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夕立のマーメイド

音楽仲間の岸本宗士くんの音楽プロジェクト、

君と僕のソナタの第1段作品「夕立のマーメイド」(作詞作曲:岸本宗士)

が、リリースされました。



涼花さんの歌声を主軸に、自身は編曲と演奏、そしてエンジニアリング(録音・ミックス・マスタリング)を担当致しました。

映像のイラストは水元さきのさん、動画編集はしらいしねねこさん、プロジェクトのビジュアルは岸本くんと同郷の並河泰平さんがそれぞれ担当しています。


この楽曲の制作をしている最中、難しい案件を別に抱えている時期だったのもあってか割と精神が不安定な日々を送っていたのですが、制作用に印刷した紙面に綴られたこの歌の歌詞と向き合う度、心解されていた事を思い出します。

そんな歌詞の生みの親でもある岸本くんにも、ぜひ演奏で参加してもらいたくて、メインのピアノとコーラスで参加してもらいました。

また、涼花さんの歌とコーラス以外は基本自身による演奏なのですが、細かい話をすれば、異なるアコギを3本使って部分的にミックスしてみたり、我が愛するビートルズが録音やライブで愛用した機材(Epiphone Casinoやリッケンベース)を使ったりと、相当自分のやりたい放題にアレンジさせてもらいました。

この曲のピアノ弾き語りデモを初めて聴かせてもらった時、瞬時にアレンジの全貌が見えてきたのも、この制作を進んでお引き受けした一番の理由かも知れません。


岸本くんはご実家が加古川にあるチャッツワースという紅茶と英国菓子のお店で、東京でも彼自身、週1で紅茶の店Chatsを開くなどしていて、普段からご家族との絆をとても大切している印象があります。もしかするとそこから来る優しさというか、そういうものが普段の彼の音楽の輪郭として浮き出ているようにも感じます。

その一方で、頑固なくらい物凄く情熱的な面も持っていて、今回の音楽プロジェクトも涼花さんを始め、岸本くんのアプローチを原動力に様々な分野の方々とのコラボレーションを実現させました。

そんなパッショネイトな彼と接すると、個人的に、昔一緒にバンド活動をしていた休日課長くん(ゲスの極み乙女。)を度々思い出します。いつか何らかの形で引き合わせられたら、、なんて勝手な想像もしたりして。

そういえば、この曲では特に、課長くんならどういうベースラインにするかなと考えていた気がします。勿論彼の方がテクニックは断然あるのですが、彼のベースラインは歌を支えるというよりも、歌と物凄く絶妙な距離感を保ちつつ共に進んでいくような印象が昔からあって、それは今も変わらないなと感じます。

音楽に対する熱意とかこだわりが、2人には共通するものもある気がして、ただ僕は課長くんをある意味大事にできなかったので、岸本くんだけは大事にしたい、みたいなものも正直持っているのかも知れません。


ミックス作業も佳境を迎えたある時期、改めてこの楽曲の進むべき方向性を岸本くんに相談した時、

"自分が表現したことを伝えることよりも、この音楽が届いた先の人それぞれに、この歌を自由に解釈して欲しい"

といったようなことを話していました。


どんな風に、皆さんにはこの音楽が思えますでしょうか?



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