青木健

音楽家。WORKs👉さくらしめじ「ひだりむね」、「まいにちドイツ語」(NHKラジオ第2…

青木健

音楽家。WORKs👉さくらしめじ「ひだりむね」、「まいにちドイツ語」(NHKラジオ第2)、キユーピーラジオCM、映画「ポンチョに夜明けの風はらませて」、映画「わたしは分断を許さない」、オガッタ!?(仙台放送)OPテーマ、etc...

最近の記事

くるりの話。

ある日、細野晴臣さんのラジオ「Daisy Holiday」をチェックしていたら、ゲストがくるりの岸田氏(以下、岸田くん)と佐藤氏(佐藤くん)の回があった。なんとなしにそれをYouTubeで聴いたことが、永年閉ざされていたくるりへの扉をグググっ…と押し開けてくれたのかも知れない。 くるりは、1998年にデビューした京都出身の3ピースバンドで大好きなバンドだった、以上に大学の軽音部でくるりのコピバンをやったり、くるりみたいなオリジナル楽曲を作ったり、かけていた眼鏡を岸田くんのよ

    • 12弦アコースティック・ギター。

      今年購入した12弦アコースティック・ギター、GUILD D4-12 NT。1996年製。 たまたまネットで売りに出されているのを知り、試奏をしようと渋谷にあるお店に足を運び、あまりの出音の気持ち良さに即購入。 お店の店員さん曰く、某有名ミュージシャンの所有物だったそうで、寄贈と言う形でお店にやってきたのもあってか、リーズナブルなお値段で購入させてもらった。この物価高なご時世、USA製で8万円を切るとは、ラッキーではなかろうか。 実は一昨年くらいから欲しい12弦アコギ が

      • 怪物だーーーれだ。

        是枝裕和監督の映画『怪物』を観てきた。 終盤、エンドロールが流れるまでの10分間くらいだったか、ここまで泣くとは思えなかったくらいに泣いた。126分という尺の間、刻一刻と変化していったこの映画の表情に見事心を動かされたからに他ならない。 購入したパンフレットによると、坂元裕二氏による脚本がこの映画の制作において大きな起点になったそうで、同冊子に原作のクレジットはないようだけれど、坂元氏が原作を担ったと言っても差し支えないのではないだろうか。本当に素晴らしかった。 坂本龍

        • 作曲家<人間

          それこそ楽器を手に取れば、いくらでも楽曲は作れる。 で、、その先、なんだ。 かっこいいひとになりたい。

        くるりの話。

          100年後も。

          先日放送された『鶴瓶の家族に乾杯』(NHK)に、森山良子さんが出演されていた。 ロケ地である岡山のある田舎道を歩いている時、森山さんが彼女と同年代の女性とたまたま出会す。その女性も歌を歌う活動をしているらしく、2人で歩きながら、森山さんに一緒に歌を歌おうと誘う。そこで、Peter, Paul & Mary(以下、PPM)の「Cruel War」を少しだけデュエットするのだけど、その歌声に、気付いたら鼻水を啜るくらい泣かされいた。 自身はPPMのリアルタイム世代ではないのだ

          100年後も。

          Composing Music

          毎日、作曲な日々が続く。 何よりも人との出会いが人生最大の喜びであり、財産であり、糧でもあるはず …と思いながら、今日も作曲な1日だった。 次のお仕事のお声がかかるその日まで、とにかく作曲しまくるのだ。 そして、お寿司食べたい。

          Composing Music

          Jacob Collierを観てきた。

          Jacob Collierの来日公演を観にZepp DiverCity(TOKYO)へ。 Jacob Collierと言えば、あのYouTubeでの超絶多重録音の映像が有名だが、最初に自身が彼に強く興味を抱いたきっかけは、言葉通りのその音楽的な才能だった。 本人のSNS投稿にも見受けられるように、現存する世の中の楽器全てをプロレベルで演奏出来るのでは、と思うくらいに楽器に精通していて、多分持ち合わせている絶対音感も駆使することで、リズムとメロディとハーモニーのアンサンブル

          Jacob Collierを観てきた。

          向田邦子と三谷幸喜。

          最近、NHKオンデマンドに加入してみた。とりあえず1月だけ。 どんな番組見れるのかなとチェックしていた時、向田邦子の『阿修羅のごとく』を不意に思い出して、検索してみたら丁度観たかった1979年版(演出:和田勉)のものが出てきた。 実は、その少し前にたまたまBSで放送されていたものを途中から観ていて、これはちゃんと腰を据えて最初から観たいと思っていたのだ。 その時たまたま観たのが1979年版『阿修羅のごとく』パート1(全三話)の第二話の途中から。上記リンク先にもあるように

          向田邦子と三谷幸喜。

          🙏KEN AOKI - Digital EP"22"🙏

          2022.12.06 Release KEN AOKI - Digital EP "22" 1.Warumono 2.Nagi 3.Kao 4.Someru 5.Itoshiku All Words & Music by KEN AOKI (http://aokiken.com) Art Direction by SAYURI FUJIMAKI (https://fujirooll.com) ... 12月6日(火)に、EP「22」を配信リリース致します。 ▶︎配信

