんなに説明しても、意味がありません。
彼らは自分たちが生きてきたやり方で、借りた家でも振舞うので非常に家が汚れます。

また、彼らは決まりを守るという習慣が無いので、契約書の文言を履行しません。

という訳で、私は元々はどんな人でも入居申し込みがあれば
受け入れるというスタンスから
180度変わって、入居審査に関してはとても厳しくなりました。


これが"入居審査に思う、理想と現実の違い"です。

私は今回の件で学んだのは、我々は結局性善説で生きているという事です。

つまり入居審査借主の部屋の使い方家賃支払い等々
全ては性善説の元で、互いの信頼を元に契約をしています。

しかし今回のケース様に一般的な良識を持たない
モンスター入居者"という方が実際に存在します。

今回私が実際に対峙した様に、モンスター入居者とどれだけ誠実に向き合って、説得したりお願いしても何の解決にも成りません。

つまりこれはチンパンジーを東大へ入学させるようなものです。
彼らの論理とは自分が中心で地球は回っていて、自分に周りが合わせるべきで、自分が周りに合わせて生きるという感覚は無いです。

車で走っていても、建築関係のハイエース等は非常に運転マナーが悪い事が多いのは、やはり彼らの属性によるものと言えます。

つまり彼らは自分さえよければ良い、という発想で交通社会の秩序や
他者との調和という事は全く考えません。

またある意味の発達障害とも言えるのですが
彼らは荒っぽく振舞う事が、かっこ良いものだという小学生~中学生位の時の誤った発想から脱していなくて、それを大人の社会でも平気でやっています。

という訳で1番最良な方法は、彼らとは絶対に関わらないという事です。

彼らと関わっても損をするだけでなく、精神的にも疲弊して人生で最も貴重である時間を失ってしまいます。

この記事を見ている人の中には、様々な意見を持つ事は理解できます。

中には私の意見に賛同できない人も沢山居るでしょう。

しかしそういう人たちも、実際に彼らと対話をしてみればハッキリと分かります。

また大家業をされている方々に言える事は、短期的な空室リスクを埋める為に入居審査を甘くする事は、長期的なリスクを先延ばしにするにすぎないという事です。

それは時限爆弾のタイマーが数年先になっているようなもので
やがてはその爆弾が爆発して、数年後大きな損失が発生します。

モンスター入居者と戦っても絶対に勝てないので、初めから関わらないのが賢明です。

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