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1本の松

東北地方に震災があった2011年。福島県矢祭町「もったいない図書館」主催の絵本コンクールで「特別賞」をいただいた。ある友人からのすすめで「応募して欲しい」ということで。さて、締め切りも迫ってるし、なにを題材に書こうかな?締め切りは9月末。震災があったのは3月。まだ震災の生々しいニュースが報道されてる最中。「そうだ、震災をテーマに」と。主催も福島県だ。なにか、勇気付けられる絵本になれば…。新聞やテレビのニュースで知った、岩手県陸前高田市の高田松原で7万本のうち、たった1本だけ津波に負けずに残った「希望の松」。この1本の松は、復興に向けて「希望を持って、がんばるチカラ」をくれたはず。短い物語ですが、たんたんと、あまり感情を込めずに、書きました。絵もパソコンで描きました。「特別賞」うれしかったです。表彰式に招かれて初めて矢祭町に行きました。他の作品もステキなものばかりでした。震災直後なのに、震災をテーマにした作品は、僕のだけ。いろいろ考えさせられました。

審査員は、ノンフィクション作家の柳田邦男氏、絵本作家のあべ弘士氏。

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