          🙏KEN AOKI - Digital EP"22"🙏

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          Ticket To Rideのサビ・コードの"D7"について。

          「Ticket To Ride」、サビのコード進行に出て来るD7、俺だったら絶対にDMaj7を使うんだけど、その次の小節に出て来るGMaj7のドミナントと解釈することでその選択に納得は出来る。が、それを敢えて選択したビートルズ(ジョン・レノン?)はやっぱり凄いとしか言いようがない。 (以下、後述) サビ後のBセクションをブルース進行と捉えると、A7-D7-E7のD7(Ⅳ7)という捉え方も出来る。からの、GMaj7(Ⅴ→Ⅰ)と考えた方が納得か。制作された時代を考えると、どちらかと言うとGMaj7の選択をより称賛すべきなのかもとも思うけど、昨今的にはD7の響きの方が驚きに感じる。同時に、時代と共に解釈が変化するものをこの楽曲は持っているのかも知れない。 以上、度々忘れるので備忘録でした。

          Ticket To Rideのサビ・コードの"D7"について。

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          世代が遺すもの。

          鈴木敏夫著「禅とジブリ」。 まず、タイトルに一目惚れではあったけど、冒頭を試し読みして、これは買って読むべしと即決、Amazonで注文した。 お三方の禅僧とジブリ映画プロデューサーとの1年間に及ぶ禅問答。 こりゃー読んでみたいと思ってしまうのも無理はない。もしかすると自分と世代の近い人であれば尚更かも知れない。 自分は1980年生まれなので、おそらく鈴木氏の子どもの世代にあたるかと思う。実際にうちの父は鈴木氏と1つ違いになり、所謂"団塊の世代"にあたる。 この本の終

          世代が遺すもの。

          夕立のマーメイド

          音楽仲間の岸本宗士くんの音楽プロジェクト、 君と僕のソナタの第1段作品「夕立のマーメイド」(作詞作曲:岸本宗士) が、リリースされました。 涼花さんの歌声を主軸に、自身は編曲と演奏、そしてエンジニアリング(録音・ミックス・マスタリング)を担当致しました。 映像のイラストは水元さきのさん、動画編集はしらいしねねこさん、プロジェクトのビジュアルは岸本くんと同郷の並河泰平さんがそれぞれ担当しています。 この楽曲の制作をしている最中、難しい案件を別に抱えている時期だったのも

          夕立のマーメイド

          「ケダモノ 」

          30代も後半になってからようやく舞台を観に行くようになった。 音楽とも同様に、やはりナマは何者にも代え難いとつくづく思うし、それらに空気を介して触れられる喜びったらこの上ない。 昨日は、門脇麦さんのインスタで知った赤堀雅秋プロデュース「ケダモノ」を観劇。 刺激を受ける、というよりは、ただナマで観られる、感じられる機会が欲しかった。語り過ぎないストーリーにとても好感が持てたし、出演者全員の出し尽くすようなお芝居に心が揉みほぐされた気分になった。あと音響も良かったなぁ。

          「ケダモノ 」

          ラオスの二重織ハンカチ。

          日本民藝館の売店で何気なく見つけた、ラオスの二重織ハンカチ。 売店の方から伺った話では、谷由起子さんという方がラオスで会社を起こし、約20年に渡り、現地の方々と作っていたものだそうで、2022年現在はもう作っていない。 なんだか気になったので、帰ってから谷さんのことをネット検索してみたら、複数の記事が出てきた。それらを読んでみるも、想像以上に興味深い話しばかり。 "初めは家族のために作っていたものが、ある時からお金のためのものに変わってしまっていた" ものづくりへの心

          ラオスの二重織ハンカチ。

          映画や音楽や、人類の遺言。

          あれから、どれだけの映画や音楽が世に存在し、どれだけの人々がそれらをおのおのの心で受け止めて来たのか。 時に、人は誰でも残酷になれる素質を持っていると思う。そこが人間の本性なのだとしても、それでも人間には理性がある。その理性の血流を促し、それでも人は豊かな人生をおくるべきだ、と意思を投げかけてくるような映画や音楽に、今やどれだけこの世界は恵まれているのだろう。 おそらくそれは、例えば100年前とは異なる色の人生観をもたらしてくれたのだと思う。 長い時間の中で、2022年

          映画や音楽や、人類の遺言。

          オミクロン発症して、思ったこと。

          2022年の年明け早々、オミクロンを発症してしまいました。 正確な発症日は1月3日で、その後快復しPCR検査で陰性になったのが約2週間後の18日付近。ちなみにワクチンは未接種でした。 喉の違和感から始まり、発症から2〜3日は熱が続きました(発症日2日目に38.7度がピーク)。その後、熱は下がりましたが、喉の痛み・咳・背中の痛み(関節痛?)・倦怠感・鼻詰まり、そして口内炎等の症状が日替わりでやってくるような、しかも1つ1つの症状が急に来ては急に去っていく、そんな感じでした。

          オミクロン発症して、思ったこと。