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つくって、つたえる、道具たち。

TENTの青木です。

最近、2年間みっちり検討に検討を重ねた
まさに卒業制作(何からの卒業?)と言っても過言ではない。

渾身のプロダクト #鉄フライパンフライパン ジュウ」を発売しまして、おかげさまで大変好評です。

ありがとうございます。


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使った方からさっそく製品についてのポジティブな感想を頂けて、それだけでも嬉しいのですが

製品の感想以外にも、ロゴ、Webやコピーテキスト、写真やムービー、パッケージなどについて、評価いただけることが結構あります。
よかったらJIU10.comを見てみてください。

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さて、ではここで問題です。
プロダクトデザインはもちろんTENTが担当しましたけど、

ロゴデザイン、Webデザイン、コーディング、コピー、テキスト、写真、ムービー、パッケージの構造、パッケージデザイン、取説、、、それぞれ誰が担当したでしょう?

どんなチームで制作したと思いますか?


正解は、



わたくしが全部やりました!ドーン!!!!





プロダクトデザイナーだけで。
あれやこれやをできてしまう時代。最高ですね。

さて、このお話「がんばったでしょ、ちょっと褒めてね」という気持ちが無いわけでは無いんですけど、実はそこは本題ではなくて。

ここでは、それを実現するために使った道具  #とは 、というところをお話したいと思います。


1.アイデアを出す道具

そもそもどんなプロダクトを作るのかだとか、ブランド名、ロゴ、コピーなんかを考えるのには、HINGEが大活躍しました。これがないと僕は何も考えられないですね。

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そして、工場はもちろん、TENTの仲間や家族とアイデアを出したり意見を伺うのもとっても重視しています。アイデア出しや意見、相談は、人に頼りまくった方が良い。これは間違いないです。



2.形を考える道具

ある程度イメージが固まったら、Adobe Illustratorを使ってリアルな平面スケッチを描きながら検討します。プロダクトデザイナーっていうと3D-CADと思われがちなんですけど、僕は「上面、正面、側面の三面図だけでもポスターになるくらい格好良いこと」がとっても重要だと思っているので、平面スケッチでの検討に長い時間を使います。

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3.試作を作る道具

紙やスチレンボードでラフな試作をなんども作って、ある程度見えてきた段階からは、実際の量産では可能なのか、コストはいくらかかるのかを見定めるために、工場と一緒に金属で試作を作っていきます。

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4.パッケージやカタログ、取説を作る道具

Adobe Illustratorを使って展開図を描き、厚紙をカッターで切って折り曲げてパッケージサンプルを作りました。カタログや取説は、同じくIllustratorで作って、EPSONのプリンターで出力して確認修正の繰り返し。

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5.写真を撮る道具

写真はほとんど、僕がNikon D5200にSIGMAの30mmF1.4レンズをつけて、撮影しています。明るいレンズって最高ですね。

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ただ、白背景の写真はStudioLIALの岡田さんというカメラマンの方へ依頼しました。やっぱり「モノの形をきちんと見せる」には高度なライティング技術が必要なので、ここはプロに頼りたいところ。

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6.ムービーを作る道具

今回はGIFアニメだったので、岡田さんの写真をPhotoshopでGIFに統合しました。GIFではなくムービーを作る場合は、Macなら最初から入っているiMovieがおすすめです。

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7.ホームページを作る道具

お待たせしました。モノを作る人って、Webって苦手な人が多いですよね。実は僕もそうなんです。

そんな僕が愛用しているのがBlocsというソフト。Mac専用にはなっちゃうんですけど、ものすごく安い上に使いやすくて、これはもう、ゴリゴリにおすすめしたいです。フリートライアルもあるから、迷う前にまずは使ってみてほしい!

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8.ストアを作る道具

かなり初期から愛用してますSTORES.jpがオススメです。Blocsで作ったページに購入ボタンを埋め込めるし、とにかくシンプル。つい最近から予約販売も可能になったので、ますます使えそうです。

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9.美味しそうな料理

おっと、これを忘れたら大変!インスタグラムに #JIU10 のタグでアップされている料理たちは、ほとんど奥さんが作ってくれたものです。いつも見ても食べても美味しい料理をありがとうございます。


ということで、まとめると、Macが一台と

HINGE 1,200円
Adobe Illustrator , Photoshop 2,980円(1月あたり)
カメラ (10年前に買ったので値段よくわからない)
Blocs 11,000円くらい
STORES.jp 0円〜


たったこれだけの道具があれば、工場と一緒に製品を作り、沢山の人に伝え、届けることが可能なんです。最高ですよね。


一人称だから見てもらえる時代

今って情報過多の時代で。
ネット、さらにSNSだけに限っても、あの手この手で目を引く広告記事がたくさんあって、目を引こうとするビジュアルやセンセーショナルな言葉が本当に溢れかえってると思うんです。

でも、これだけ増えてくると、さすがにもうお腹いっぱいですよね。

だからこそ、下手でも不器用でも、多少の穴があってもいいから嘘や誇張のない本当の情報を、面白く感じるようになってきてませんか?僕はそう感じてます。

そんなタイミングだから、一次情報の持ち主である起点としての作り手自身が発信するのって、すごく効率的だし面白いんじゃないでしょうか。そういう情報を、どんどん出す仲間が増えると、僕は嬉しいです!



実際にはチーム。意気込みとしての一人。

さてここまで「プロダクトデザイナー何でもできる!」みたいなことばかり書いてきましたけど、実際のところ、藤田金属さんはもちろん、その他の工場さん、そしてうちの家族にも、ものすっごいお世話になっています。

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でも「僕が一人でやるんだ!」くらいの意気込みで、一人称だからこそ伝わる強さってあるんじゃないかなと思っている、そういうお話です。


ほかに、TENTが過去に関わった仕事として
NuAns シリーズ


DRAW A LINE シリーズ



そして2019年1月に発表になる新ブランドなんかは
様々な人とチームになってます。

やろうと思えば一人でもできる道具は揃った。
でもやっぱりチームには頼っているし
チームだからこそできるすごい力も絶対にあります。

時に一人で、時に仲間と。
良いものを作るためには手段を選ばないぞと誓う。

#私の仕事 #自己紹介 も兼ねた長文でした。

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